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選手の主体性

新型コロナウイルスの影響で、なかなかスポーツの再開が難しい状況が続いています。そんな中で、「自分ができることは何か」と自分に問い、今できることをがんばっているアスリート。

中には、なかなかモチベーションが保てずに、少し休憩モードの選手もいるでしょう。それはそれで、何か別の知見を得る機会なのかもしれませんね。

今日は、選手の「主体性」について書きたいと思います。

主体性には2つのタイプがある

選手の中に「どんどん率先してチームを引っ張り行動・挑戦していく」と、「状況を見極めてから始めようと慎重に分析しながら行動する」特徴のある選手がいませんか?

60〜65%の人が両方の特徴をバランスよく兼ね備えていますが、2つのタイプのどちらかを強く持ち合わせている選手も15〜20%いると言われています。

ざっくり特徴をまとめてみると、

①主体・行動型の特徴
・考えたり、分析したりせずに、どんどん行動していく
・自分がやりたいことを押し通す
・活動的で、じっとしているのが苦手
・自ら行動する事でモチベーションが上がる
・自分が嫌いなポジションに置かれ、自ら決定できない状況が好きでない

②反映・分析型
・他の人が行動に起こすまで、または気が熟すまで行動するのを待つ
・行動する前に考え、分析し、十分理解して物事を見極めたいと思っている
・いつかチャンスが来ると信じている
・辛抱強く待てる
・周りからの刺激でモチベーションを維持する
・周りからの要求に応えることが得意
・主導権を取って行動するように求められると強いストレスを感じる

という特徴が見られます。

チーム内には様々なタイプの選手が在籍し、時には仲間の行動にイライラしたり、逆に勇気づけられたりして、仲間から受ける影響が少なからずあるのではないでしょうか。

スポーツにおいては、主体・行動型の特徴を強く持っていた方がどんどん様々なことにチャレンジして、成長していくと思われます。しかし、反映・分析型の特徴を持ち合わせていないと、状況判断を誤り、自分を制御できず大怪我につながるようなプレイ、行動を起こしてしまうこともあるかもしれません。

両方の特徴を兼ね備えていた方がバランス良く、大きなミスなくプレイができるかもしれませんし、主将にとしてチームを率いるタイプは両方の特徴をバランスよく持っている選手が多いのではないでしょうか。

特徴を活かす

では、どちらか片方がとよく出過ぎることがスポーツ選手として不向きなのかというとそうでもありません。主体・行動型のようにどんどん積極的にアクションを起こすことが、チームの原動力になることもありますし、野球などで言えばこのようなタイプの選手が起爆剤となる場合も大いに考えられます。また、ポジションによってもタイプの適性があるかもしれません。野球のキャッチャーは、反映・分析型の特徴がないと務まらないボジションだったりします。

一つのミスも許されない競技においては、反映・分析型の選手の方が安定したパフォーマンスを発揮するのではないでしょうか。

まとめ

上記特徴としてあげたのは一部ですが、自分はどんなタイプの選手だと思いますか?または、チーム内の選手や仲間にはどんな特徴がありますか?

それが良い悪いという判断をするのではなく、「選手の特徴として理解し、その人を活かす」ことに、役立ててもらえたらと思います。

選手のタイプ、やる気モチベーションが起こる特徴については、まだいくつかありますので、順に書き進めていきたいと思います。

(参照:LAB Profile ラーニングマニュアル)

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