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ニューヨーク株式市場:ダウ平均4日続落、一方ナスダックは史上最高値を更新

6月14日のニューヨーク株式市場は、米景気の減速に対する懸念が高まる中、波乱の一日でした。
ダウ工業株30種平均(ダウ平均)は、前日比57.94ドル安の38,589.16ドルで取引を終了し、これで4日連続の下落。
しかし、ハイテク株中心のナスダック総合指数は21.32ポイント高の17,688.88となり、5日連続で史上最高値を更新しました。


出来高減少と市場の動向

ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比469万株減の8億3,570万株でした。
今週発表された米経済指標は、景気の悪化傾向を示す内容が相次ぎ、市場参加者の懸念を増幅。
特に、小売りや製造業など経済状況に業績が左右されやすい銘柄が多いダウ平均は下落が続く一方で、「今後も強い成長が見込まれるIT企業に買いが集中している」との見解が日系大手証券から示され、ナスダックは上昇しています。

消費者景況感指数の影響

米ミシガン大学が14日に発表した消費者調査によると、6月の景況感指数は前月から低下し、市場予想を大幅に下回ったようです。
このニュースを受け、ダウ平均は一時340ドル超安まで沈みましたが、終盤にかけて安値拾いの買いも入り、下落幅を縮めました。

ダウ銘柄の動向

ダウ平均に名を連ねる主要銘柄の動きを見てみると、ボーイングとダウがそれぞれ1.9%安、キャタピラーが1.5%安、ナイキとアップルが0.8%安。
一方、セールスフォースは1.3%高、アメリカン・エキスプレスは1.2%高となり、選別的な買いが入った様子が伺えます。

ナスダックの躍進

ナスダック市場では、前日に発表された決算が好感されたアドビが14.5%高と大幅に上昇。
その他、ブロードコムが3.3%高、エヌビディアが1.8%高でいずれも堅調に推移しました。
特にハイテク銘柄への投資家の期待が引き続き強いことが、ナスダックの史上最高値更新に寄与しています。

経済指標と今後の展望

今週発表された経済指標が示すように、米国経済の減速傾向が強まる中、今後の株式市場の動向には注意が必要です。
特に、景気に敏感な業種とそうでない業種とのパフォーマンスの差が顕著になっており、投資家はより選別的なアプローチを求められるでしょう。

また、今後の経済指標や企業の決算発表が市場にどのような影響を与えるのかも注目されます。
特にハイテク株の動向は、引き続き市場全体の方向性を左右する重要な要素となるはずです。

ニューヨーク株式市場の動きは日々変動しますが、長期的な視点を持ちながら、最新の情報を元に適切な投資判断を行うことが重要です。
引き続き市場の動向を注視し、冷静な判断を心がけましょう。

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