もつ鍋

1998-

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1998-

最近の記事

不定期刊しぇるたあVol.9-アルコールという娼婦

日常的によく酒を飲む。家で、出先で、電車で、路上で、ベンチで。境界は無い。好きなタイミングで、プルタブを引く。もっぱらハイボール、時折ビールかウイスキーといった手合いで。もちろん店に入って飲むこともよくあるが、俺は外で飲むのが好きだ。不思議なもので、同じハイボールでも景色が開けるだけで幾分と味わいが変わる。無論、空気も同様。タバコを喫むにしてもやはり外の方が旨い。 ふとしたタイミングで漠然と考えることがある。俺は本質的には他人と飲んで盛り上がるよりは、一人で半ば内省的な飲み

    • 不定期刊しぇるたあVol.8-十傑

      ■発明 ・活版印刷 ・カメラ ・複利 ・無声映画 ・ファズ ・マッキントッシュ ・mp3 ・源泉徴収 ・蓄音機 ・原子爆弾 ■行為 ・咳 ・殴打 ・セックス ・排便 ・瞑想 ・スワイプ ・解錠 ・入浴 ・ダウンピッキング ・自慰 ■文豪 ・チャールズ・ブゴウスキー ・ジャック・ケルアック ・フランツ・カフカ ・中島らも ・三秋縋 ・赤瀬川源平 ・吉田類 ・隅田川乱一 ・ジョージ・オーウェル ・谷崎潤一郎 ■音楽 ・Chuck Berry ・the Doors ・the

      • 不定期刊しぇるたあVol.7-自失のアルコール

        俺は酒飲みである。 別に自慢でもなければ漱石のパロディでもない。 ただの厳然たる事実だ。 飲み始めたのは大学2年の夏前、 しっかりと成人してからだった。 大学に入った途端飲み始める人間の方が 圧倒的に多いとは思うが、 俺には別に「飲んでみたい」という感情が無かったし、別に成人してからでいいやという気持ちがぶれることも無かった。 当時、酒はタバコや頭髪のカラーリングと同質の物、あくまで「背伸びのツール」でしかないという考え方だった。 初めて酒で酔っ払ったのはサークルの先

        • 不定期刊しぇるたあ Vol.6-反啓蒙のススメ

          最近、街の書店で「自己啓発」といった類の本を見かけることが増えた。 非常に多義的な言葉であるため、頭ごなしに定義付けを行うのは危険かもしれないが、個人的には読者は“羊”、そして筆者は“羊飼い”のような立ち位置なのかもな、と思っている。 当該コーナーに並んでいる本のカテゴリの具体例を挙げればビジネスマナーに始まり、時事ネタ、健康、政治思想、マインドフルネス…実に豊富だ。 内容にしても科学的エビデンスに基づいた濃密な文章もあれば、ただただ筆者の成功体験の羅列に終わっているよ

        不定期刊しぇるたあVol.9-アルコールという娼婦

          不定期刊しぇるたあ Vol.5-選挙について

          衆議院議員選挙が目前に迫っている。 各政党が自身の公約を街宣車から叫び、 街中を走り回っている姿を職場から見ることも増えた。 催し物として定期的に国民の前に現れる“選挙”だが、 今日ではその首尾はあまり芳しいとは言えない。 何より投票率の低下が致命的なレベルである。 数年前、投票可能年齢の下限を引き下げたにも関わらず、前回の衆院選では投票率がようやく5割に届いた程度。目も当てられない。 選挙に対する姿勢はなぜここまで後ろ向きになったのか、自分なりに理由を考えてみること

          不定期刊しぇるたあ Vol.5-選挙について

          不定期刊しぇるたあ Vol.4-枯れた対抗文化

          対抗文化(以下、カウンターカルチャーと呼ぶ)は実に80年近く昔のアメリカにその端を発する。 第二次世界大戦を終えた後の1950年代、戦勝国であったアメリカには好景気が訪れており、「プールが付いた庭」「大きい冷蔵庫」「立派な車」など、当時の富を象徴する物を皆が求め、物的な充足を満たそうとする気運が高まった。 そんな中、そういった消費主義・商業主義的な人生観に異を唱えながら、ドラッグやアルコール、瞑想を始めとするスピリチュアル思想、禅や東洋思想、作詩、ジャズといった文化的な趣

          不定期刊しぇるたあ Vol.4-枯れた対抗文化

          不定期刊しぇるたあ Vol.3-ルーツと文化

          音楽を語る上で重要となってくるポイントはいくつかあるが、その中の1つに「ルーツ」という要素がある。 意味合いとしては、あるバンドやアーティストが「自身が創作活動を行う上で非常に大きな影響を受けた存在」という表現が最も抽象的かと思うが、何もこれは音楽に限った話ではない。 絵画にしても、語彙にしても、ひいては生き方や個人的信条にしてもそうだと思う。ヒトは多かれ少なかれ、外的要因によって自分の思考や知識を日々アップデートしている。 ここでは音楽の「ルーツ」について話をしたいが

          不定期刊しぇるたあ Vol.3-ルーツと文化

          不定期刊しぇるたあ Vol.2-マリファナについて

          「マリファナ」という言葉を耳にしたとき、 皆はどのような印象を抱くだろうか。 法律で規制されているもの、 一度手を出すとやめられなくなるもの、 落ちぶれた人間が手を出すもの、 暴力団の資金源になっている薬物の一種 様々な考え方があるように思う。 これらはすべて、ある意味では正しく、 またある意味では間違っていると個人的に思う。 俺が「薬物」という概念に初めて触れたのは小学校の高学年だった。 当時、保険の授業で「薬物乱用について」という話を聞き、違法となっている薬物、そ

          不定期刊しぇるたあ Vol.2-マリファナについて

          不定期刊しぇるたあ Vol.1-ヴィレッジヴァンガードという魔物

          皆の地元には”ヴィレヴァン”があるだろうか? 俺の地元は田舎で、電車に乗って街にくり出して初めてヴィレヴァンに行くことができた。 16歳だった当時、俺は高校が街中ではなかったこともあり、学校帰りに商店街をブラついて油を売ったりといったような、いわゆる「高校生らしい」遊び方とは疎遠な生活をしていた。特にこれといった趣味があるわけでももなく、無気力に授業を聞き流し、部活をして帰路につく日々。 一つの転機が訪れたのは、ライブハウスとの出会いだった。それを機にエレキギターを持ち

          不定期刊しぇるたあ Vol.1-ヴィレッジヴァンガードという魔物

          嫌いなもの 好きなもの

          【嫌いなもの】 ・酒癖、女癖の悪い奴 ・タバコを吸えないことをバカにする奴 ・タバコ吸ってることをバカにする奴 ・フェミ ・政治を知ろうとしない奴 ・選挙行かない奴 ・全身GUのコーデ写真アップする奴 ・全身BEAMSでドヤ顔する奴 ・田舎のムラ意識 ・お山の大将 ・バレンシアガとヴェトモンをメルカリで買う奴 ・チョーキングの最中に切れる1弦 ・ヒップホップ知った風に語ってる奴 ・大麻がステータスだと思ってる奴 ・無学者 ・100円セールされてるレンタル落ちCD ・音源に金

          嫌いなもの 好きなもの