ライカのビンテージレンズをFUJIFILM GFX 50S IIで使ってみる TOKYO PHOTO LIFE #8 Eins撮影会 美紅さん
なぜ画質の良いGFXでわざわざ画質を落とすようなレンズを使うのか?
フジフィルムのカメラ全般に言えることなのだが他社製のカメラよりオートフォーカスが頼りにならない
ではなぜ使うのかというとそのフィルムシュミレーションにある、エテルナといういわゆる銀残しの画像やFUJIFILMの歴史的フィルムの階調がこのカメラ内で再現できるのだ
当時の画調を肌で知ってる世代ではあるが、これをソフトでデジタルに落とし込むには難しい
アマチュアの人でもこの機能のためだけに使用している人も多いと聞く
これと昔のライカのビンテージレンズを使用したらどうなるか こんな使用方法を思いついたのだ
それはなぜGFXを購入したかという動機にもつながる
愛機であるライカと往年のフィルムシュミレーションとの共演、これに尽きると言えるのだ
今回使用する手持ちのレンズは ELMAR65/3.5. ELMARIT90/2.8 ELMAR 135/4の3本になる
1本1本の描写を語るのはレンズのライターでもないからやらないが自分が満足した写りの写真を掲載していこうと思う
協力していただいたのはEins(アインス)撮影会を主催している 美紅-Miku-さん
動き、表情、どこをとっても現在の撮絵会で撮影できるモデルさんの中でもトップクラス
GFXのピント合わせは一部を拡大して行うため時間がかかる
そのため自分の表現だけではなくカメラのタイミングで動ける集中力と感覚が必要になる
この日、用意したのは大きなテーブルクロスに鹿の骨
美紅さんはどうポージングしたのか
ライカレンズの描写とともに楽しんでいただけたら嬉しいです
モデルの腕、価値とは
撮影会モデルを考えるとき、僕の価値観を変えてくれたのが美紅さんだ
通常の職業モデルは商品や服を引き立たせることを優先にポージングをする
タレントさんは自分の価値や番組の価値を高めるために撮影する
撮影会モデルの場合はどうであろうか
それは撮影の楽しみのために撮影するのである
実はここが明治あたり、カメラが誕生してきた時代からカメラの販売促進として行われてきた撮影会から変わっていないところなのである
人には撮影したいという願望があり、そこを掘り起こすことでカメラは売れた
鳥取の写真家 植田正治さんはファンも多いが、彼のモデルさんの写真は全て 彼が経営する植田写真機展の撮影会によって撮られたスナップなのである
東京から土門拳を招いたりしたので、半ズボン姿の有名な写真が残っている
今のワークショップと変わりはない 植田正治さんも撮影会の中から砂丘のヌード作品、などを産んでいったのである
美紅さんはEins撮影会の代表という事もありポージングなど所属モデルさんに教える事も多いそう
しかし、美紅さんが天性のモデル体質だと思うのはこの撮影に現れていると思う
奇しくもライカレンズで撮影するフォーカスを合わせる時間を美紅さんが楽しんでいるのが見える
そして何よりシャッターチャンスを外したカットにも繋がりのようなものが写っている
これは面白いと思った
早いフォーカスが良い作品を作るのではない
ピント合わせの時間にお互いの信頼が生まれていたのだ
これは撮影した時にピンと来なかった
ただ何かが写ってる気がした
それはビンテージレンズが持つ時代の空気感かもしれないし、GFXのフィルムシュミレーションかもしれない
ただ、美紅さんの撮影にかける大きな愛が写っていることは間違いがないと思った
一流の撮影会モデルという表現が妥当ならば、シャッターチャンスの長いモデルさんがそうと言える
カメラマンさんは何かが撮れると思って撮影会を訪れる
その断片を見せていただいた気がした
僕が現在一番、旬を感じるモデルさん、勢いのあるモデルさんなのである
撮影における 何かとは、、、それを考えるカメラマンさんは美紅さんに出会えたら、自分の才能が変わっていくのを感じると思う
ライカビンテージレンズとGFXの組み合わせは、僕と美紅さんのコンビのように思えたのだ
道に迷っているオールドレンズを助けてくれる高性能カメラのようなね
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