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私の身体は私のもの|軟骨にピアスを開けた話

きっかけなんて単純なもので、

とある人が年始に

軟骨にピアスなんて開けないでね?!
やだーー!こわいーー!!不良みたい!!!

と、私以外の第三者に言うのが聞こえた瞬間

今年中に絶対軟骨ピアス開けたる

と決めた(ただの反抗期)。


私とピアス

私が初めてピアスを開けたのは高校三年生の卒業前。
大学入試が終わって、人もまばらな教室で。
大学合格は決まっていたけど行くアテもなく集まる女子高生達の中に私はいた。

だいたい大学入試までずっと教室と、高校から程近い予備校で朝から晩まで勉強してたので、
今更自宅でのんびりしようとかどこに遊びに行きたいとかもなく、
(今から考えれば免許とっておけばよかったのかもしれないけれど)
もちろんバイトもしてないからお金もなく、
行き場をなくした田舎の女子高生が考えることなんてたかが知れている。

大学に入って周りから舐められないように、と
友達にバチンバチン!と駅ビルで調達したピアッサーで開けてもらったのが第一第二の穴。

それから大学に入学し、失恋して自分の部屋で一人で開けたのが、
その後塞がってしまった旧第三の穴。

時は流れ、第二子を産んで復職するとき、
これまた新しい環境に飛び込むのに、
単純に舐められたくねぇな、と思って開けた新第三、第四の穴。

左右で二個ずつ計四個。
ピアスを楽しむには十分な穴の数。

ピアスっていいよね。
万年手が荒れていて、それでなくとも動作に落ち着きがなく、
指輪をつけないことが多い私にとっては、
ピアスは大好きなオシャレアイテム。

しかし開けるのには痛みが伴う。少々の度胸が要る。
だから人生に風穴開けてえな!舐められたくないな!と言う気持ちの時に、
バチンバチンと開けてきた。

軟骨ピアスへの憧れ

軟骨ピアスへの憧れは以前からあって、
ガールズの軟骨ピアスの話を、いいなぁ羨ましいなぁ、と思って眺めてきた。

けど痛いんだろうなぁ、しかも会社がなぁ、レントゲンもMRIも乗れないしなぁ、なんて好奇心に蓋をしてきたけど。

年始の冒頭の発言と、今の職場に移って軟骨ピアスをしてる後輩も見つけたことにより

よっしゃ開けてやるか!となったのがそもそもの始まり。

ずっと気になっていたヘリックス。
世の中は便利なもので、コロナ禍でイヤーカフというものが市民権を得たので、別にそれをつければ十分おしゃれ。

けど私、イヤカフ絶対無くすから(自信たっぷり)。

という謎の自信のもと、開けるのを決めた。

あっけなかった開通

当日はしじみチャンスさんと原宿のEXTREMEに行った。

都内でピアススタジオを検索すると必ず入ってくるお店。

入るまではピアススタジオってどんなところなんだろう、真っ黒でギラギラしていてお香とか焚いている感じ?という酷い偏見と先入観を持っていた。

けれども店内はとても清潔で整っていて明るく、
ピアスを開けるブースはまるでお医者さんの診察室のようだった。

受付の方もピアスを開けてくれる方もとても優しく、開けるギリギリまで悩み続ける私の話を親身に聞いてくれる方だった。

しじみチャンスさんと別のブースに通され(当たり前)、一瞬めちゃくちゃ緊張したが、
消毒をして、どの場所に開けるか決めたら覚悟は決まり、
深呼吸して業務的にハイ開けますよーと言われているうちに、開通の痛みは一瞬で終わった。

あれだけ悩んでいたのが嘘みたい。
可愛い。可愛い!痛くない!!!

しじみチャンスさんが「靴擦れみたいなものですよ〜!靴擦れより痛くないかも!」と言っているのをそんなまさか!!と思って聞いていたけど、
本当に靴擦れより痛くなかった。

あれから一週間、引っかけたりも色々しているのに、今のところ痛みや大きなトラブルは起きていない。

(痛みには個人差があります!!あとケアもたまたまトラブルが起きていないだけかもしれないので!万人に痛くないよ大丈夫だよ言えるものではないけれど!)

私は、私のもの

だいたい世の中、ルールや世間(という名の母や、ひいては自分自身)に囚われすぎだよな、と思う。

おしゃれをすること
ピアスをあけること
髪を染めること
爪を塗ること

ほんとうは、なんでも、自由だ。
(神様はなにも禁止なんてしてないby川本真琴)

校則や規則で定められていたり、特に安全上の問題があるのならそれは避けるべきなのかもしれないと思うけど。

(社会の目はね、冷たくて怖いからさ、大人だし、生きていく上では気にしなきゃいけないことはそれなりにある。
自分がした行動に責任がとれないうちは、やっちゃいけないことも大なり小なりあるのだと思う。)

ただ今回私が足を踏み込んだのは

もし自分の子供達が大人になって、色んなことに興味を持ち始めたときに

母親や家族がやめろって言っていたからやめる

でなくて

そういやぁ母は結構自由にやってたな!私はこうしたいな!やったれ!

とか

母はやっていたけど、私はやめとく!ムン!!

って思って欲しくて。

選択権は貴方にあります

ということが伝えたくて。

で無事開通してきました。

判断軸は常に自分でいい。
私の身体も、心も、他の人には冒せない、紛れもなく私のものだ。


軟骨ピアスってかわいいね!
こんなにかわいいんだったらさっさと開ければよかった。

また増やしそうだけど、私の悪いところはすぐ調子に乗るところなので、
増やしすぎたりしないように、状況を見つつ楽しみたい。

ちなみに職場ではまだ何も言われてない。

もし気づかれた時に、
こんな遊んでそうなことして!だからお前は仕事ができないんだ!って
絶対思ったり言われたくなくて、
この一週間めちゃくちゃプレッシャーを感じながら仕事をしてた。

ピアスホール安定まで、引き続きケアがんばりまっす!!





最後余談。

髪を染めたりパーマをかけたりエクステつけたりピアスを開けたり、
受験も就職も結婚も出産も、実母にほとんど何も言われてこなかった私。

よくよく考えて、なんで実母は言ってこなかったんだろうな、って考えて、
私が人の話全く聞かないの分かってるからだな!
というところに落ち着いた。

ウケる。これからも元気でいて欲しい。


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