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自分の身体と心の不一致に気づいた4年前①

4年前のお話し。

私は仕事が楽しくて仕方がなかった。20代の頃から思い描いていた「自宅で最期を迎える人のお手伝いがしたい」という夢を叶え、癌末期専門の訪問看護師として患者さんの人生で最大の生きる輝きを放つ瞬間を引き出すべく奮闘し、看護師長としてスタッフを育成し、診療所を大きくしていた。

大変だったけれど、とってもやりがいを持っていたし、夢を叶えられていてハッピーだったんだ。

そんな2015年の夏、私は夏休みをどう過ごそうかと考えていた。若い頃は、海外リゾートに行ってはダイビングしたりシュノーケリングをしていたけれど、40代に入り、ただただのんびり過ごしたいと思うように変化していた。

20代の頃から憧れていたオーベルジュ「二期倶楽部」に行きたいと思っていた夢を思い出した私は、思い切って行くことにしたんだ。思う存分自然の中で過ごし、美味しい料理とお酒を満喫し、温泉とスパで癒され、命の洗濯をするような2泊3日を過ごした。

そんな夏休みの最後に、美容院のお姉さんから紹介してもらった鍼灸の先生の所に行くことにしていた。二期倶楽部で心身ともにリフレッシュした私は、元気いっぱいで鍼灸をうけなくても良かったかもしれないと思っていたほど。

9月に入っていたけれど、暑い暑い晴れの日。駅から汗をかきながら歩いて診療所に向かった。

先生も、とっても元気そうな見た目をしている私に安心して施術を始めたのだけど。。。。。

ものすごく外は暑いのに、私の身体、特に下半身がとても冷えていることに気付いて驚愕していた。見た目と身体が全く違っている。なんてことだ。良く病気になっていないですねと言われてしまう程だった。

特に足首から先が冷えていて、暑い日なのにヒーターを入れられ。お灸をしても全く熱さを感じない。わかりますか?と聞かれても、「全くわかりません」と答える私。背中やお腹は同じお灸をしても「熱くて無理です」と途中で外してもらう程なのに、足首だけは感覚がない。同じ場所に3回お灸をして、やっとこさ「うーん、ちょっと温かいかな」と感じるレベルだった。

私の身体があまりにも冷えていること、下半身と上半身が別人なこと、見た目の元気さと身体が別人なことに、本当に驚かれた。

「すごいストレスがかかってますね。」と言われても私は不思議でしかなくて。「仕事はやりがいがあって、とっても楽しいです。大変ではあるけれどストレスはないと思います。」と答えていた。

全身に鍼灸、オイルマッサージ、整体と2時間たっぷり施術をしてもらって、毎週通って欲しい所だけれども片道2時間かかる所だったので、月に2回通うことになった。

そして、あまりの冷え具合に市販の漢方薬では足りないだろうと恵比寿にあるとっても有名な漢方の先生を紹介していただくことになった。

それがすっかり分離していた私の身体と向き合うきっかけとなったのでした。

(つづく)

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