魂の片割れを探している。

もう2年位、白いバッグの魂の片割れとなる靴を探している。

諸々省略するけどこのバッグは私の演歌バッグ。
遠くから見ると優しく明るく見える。
けれど実は白くない。甘さもない。そこに佇むだけで感じさせる高貴さと優美さと強さ。そんなバッグ。
あまりに好きすぎて私が死んだら骨壷にして欲しいとすら思っている。

私の足は大足（25.5〜26cm）でそもそも国内に入荷される靴のサイズが極端に少なく、
かつなかなか私の好みのものも見つからず、
先に演歌バッグをお迎えして以降、2年かけてちょこちょこと試着を繰り返しているのに、
いっこうに対（つい）になる靴が見つからなかった。

そんな中で3月末、急に引越話が持ち上がった。
これも省略するけど、そこに引っ越すと（人の目を気にして）当分は好きな服を着られなさそうだな、好きな靴も履けなくなりそうだな、という恐怖があった。

人はいつか死ぬ。
死ぬのであれば好きな靴を履いてから死にたい。
バッグの魂の片割れを見つけてあげなくちゃ。

ぼーっとそんなことを考えながら明くる朝、大草直子さんのYouTubeを見ていた。
その中で一つ気になる靴があった。
セルジオロッシのMERMAID。

Sergio Rossi

一目惚れだった。
そこに存在するだけで語ることができる存在感。
可愛げ。優美さ。美しさ。
どれをとっても申し分ない。

その日はちょうど新宿に友人と登山靴を見に行く用事があり。
集合の前に伊勢丹に寄ろう、と決めた。

（まさかの）たまたまポップアップをしていた。

しかし、マイサイズはベージュはあったが白はない。
聞けば白はまだ国内に入荷していないらしい。
しかしデザインは最高。動悸がする。

初めは甲を覆っているサンダルが可愛いな、と思ったが、
実用性と使いやすさと、何にでもどこにでも行ける合わせやすさで、
ベージュだけしか試着していないのに、
白のパンプスのお取り寄せをお願いした。

店員さんもすごく良くしてくれて、入荷の状況等逐一連絡をしてくれた。

そこでまさに昨日の朝、入荷の連絡があった。
昨日は表参道に行く予定だったから後日伺います、としていたものの、
試着旅をしていたガールズの方々（おだまきさんぽたまるさん）と伊勢丹も行っちゃいましょうか！？の話が持ち上がり、

いそいそと靴を履いてみた。
うんうん、いい感じ？
少し遠くからお二人がバッグと合わせてみて！と言ってくれた。
バッグと合わせて鏡の前に立ってみた。

バッグと靴の色が違う。
これは”違う白”だ。

そして気づいた。
朝からずっと歩き通しで浮腫んでいるはずなのに、
サイズが少し緩い。

店員さんはシートで調整もできます！と言ってくれたけど、
実は靴に貼るジェルシートが苦手で、
シートを敷く前提で買ったら間違いなく後悔する。

何よりも、これは”違う白”。
バッグはややグレーがかった青みのある白なのに対して、
靴はパキッとした強い白。
ニュアンスが全然違う。

膝から崩れちそうになった。
店員さんも涙目で、必死におすすめしてくれたけど、
本当にごめんなさい、申し訳ないのですが考えさせてくださいと言ってよろよろしながら店を出た。

私達の目は鍛えられてしまっている。
開発される以前であればGOサインを出していたかもしれないほどのニュアンスの違い。
けれど少しだけでも”見える”ようになってからは絶対にサインが出せない明確な違い。

その後は高速自問自答モードで伊勢丹の靴売り場を巡ったけれど、
やはり好みの靴にたどり着くことはできず、
売り場を後にした。

これはガールズと一緒じゃなかったらおそらくその場で買っていた。
バッグと一緒にいなかったら色の違いに気が付かなかった。
靴単体でとてもとてもとても！！！素敵なのだけど、
「もし買っても、バッグと合わせたいのであれば、また別の靴を探し出すと思う。」と言われ、その通りだなと思った。
一緒にいてくださったお二人には感謝しかないです！！

もう少し潜る必要があるようだ。
焦って短絡的に手を（足を？）出してはいけない。

あーーー魂の片割れ、どこにいるんだろう。
あれは分霊箱だから、私が身を粉にして働けば見つかるかな！？🤣

魂の片割れ探し、引き続き頑張ります！！！