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20230822-26 Broadway観劇記録

随分と更新をさぼってしまいました。
更新しない間にもたくさん観劇や映画を観たのですが、先日4年ぶりにNYに行ってきたので、その観劇記録を備忘録のためまとめておきたいと思います。


今回の渡NYの目的

そもそも今年の夏にNYに行くなんて予定は全くなかったのですが、
6月に急遽Off-Bwayで上演中のLittle Shop Of Horrors(以下リトショ)に私の最推しであるJeremy Jordanが戻ってくるとの報が!
最初の登板だった2021年の秋は流石にまだコロナの渡航制限があり泣く泣くあきらめたので、「今のタイミングだったら!!」という完全なる勢い(笑)

と、理由はともあれ、2019年から4年ぶりの渡航となりました。

各公演チケットはリトショは流石に日本で取ってから行きました(2公演分)ですが、そのほかは現地調達。
各公演のRushやLottery、TKTSを利用しました。
RushやLottery情報はPlaybillの ↓ このサイトにまとめてあるので便利です。

https://playbill.com/article/broadway-rush-lottery-and-standing-room-only-policies-com-116003

20230822 ソワレ「& Juliet」(Stephen Sondheim Theatre)

チケット情報
・Digital Rush $47.00
・Orchestra Row S Seat 11 (オーケストラ後方目下手サイドでしたが見やすい席でした)

雑感
1本目、どれにするか考えた末これでっ!
絶対眠くならないやつをチョイス。
シェイスクピア様がアンダーの方だけど、お目当てのスターク・サンズ卒業後だから別にこだわりなかったし、ベッツィ・ウルフ、Lurnaちゃん、ジャスティンが観れるので上出来。
結果、前評判通り大当たりでした。
似たようなコンセプトの作品だと、今日本でもやってるMoulin Rouge!より作品のメッセージ性としては上かなと思った。
特にちゃんと脚本と選曲がビタっっと合ってるいるので、「ここでこの曲かぁー!!」(笑&泣&感心)ってなる度合いが。
これは完全に脚本の勝利だなと。

シェイクスピア作品をパロディした脚本と数々の2000年代アメリカンPoP&Rockがここまでビタっっっと合うと自然と「ヒューヒュー!」声が出ちゃってました。
会場のボルテージもすごい。
楽しかったーーー!
おめめもぱっちり。
Tony賞候補にもなったベッツィ・ウルフが大好きなので年甲斐もなくステージドアで「大好き♡」って伝えられた。


20230823 マチネ「Kimberly Akimbo」(Booth Theatre)

チケット情報
・General Rush $40.00
・Mezzanine Zone245 A 14 (2階席の上手端の方でしたが最前列だったので見切れもなくよかったです)

雑感
2本目。本年度のトニー賞受賞作品「キンバリー・アキンボ」。
名女優ビクトリア・クラークが、人より早く歳をとる病気を患った15歳の少女キンバリーを演じてます。

わかりやすく泣かせます(いや、私はめっちゃ泣いてしまったんだけど)系のいわゆる「闘病もの」や「いい話」ではなく、なんとも「bittersweet」かつキュートな物語でした。
不思議と爽やかな読後感がある。そんなに泣かせる感じじゃないといいつつ、ビクトリア・クラークが何とも言えない泣き笑いを浮かべると、なんかもう会場みんなすすり泣き状態w
15歳の女の子に見えてくるから不思議。

しっかし、両親や登場する大人が子どもたちに比べて「クソ」すぎるのが、意外だった。
曲の良さであの「クソ」さが紛れてるのがすごいよ、ほんと。

この作品は、結構日本公演に向いてる気がしました。
それこそキンバリーは、大竹しのぶさんとかやったらいいんじゃないかな。 個人的には毬谷友子さんや土居裕子さんでも観てみたい。
演出は本作が「ファンホーム」のクリエイティブ陣というのもあるので、日本演出は小川絵梨子さんにお願いしたいところ。

20230823 ソワレ 「Little Shop Of Horrors」(Westside Theatre)

チケット情報
・公式サイト事前購入 $210.00
・CENTER ORCHESTRA Row B, Seat 103 (2列目ど真ん中w)

雑感
とうとう、私は最推し(ジェレミー・ジョーダン)を生で拝みました!!!
やぁ、人間、身体全体の震えが止まらないってあるんですね。

と、言うことで記憶が飛んでるので、この時に感想が書けません(笑)
とにかく(旧)TwitterのフォロワーさんたちがSNS上で見守ってくれて感謝です。
ステージドアの模様をどうぞ。

やべえ、ほんとにJeremy Jordanがいるわぁ
なんか近づいてくるわぁ
むりむりむりむり…
☆&$#!♡*+‘”(画像ブレブレ)

20230824 ソワレ 「Funny Girl」(August Wilson Theatre)

チケット情報
・TKTS $109.75
・ORCHESTRA CENTER  Row K, Seat 101 (オケセンターでとても見やすい席でした!)

