見出し画像

自然の神が宿るところ

箱根神社から、地図を見ずに適当に芦ノ湖沿いの杉の生い茂った細い道を歩いていると、小さな橋の横に舟屋があって、その前に大きな魚が骨むき出しになって転がっていた。「神様にお供えしたのかな?」なんて話していると、生臭い匂いがぷーんとしてきた。なんだか、河童や妖怪が出そうな薄気味悪さだった。犬の散歩で前を歩いていた人が急に居なくなった。ジブリの映画を思い出すような奇妙な不安に襲われて、慌てて来た道を戻ることにした。日本の自然の神が宿るところは、なんとも言えない雰囲気がある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?