フレア、新しい雑誌ができました。
責任編集をした雑誌ができました。
名前は”フレア”
正式にはカメラホリック フレア MODELS + PHOTOGRAPHERS です。
最後の一文は雑誌がモデルさんとカメラマンさんを繋いでくれるものになったらいいね、という思いからハービー・山口さんがつけてくださいました。
責任編集って何?ってみなさんが言われるんですが、企画内容など全て自分で考えデザインの大枠まで決める仕事です。最終的には出版社判断になるので編集長ではなく”責任編集”という形になるのです。
雑誌の編集の仕事は楽しいものです。仲の良い写真家仲間に手伝っていただき、みなさんの力でこの本は完成いたしました。
僕のコンセプトは、
1、アマチュアさんの名前と作品をプロのように大きくこの世に出すこと。
2、作品だけでは見えないプロの等身大インタビューでSNSでも見えない実像を伝えること。
3、カメラ雑誌ではないポートレート雑誌であること。
4、ポートレートを人と人をつなぐ絆、写す人、写される人の存在証明と考え、広めていくことによる写真業界の活性化。
5、SNS世代の写真家のメジャー化。
は写真展“ TOKYO models AWARD"等企画していく中で生まれたアイデアでした。既存の枠に囚われない新しい認識を作るのにいつまでも手元に残る雑誌を作りたい、そんな思いでした。
実は昔から、写真の歴史を作ったのはアマチュア写真家たちでした。
時代が裕福になり、プロが生まれ、プロが資金力と時間で作り上げてきた作品や実績が、最近はアマチュアでも、機材が手に入りやすくなり、デジタル化でイメージを構築することが容易な時代になりました。都内のギャラリーはアマチュアの展示で溢れ、プロが展示する場所がなくなっているという現状もあります。
アマチュアが写真家をリードしていく時代になったのです。
プロもフィルム世代からデジタル世代、SNS世代に進化していきます。大手クライアントの広告を撮影するプロよりもSNSフォトグラファーの方が有名になるという現象も起きてきました。
これからは、プロとアマチュアが手を取って写真界を広げていく時代になっていくと思われます。そんな時代の第一歩として、この雑誌 フレアを作らせていただきました。
数年前、同じく責任編集として作らせていただいた本がありました。
PENTAX 645Z —新たなるプロフェッショナルスタンダードの世界
玄光社で作らせていただいたこの本には、メジャーな広告を撮影するプロと、ハービー・山口さんら人気写真家を混在させ、一方ではまだなの知られていない頃のHASEOさんを雑誌起用したのも、プロ、アマ、作家混在の世界を夢見ていたからだと思います。
時代は誰がどう思うにかかわらず流れていきます。
コロナウィルスで活動自粛の時ほどSNSの力が大きくなっていくのかもしれませんね。
プロとアマチュアの共存がもっと密接に、そしてポートレート写真の発展を祈って僕とスタッフが作り上げた雑誌です。
ぜひ、一度、購入して目を通していただけたらと思います。
そしてポートレートに今以上に興味を持っていただけましたらうれしいです。
写真家 編集者
小林幹幸
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