雑感
4本目はこちら。
リア・ミシェルのgleeキャストいじめ問題がなんかもう過去のように扱われていることにモヤモヤしていたのでどうしようか迷っていたのですが、今日は木曜日!ジュリー・ベンコちゃん(リアのアンダースタディ)登板の日ではないですか!!しかも、今週と来週で終わっちゃうし!というとこで。ジュリーちゃんのFunny観たいし、ラミンをBwayで拝むというのもまたオツかと。
TKTSのお姉さんに「今日はリア・ミシェルでないよ」と念押しされましたが、反射的に「全然大丈夫!!」と、日本語で元気よくお伝えしてしまいしまた(笑)

結果、ジュリーちゃんのFunny最高でした!
残すところ2回しか登板はないので、彼女自身も噛み締めるように演じてる感じだったし、彼女の貢献に対しての熱い思いが客席からもあふれてたなぁ。ラストは滝泣き。
プリンシパルキャストで紆余曲折あったのもあるけど、一貫して彼女しかできないFunnyをやり続けて、観客の気持ちを惹きつけでこんな絶賛を浴びてるんだから、もうアンダーとかの域じゃないよね。
次回作のHarmonyも楽しみねぇ。

ラミンは、こんなラミン、日本で見たことないわ!
ってほど、笑わせるし踊るし、さすがご自身の筋肉の使い方がわかってらっしゃる!

気がついたら、リトショ→Funny Girlと2日連続マイケル・メイヤー演出でしたわ。
マイケル・メイヤーって、ミュージカルだとSpring AwakeningやHedwig and the Angry Inchのイメージが強いけど、リトショとFunny Girlを続けてみるとコメディ演出上手いんだなぁって。俳優の個性に合わせてアダプトするのが上手いのかなぁ。俳優の上手さを活かすという意味では、俳優的には怖い&やりがいのある演出家ってことか。だからみんな組みたがるんだ。

20230825 ソワレ 「Some Like It Hot」(Sam S. Shubert Theatre)

チケット情報
・General Rush $40.00
・ORCHESTRA SIDE  Row M, Seat 25 (下手端。多少見切れあり)

 雑感
見えにくい席もRushやTKTSでお安い値段で買えると、「まあ、このお値段だから」って腹落ちします。良席ラッキーパターンもあるし。見えないわけではないし(マジで見えない時は観えない席らしいけど当たったことはない)。日本もこれは見習ってほしいなぁ。某帝劇とかで見切れ席をS席価格で売るとかほんとありえん。

それより………お目当てだった主演のJ・ハリソン・ギーが出ない日だった(涙。高い席買ってなくてよかったよ)。共演のもう一人のお目当て、クリスチャン・ボールはかろうじて死守。
まあ、こんなこともあるのがBway。

でも、J・ハリソン・ギーのアンダーDeMarius R.Copes君(まだ若干29歳なので君って感じ)は、確かにJ・ハリソンの華やかさには負けるし、クリスチャン・ボールの存在感(もうなんか大御所感)には押されてるけど、とにかく声がいいなぁー。歌シーンに「ハッ」とするぐらい良いところが多い。じっくり聴きたくなる声をしてる。
"You Could've Knocked Me Over With a Feather" のソロではショーストップかかってた。
こういう期待の新星に出会えると嬉しくなっちゃう。

あと、今回観た作品の中でアンサンブル(特に女性陣)の質がピカイチ!!熟練感がすごい。
ケイシー・ニコロウの演出・振付をバリバリに踊れるってことだもんなぁ。あそこまでタップ!タップ!惜しげもなくタップ!!ラストの全員でのチェイスシーンは圧巻!
あれを観せられると、「あーー、Broadwayってほんとーにいいものですね」ってホクホクしながら帰ってきちゃいました。

20230826 マチネ 「Little Shop Of Horrors」(Westside Theatre)

チケット情報
・公式サイト事前購入 $160.00
・CENTER ORCHESTRA Row D, Seat 105(4列目ど真ん中w)

雑感
6本目はおかわりのLittle Shop of Horrors!

初回は興奮しすぎて作品の感想とかに至る余裕がなかったけど、今度はじっくりと。
このリトショは、最推しジェレミー・ジョーダンはもちろんだけど、他キャストも「これをoffで観ていいんですか?」って感じ。Joy Woodsのオードリーは切実な中にキュートさと強さがあっていいし、Bryce Pinkhamはもうなんか出てきただけで場を持ってくしw、Brad Oscar(心の中でノストラダムス様って言っちゃう)の安定感がすごいし。
既に歌が上手いとかそういう域ではないw

