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2つの「エントランス」 /Mr.Children Tour

2022年の30周年記念ツアー「半世紀へのエントランス」
幸運にも私は、2回も参加することができました。東京ドームと日産スタジアムです。本記事では、2つの「エントランス」で感じたことをつづります。

(ネタバレ有りです。念の為・・・)

きたー!!

まず、東京ドーム公演。私が参加したのは、5月11日(2日目)で、”31年目初日”のライブでした。ふりかえると、2019年のツアー「Against ALL GRAVITY」以来(このときも東京ドーム)なので、約3年ぶり。そして、その3年間は、世のコロナ禍と重なります。

着席して周囲のお客さんを見渡したとき、最初に感じたのは、「ようやく人が集まって、ライブができるようになったか…」という新鮮で素直な感情でした。それはきっと、集まっていた人たちも、同じ気持ちだったように思います。

そして、「声出しは禁止」というルールの中、客席から鳴り響くのが拍手のみということも、今までにない、とても新鮮な雰囲気と体験でした。ライブ中に桜井さんが言っていた気がしますが、確かに、拍手にも1つ1つ違う表情やメッセージがある。それも新しい発見です。

なにより、5万人近くの人たち全員が、「声を出さない」というルールを守っているということに、私は何だか感動してしまいました。ミスチルファンが持つ礼儀正しさですね。

きたー!!(2)

2回目は、日産スタジアム公演。こちらは、2日目の6月12日。私は、生まれも育ちも横浜なので、この会場に『HOME』感があります。ドームと違って、空が見えるところも好きですね。

早めに新横浜駅に到着したので、アイリッシュ・パブ「HUB」へ。店内は、ライブTシャツを着たファンたちで埋め尽くされていました。エールビールを飲みながら、店内BGMが「NOT FOUND」であることに気づきました。この曲は、私を高校3年生の夏の記憶に引き戻します。ライブ前の雰囲気を盛り上げてくれる地元のお店にも感謝です。

ちょうど1ヶ月前に、東京ドーム公演に参加していたので、そのセットリストが頭の中に入っており、「まぁ、ほぼその順番で来るんだろうな」と構えていたら、1曲目からドギモを抜かれました。そして2曲目の前奏が流れたときに、これは東京ドームと全く違うライブになるぞ…と確信。次にどの曲が来るのかが分からないドキドキ感とワクワク感。ライブで私が一番好きなところです。

時間が進むにつれて、日は暮れていき、日産スタジアムの空には、明るい月が見えました。その月に、「others」のメロディーが重なったのが、不思議と印象深かったです。

”テーブルの上の灰皿 アメリカ史紐解く文庫本”
(「others」/アルバム『SOUNDTRACKS』より)