恋人未満①
今どきの出会いだった。
SNSで知り合って、なんとなく…お互いに気になった。
「おはよ」「仕事休み、ねむー」
毎日、たわいも無いやり取りが楽しかった。
「ねぇ、返信遅いよー」と
A君が言ったのが、始まりだった。
「ごめんね、気づかなくて」
「うん」
「怒ってる?」
「怒ってないよ」「待ってるの長いから」
「そー?なるべく早く返信するね」
「早く返信くると嬉しい♪」「あのさ、、メルアド教えてください」
「え?!」
「だって(´;ω;`)返信遅いんだもん」
「ぁー、いいよ」
「やた!!」
「喜んだ?!(笑)」
「めちゃくちゃ嬉しいです♡」
A君は 20歳歳下の男の子だったけど精神的に大人…
というか私が子供っぽかったのかな?!
A君は中学卒業してスグ働いていたから同じ年代の子より大人びていたのかもしれない。
子供だけど大人という印象だった。
A君は彼女と別れたばかりで寂しかったんだと思う。
私は同情に似た感情で甘やかしていたのかもしれない。
A君に好きな人か彼女ができるまで、私に好きな人か彼氏ができるまで…という条件付きで友達以上恋人未満?!の関係を続けようという事になった。
20歳歳下、私が本気になる訳ないと…思っていた。
きっとA君も…同じ気持ちだったと思う。
朝、昼休み、夜と毎日、毎日メールした。
まるでホントの恋人の様に… 仕事の話、人生の話、元カノの話… ホントにたくさんメールした。1000通になったねと話した。こんなに続くもんなんだと驚いた。
A君とメールだけで電話で話したことも無かったし
このまま、いつか
A君に可愛い彼女が出来てサヨナラなんだと思っていた。
そんなある日A君が自動車免許の取得に私の住む近くまで行くよという話になった。
「 …行くの不便でしょ?送って行こうか?」と半分冗談で言った。
「 お願いしますー!」
「OKです」
というか…お互い顔知らないしw
話した事も無いのにどーするの?!
ワクワクとドキドキが入り乱れる。
初めてA君を男として 意識した瞬間だった…
ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