ありがとう新宿ミロード|好きに生きてこ、これからも。
今週多忙を極める中で現実逃避にX(Twitter)を見ていたら自分にとってすごく大きなニュースが飛びこんできた。
衝撃だったけど、そうかついにか、という気もした。
新宿ミロードはJR新宿駅の南口すぐ、小田急新宿駅の横にあるファッションビル。
ビルの狭間?立体模型でパズルでもしたの?というような場所に建っていて、新宿小田急と回廊?みたいなので繋がってもいて、
今から思えば新宿駅のあの喧騒(という名のごっちゃごちゃ)に相応しい、本当に不思議な構造をしていた。
(大体店内に入るのにまずエレベータか当時ITS’DEMOの階段上がらないと入れない。もしくは見付けづらいところにエレベーターと階段がある。初見殺し。)
本家小田急と比べると若い世代向けのお洋服ブランドがたくさん入っていて、近くでアルバイトをしていた自分にとっては、アルバイトと授業の間によく覗く、ファッションの情報基地のような場所だった。
当時の私はファッションが好き、という自覚はなかったけど、
ミロードの色んな階を歩くのはとても楽しかったし、
歩くだけで今何が流行っているかを知ることができた。
色んなお洋服のテイストを知ることができた。
ピンクハウス、レストローズを初めて知ったのもミロードだったし、
あの夏たくさん着た白いワンピースを買ったのもミロードだった。
自分に合うプチプラ靴があるんだ!というのもミロードで知った(ORiental TRaffic。海みたいな人魚みたいなサンダルを買った)。
Perfumeとナチュラルビューティーベーシックとのコラボでお洋服をたくさん買い、大きな人向けのサイズじゃなくてもブランドによってはいける!かわいい服が着られる!と認識できたのもミロードだった。
ミロードで買ったワイン色のニットのセットアップ、松ぼっくりみたいなスカートもたくさん着たなぁ。
上の方の階にはレストランも入っていて、大学の同級生と女子会もたくさんした(パスタとオムライスとお好み焼きをよく食べていた記憶)。
初めてできた彼氏とのデートの服を買ったのもミロードだった。
好きな人と冬の寒い日にモザイク通りのイルミネーションの下を通った(こっちの方が近道だから、と理由をつけて)。
そういえば夫と付き合っていた時、ミロードでデートもしたな。
階段のベンチや、サザンテラスに繋がる橋で、ひとり日向ぼっこするのも楽しかった。
たった一人の思い出だけでこんなにたくさんあるんだから、
もっともっとたくさんの人の思い出が、あの場所には詰まっていると思う。
ミロードは青春。
そのお店が閉館というのはとても寂しい。
今これを書きながら涙ぐんじゃうくらい寂しい。けど、
新宿の再開発全体の流れの中なので、それはきっと仕方ないのだろう。
閉館は2025年3月16日。
閉館までにもう一度、訪れよう。
あの頃の私がきっとどこかをご機嫌に歩いている。