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店長!レジのお金が5,000円足りません!

セブンイレブンでは、レジ点検というものがあります。朝、昼、夕方、夜の4回やることになっています。

レジ点検とは、レジのお金がレジで登録しているデータと合致するかどうかを確かめる作業です。

そのときに、500円や1,000円といった金額のずれ(違算という)があると店長やアルバイトさんは、お金が床に落ちてないか探します。ちなみにお金を見つけたアルバイトさんは店長から褒められたりします。

ではなぜ1日4回もレジ点検をするか?というと、細かく時間帯を区切ることで、違算が発生した時間を特定しやすくするためです。

もし1日1回だったときに違算が発生したら、何時に発生したのかがわからないので、誰を注意したらいいのかがわからず、再発を防止できないからです。

そんなある日。

夕方のアルバイト君が、レジ点検をしていると、

「店長~、レジのお金が5,000円足りません~」

と言ってきました。

そんな簡単に「5,000円ない」とか言うな!と思いつつ、今度は店長直々にレジ点検。

ない。

5,000円もない。

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ありえない。

夕方の時間帯か、昼の時間帯で違算が発生していることになります。

誰だ。。。誰がやった?

レジ点検をしたアルバイト君は、

「もう売り場に戻っていいですか?ないんですもんね」

すっごいアッサリ。

店長としては、5,000円なんて違算認められるはずがない。

急いでいつものごとく、

・フロアの床、とくにレジ付近を探す
・レジの中をチェック(レジの裏側にへばり付いているときがある)
・新札の場合、お札同士がへばりつくので紙幣を再度チェック

ない。。。。

これはお釣りの受け渡しだなと思いました。

なので、急いで防犯カメラを夕方の時間帯から早送りをしながらチェックを始めました。セブンイレブンでは防犯カメラが店内に何台もあり、そのうちの1台は違算が出たレジの真上から録画されていました。

「いいぞ。これをしらみつぶしに見よう」

ということで、早送りをしながら見ること10分。

お釣りの受け渡しシーンをひたすら見ていると、レジ点検をしているアルバイト君が、お客様から1万円を受け取り、お釣りの8,000円ぐらいをお渡ししようとしています。

画像を見ていて違和感をもちました。

(あれ?5000円札ってあんなに茶色だっけ?)
(もっと赤っぽかったはずだけど。)

何度も何度もスローで見ていると、どう見ても1万円なんです。

つまり、1万円受け取り、1,000円札3枚と5,000円札1枚をお返ししているはずが、1,000円札3枚と1万円札1枚を返しているんです。

5,000円札を渡さなければならないのに、10,000円札を渡していたのです。

(おわ!まじかよ!)

急いでアルバイト君を呼び寄せ、画像を見てもらうと

「これは~僕ですね~」
「すいません~」

怒る気力もなくし、売り場に戻ってもらいました。

その日からお札を必ず2回カウントすることを徹底していきました。ちなみに、そのアルバイト君は自分の意志で3回カウントするようになりました。のんびりした子だけど、ミスを起こさないようにしている姿は、ちょっぴり嬉しかったです。

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