さらにはオードリーⅡの声を演ってるアーロン(Rentの20周年公演のトム・コリンズ役で来日している方なので、ステージドアで『あなたのトム・コリンズを観たよ』と伝えたら、めっちゃ感激してくれてハグしてくれた!)や3人娘、オードリーⅡのパペット使っている方々はあまり4年前からキャスト変更されてないのもあってめっちゃ熟練してるしで、スキがないんだよねぇ。土台がしっかりしてるところで、巧みなキャストたちが遊び回ってる感じがいい。コメディってそこ大事よねぇ。

ジェレミーの演じるシーモアは、
本人の役の解釈で前半は特に大人になりきれないまま、歳だけとっちゃった未熟な男性ということなので、声を高めに作っているのもあって、
…気持ち悪いww
「気持ち悪い」が最大の誉め言葉になることもあるんだなってぐらい「気持ち悪い」。
アラン・メンケンの楽曲でもあるので、ところどころヴァリアン(ラプンツェルTVシリーズ)の可愛らしさと、Newsiseのジャック・ケリーの切実さと色っぽさが現れるのところにハッとした。
でも、気持ち悪いw
割合的に
「気持ち悪さ8: 可愛らしさ1: ジャック・ケリー1」
という感じ。

この渡航の前週、日本でのディズニー・Broadwayヒッツにて、アラン・メンケンが歌うリトショを聴いてしまったのもあって、なんという奇跡的なめぐりあわせ…ともなりました。

すでにもう一回観たくなっているのですが、Feed Me!とThe Meek Shall Inheritの音源が欲しいなぁー。
♪The vegetable must be destroyed!♪  から ♪But then...There's Audrey♪ に移る歌唱ギャップに萌えるんですよー。
ジョナサン・グロフ版の音源は出ていますが、ちょっと優等生すぎるのよねぇ。
残念ながらジェレミー版はGlow For Me以外音源は出てないので、ベッツィちゃんとの”Suddenly Seymour”貼っておこう。


ラストの衝撃w
この日もぶるぶる震えが。でも「いつか日本に来てね」と目を見て伝えられました

20230826 ソワレ「Back To The Future」(Winter Garden Theatre)

チケット情報
・TKTS $109.02
・Orchestra N24(上手サイドでしたが見やすかったです)

雑感
ラスト7本目は、マチネのリトショで燃え尽き感があったので、
気楽に観れるBttFにしました。
そういえば、2023-2024シーズンの作品一本も観てなかったしね。ということで。

冒頭あのテーマソングが生オケで流れだすと「おお!そういや生オケだ!」ってちょっと感動しちゃった。

第一幕はさすがのRoger Bart無双と映画に更にいい意味でのコメディ要素増し増しって感じ。
あのRoger Bartを観ても、誰も「ヘラクレス」のGo The Distance歌ってる人だよって言っても信じてくれないと思う。
まさに理想的なドク!

第二幕後半からのJohnny B. Goode→ The Power of Love→ Back in Timeは、もう「ああ!だからこの役はCasey Lukesなのねっ!!」と膝を打つ納得感と、カッコ良さ!
マーティこんなかっこいいかよ!!
昨シーズンBwayデビューでちょっと悲しい想いをしてしまったケイシー君が、2シーズン連続で主演を勝ちとって、嬉々としているのは、おばちゃん、目頭が熱くなりました。

あと、たぶん観てのお楽しみの装置などなどは、純粋ミュージカルが好きな人はちょっと「う」ってなるかも。
パティ・ルポン的に言うと「ラスベガスじゃないんだから」ってなる人はいそうだなぁと。
私はそう感じつつも、「すげぇーーーたのしーーーー!」って抗えない自分もいましたw

ミュージカルとしての脚本や音楽、ダンスの作りの雑さは感じたかなぁ。
結果楽しかったから◎だけど!!

場内照明で上手くPlaybillが撮れないw

まとめ

今回の渡NYの目的は、ジェレミーのリトショを観るためでしたので、
結果、6作品7公演を観ることが出来ました。
実際Rushなどをうまく使うとトータルで日本円で10万円いっていないぐらいのチケット代(平均1.4万円ぐらい?)なので、なんという満足感!!
これは、ちょっと国内のミュージカルにお金払いたくなくなっちゃうかも…
※その数倍以上のエアーやホテル代はかかるよ!ww

右上のThe Last 5 Yearsは、苦節〇年やっとDrama Book Shopで手に入れたスクリプト

次の渡NYはいつかなぁ。
10月からPaper Millで始まるジェレミーとエヴァちゃんの「The Great Gatsby」のトライアウトが上手くいけば、2024-2025シーズンのBwayに上がってくる…と考えると、
2年後這ってても行きたい…けど、今の世界情勢や私の懐事情を考えると苦しくなるなぁ。
と、とにかくお金を貯めようと思う!!!

おまけ
今回の宿泊先がセントラルパークに激近だったのもあり、日々セントラルパークを散歩いていて、見つけた映画版The Last 5 Yearsのロケ地。
「おーーーーー。ここだぁ」ってなりました。
絶賛ウェディングフォトの準備中だったので、そういうところなのねぇ。

このシーンね


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