僕が元旦に45km歩いた理由【モリノート】

新年あけましておめでとうございます。2019年は元号変更をはじめ、世の中的にいろいろなモノが次のステップに進んだ年だった気がします。僕自身は所属している企業も次のフェーズに…ということで、さまざまな人に出会い、新しいビジネスの種をたくさん探して、育てていく年になりました。​

なぜ、元旦に45km歩いたのか?

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タイトルにも記載している通り、2020年1月1日に東京都豊島区をスタートとして夜中から歩き続けました。目的地は僕の地元でもある、栃木県小山市。地図で見ると、距離的には75kmくらいなのですが途中道に迷うことや寄り道することを想定して「100km踏破する!」という目標を置いていました。

元旦にとんでもなく辛いことをすれば、その1年は辛いことや大変なことがあっても、元旦の苦行を思い出せば乗り切れるようになるだろう」という謎理論のもと、毎年実施しているチャレンジです。

なぜ、やりはじめたのか?

このチャレンジの目的は「いつもと違う環境で、初日の出を拝もう」というところから来ています。

2012年の大晦日に大学時代の友人と「初日の出を見に行こう」ということで、2012年12月31日23時くらいに友人の自宅がある板橋区で合流、初日の出が出るまで何をやろうかという話をしていたのですが、友人がふいに「森くん、宮城県に行かないか?」と言い始めました。

なぜ、宮城県なのかと聞いたところ「叔母が宮城県にマンション(別荘)を持っているのだが、この前の震災でマンションの中身がグシャグシャになってしまっている。掃除はしたらしいのだが、テレビが壊れているようで、大きなテレビを届けたい」と熱く語っていました。

特にやることも無かったので「OK」と快諾し、電車が動くまで何をしようかと提案したところ「いや、電車でテレビを運ぶのは大変だし、車で行こう。まだレンタカー屋は空いているはず」と片っ端から都内のレンタカー屋に二人で電話しました。意外(?)にも大晦日に営業しているレンタカー屋は無くて、やっとつながったのは上野にあるレンタカー屋さんでした。急いで山手線に乗って上野に向かい(ちなみに2013年の年越しは山手線の電車の中でした)、レンタカー屋に向かったところ「バンしかない」とのことで、男二人で大きなバン(ハイエースかキャラバンか忘れました…)」をレンタルして、板橋区の友人宅まで行き、テレビをピックアップ、見送りに来てくれた友人母と友人叔母が「本当に行くの?危ないよ」「バカじゃないの」と心配そうに僕の目を見ていたのが忘れられません。

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確か、こんな感じのバンでした

板橋区を出発して早々に「普通に宮城県に行ってもつまらないよね」「高速を使わずに下道だけで行こう」という流れになり、国道4号線をひたすら北上しながら、目的に向かいました。元旦ということもあるのか、本当に道が空いていたのを覚えています。

宮城県に着いてからが大変で、「マンションの電気が通っていない/ガスが使えない」、「冬用のタイヤ(チェーン)を準備してない」などなどいろいろなトラブルに見舞われました。宮城県内のガソリンスタンドで給油をする時に、ガソスタのお兄さんに「なんで夏用タイヤ履いているんだ!」とめちゃめちゃ怒られたのも想い出深いです。

なんとか電気は通ったので、部屋を軽く掃除して、テレビをセットして、東京に帰ろうということになり、友人が運転をしている際に、うとうと(居眠り?)していて、カーブの際にものすごいスピードで縁石に突っ込み、その勢いで反対車線に車が吹っ飛び、対向車が何台もクラクションを鳴らし、ハイビームライトを浴びまくった時は、本当に、死ぬかと思いました。

…ということを元旦にしたせいか、2013年はいろんなことへのチャレンジがしやすくなり、仕事で新しいチャレンジをしたり、転職をしたり、という年になりました。

文字にすると、とてもチープなのですが、この経験をしたおかげで、「死ぬ想いを1年のはじめにやってしまえば、その1年、何でもできるかもしれない…!」という想いを持つようになりました。

今までの初日の出チャレンジ一覧

2013年 一般道、宮城県チャレンジ ★★★★
2014年 自転車、お台場チャレンジ ★★★
2015年 一般道、宮城県チャレンジ ★★
2016年 原付バイク、大洗チャレンジ(往復約300km)★★★★★
2017年 一般道、伊豆半島チャレンジ ★
2018年 中型バイク、茅ヶ崎チャレンジ ★★★
2019年 徒歩、お台場チャレンジ(約25km) ★
2020年 徒歩、栃木県チャレンジ(途中リタイヤ、約45km)★★★★★

いろいろチャレンジしたのですが、断トツで辛かったのが「原付バイクで茨城県大洗」まで行くというチャレンジでした。とにかく、寒くて本当に死ぬかと思いましたし、友人は単車(中型バイク)、自分は知人から借りた原付バイクということで、スペックに差がありすぎて友人に速度を揃えて走っていたのも申し訳なかったのを覚えています。(走っている時は、ハンドル部分にヒーターついているのずるい!と思っていたような気もします)。

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左の素敵なスクーターを運転

自分が乗っていた原付のライトの調子が悪くて、消えたり、点いたりをしていたのですが、真っ暗な山道を走っている時に消えたりすると、本当にパニックになりました。パニックになって急ブレーキを踏んだりすると、冬の山道は道路が凍っていて、速攻横転していたりしました。さすがに危ない、ということで、山の中にあったセブンイレブンで休憩をしていたのですが、そこにはヤンキーたちがめちゃめちゃたむろをしていて、絡まれないように目を合わせないことはもちろん、寝てるフリをして友人とやり過ごしていたりしました。この年も仕事の面でも大きなチャレンジができた年になりました。

逆に言うと、元旦に大きなチャレンジができなかった年は、あまりパリッとしなかったような気がしています。2019年などが特に顕著で、「豊島区からお台場まで歩く」(距離にすると約25kmくらいの)というチャレンジをしていたのですが、2018年にフルマラソンを走破していたこともあり、特に辛さも感じず「今年の元旦は温かいなぁ」と思っていたくらいです。

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伊豆半島チャレンジの際に、寒中水泳を行っているのを眺めている様子。ここに飛び込む勇気はこの時は、まだ持てませんでした

上記のような理由から、元旦には毎年、チャレンジを行っています。2020年はまさかの友人不在という状況に陥り、実施自体も悩んだのですが「ここまできたら毎年やったろ」ということで、今年は単独アタック。何をやるか、相当悩んだのですが、たくさんの人から着想を得て、今回のチャレンジに至りました。

本稿で、2020年のチャレンジについて詳細を書こうと思っていたのですが、今回はここまで。次回で紹介できればと思います!

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昨年、WBS(ワールドビジネスサテライト)に出演した際の画像

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