憶えていても寂しいので

貴方の言葉を心臓に染みわたらせると震えるように涙が出ること、私はうれしかった。ゆえに理解しようとそればっかりで繊細な機微を踏み荒らしていた感覚があります。

これからのことについて、これでよかったのだと、正しかったのだと思います。

光を可知できたときがほんとうの幸福だった。でも幸せだったわけではないの、だから届かなくていいんです。あの日々のこと私は好きでした。自分だけがいつも我儘です。

結局私はくだらない人間だから、最悪の寂寥をとどめきれなかった。でも祈りがあるって思ったからお礼を言いたかった。ゆっくりと墓標へ向かって行こう。最期まで祈っていよう。

貴方のこと忘れない。魂になった時は赦して抱きしめてね。

もう乱さないからごめんね。

どうか日向へ、光へ、行ってください。

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