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日本共産党への公開質問状

nana

　日本共産党公式サイトの「お問い合わせ」のページに「政策や活動などについての意見、質問などは、次のアドレス（※日本共産党中央委員会あて）にお送りください。」とありましたので、このnoteのURLをメール送信しました。

　初めての問い合わせでちょっとドキドキしましたが、女性が意見や質問を出さないと世の中ずっと変わらなそうなので…回答をお待ちしています！！！

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【日本共産党への公開質問状】

日本共産党中央委員会　御中
日本共産党ジェンダー平等委員会　御中

　初めまして。私は、東京都在住の女性有権者です。

　貴党の綱領、貴党所属議員・党員のTwitterでの発言、貴党機関誌「しんぶん赤旗」の記事を拝見した結果、貴党の「性自認」や「性別スペース」についての認識を確認したく、「公開質問状」の形でお問い合わせさせていただきます。

　2020年1月18日開催の第28回党大会で改定された最新版の「日本共産党綱領」には、以下の通り「…性自認を理由とする差別をなくす。」と書かれています。

日本共産党綱領
四、　民主主義革命と民主連合政府
〔憲法と民主主義の分野で〕
６　ジェンダー平等社会をつくる。男女の平等、同権をあらゆる分野で擁護し、保障する。女性の独立した人格を尊重し、女性の社会的、法的な地位を高める。女性の社会的進出・貢献を妨げている障害を取り除く。性的指向と性自認を理由とする差別をなくす。

　貴党綱領の「性自認を理由とする差別をなくす」という部分に関連して、以下の通り３点質問させていただきます。

【質問１】
「性自認を理由とする差別」とは具体的にどのようなことを指しますか？

　日本共産党の綱領に上記の文言を追加するにあたり、「『性自認』とは何か？」「『性自認を理由とする差別』とは何か？」ということについて充分にご議論されたことと思います。党中央委員会またはジェンダー平等委員会として「性自認を理由とする差別」をどのように認識していらっしゃるかをお聞かせください。
【質問２】
性別スペースでは「身体の性別」と「性自認」のどちらが優先されますか？

　社会通念上、性別スペースは「身体の性別」で区分されていると考えている市民が圧倒的多数派だと思いますが、貴党は「身体は男性のままだが性自認は女性であるトランスジェンダー（MtF）の人が女性専用スペースを利用できないことは『性自認を理由とする差別』に該当する」と認識されていますか？
【質問３】
日本学術会議法学委員会LGBTI分科会が2020年9月に公表した提言（※注１）において、以下の通り新法の成立が求められています。

　「トランスジェンダーの権利保障のために、国際人権基準に照らして、性同一性障害者特例法に代わる性別記載の変更手続に係る新法の成立が必須である。国会議員あるいは内閣府による速やかな発議を経て、立法府での迅速な法律制定を求めたい。」

貴党は、上記の提言に賛同し、性別記載変更法（仮称）の議員立法を行う予定はありますか？　もし法案の成立を目指す場合、性別スペースの利用ルールはどうあるべきだと考えていますか？

　なお、LGBT法連合会が2019年7月に公表したアンケート調査結果（※注２）において、貴党は「性同一性障害特例法の手術要件を削除すること」について「積極的に見直して改正すべき」と回答されています。

日本学術会議の提言に対する党としての見解・対応がまだ決定していない場合は、「昨年のLGBT法連合会のアンケート回答時に性別スペースの利用ルールをどのようにすべきと考えたか」をご教示ください。

※注１
提言「性的マイノリティの権利保障をめざして（Ⅱ）―トランスジェンダーの尊厳を保障するための法整備に向けてー」

※注２
【参議院選挙2019・政党】LGBT・性的指向・性自認をめぐる課題に関する各党の政策と考え方についての調査結果報告〔各政党〕

　以上３点でお問い合わせしたことは、いずれも貴党が綱領を作成したり、アンケート調査に回答したりする際に、既にご検討済みのことと思いますので、あまり時間を要さずにご回答いただけるものと思います。つきましては、なるべく本日より10日後の10月末日まで、遅くとも20日後の11月10日までにご回答くださいますようお願い申し上げます。

　ご回答いただきました内容は、私自身の今後の投票行動の参考にさせていただくとともに、女性専用スペースの問題に関心を寄せている日本中の女性たちと共有するため、こちらのnoteに公開させていただきたいと思います。

　貴党の誠実なご回答・ご対応を、心よりお待ち申し上げます。

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【参考１】日本共産党所属議員・党員の関連ツイート

●2020年9月
 高月まな新宿区議、大野たかし千葉県中部地区委員会地区委員

●2020年10月
 吉良よし子参議院議員、松嶋祐一郎目黒区議員

【参考２】 日本共産党機関誌「しんぶん赤旗」の関連記事

【参考３】 作家・笙野頼子さんが日本共産党に問い合わせた結果とそれに対する反応



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