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2024年3月の『CJメッセージ』〈第75回目〉

皆さん、こんにちは!
第75回のCJメッセージをお届けします。
今月は、私たちにとって重要な指針となる『CJグループ経営方針書』のCJのお作法についての考えをお伝えします。

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 目次

(1)カッコ【】の活用

(2)他は己にあらず

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(1)カッコ【】の活用

『CJグループ経営方針書』のCJのお作法としてCW(チャットワーク)によるコミュニケーションの質を高めるためにカッコ【】の活用をCJのお作法として定義しています。この手法はすごい会議という会議手法を参考に活用しています。

Chatwork、Slack、LINE等のチャットコミュニケーションで
「自分の伝えたかったことが相手に上手く伝わらなかった。」
「聞きたい回答が返ってこなかった。」

このような事があるかと思います。

例えば、以下のメール文をご覧ください。

こんにちは。
今日は少し長いメッセージをお許しいただきたく思います。まず初めに、A社との商談についてお話ししたいと思います。これが私たちとA社との間で行われた2回目の商談で、実は今回もいくつか興味深い展開がありました。
山田太郎社長からいくつか課題を提示されたんですが、その課題に対する解決策を私たちがどう提案するかが、この商談の主なテーマだったんですね。それで、私たちは解決策を盛り込んだ提案書を持って行ったわけですが、プレゼンをしたら、意外と良い反応を得られたんです。
本当に、山田太郎社長からの反応もそれなりに良くて、提案書に対する評価もなかなかで、個人的には自分のプレゼンテーションスキルが上がってきているのを感じる瞬間でした。ただ、唯一気になったのが、提案した費用の部分でして、ちょっと高いと感じられたみたいで、これが取引の成立に影響するかもしれないと少し心配しています。申し訳ないですが、その点は少し注意が必要かもしれません。
さらに、山田太郎社長は本当に洞察力がある方で、私たちが想定していたリスクに対しても鋭い指摘をされていました。実は、そのリスク対策については提案書には書き込まなかったんです。後から考えると、やはり書いておくべきだったと反省しています。マネジャーだったらきっと忘れずに記載していたと思うのですが、まだ私にはそういった細かい部分の気配りが足りないようです。
今後のことを考えると、提案書の見直しが必要になりそうです。そして、できれば次回の商談には権左衛門部門長にも同行していただきたいのですが、お忙しい中恐縮ですが、ご検討いただけないでしょうか。
また、最近あまり商談のフィードバックをいただけていないので、もしお時間があればいただけると幸いです。山田太郎社長との次のアポイントメントは、恐らく自分で設定できると思っています。そして、もし提案書を一度ご覧いただけると、もっと良い内容にできるかもしれません。
というわけで、今回は少し長くなりましたが、以上がA社との商談の現状です。
何かアドバイスがあれば、ぜひお聞かせください。よろしくお願いします。


白潟敏朗@白潟総研の例文をCHATGPTで再編集


長い文章ですが、いかがでしょうか?

稀にこのような長文メールが取引先から送信されてくることがありますが、理解するのに少し苦労します。

これをCJのお作法に置き換えて、カッコ【】の活用で箇条書きにすると以下のように要約できます。

【共有】
こんにちは。A社との2回目の商談結果を簡潔にご報告します。プレゼンは山田太郎社長から良い反応を得ましたが、提案費用に関しては高いと感じられたようです。

【コメント】
山田太郎社長は提案内容を肯定的に評価しましたが、私たちの見積もりが予想以上に高く、取引の成立に影響があるかもしれません。
プレゼンスキルが向上していると自己評価していますが、リスク対策の記載漏れは見直しの必要があります。

【質問】
権左衛門部門長、提案書の見直しについて、いつ頃フィードバックをいただけますか?

【提案】
リスク対策を提案書に含めることを提案します。これにより、山田社長の懸念を解消できると考えます。

【リクエスト】
提案書の改訂を○月○日までに行い、次の商談に備えたいです。期待する成果は○月○日までに山田社長からの承認がもらえる事です。

【依頼】
次回の商談に権左衛門部門長にもご同行いただけますか?ご多忙中恐縮ですが、ご検討をお願いします。

このように情報をカテゴリ別に整理し、具体的な行動項目を明確にすることで、情報が明瞭に伝わり、受け手が必要なアクションを取りやすくなります。ご意見やアドバイスがあれば、ぜひお聞かせください。

CJのお作法を活用した記載案


『CJグループ経営方針書』裏面のCJお作法


いかがでしょうか?

内容が理解しやすいようになったと思います。

このようにカッコ【】の活用することでコミュニケーションを円滑にすることを成果としていますので、書き手側は少し手間がかかりますが、読み手のことを考えてCJのお作法を活用して効果的なコミュニケーションを心がけて頂きたいと思います。


(2)『他は己(吾)にあらず』(道元禅師)

『他は己(吾)にあらず』という有名な言葉があります。
道元禅師が唱えた言葉で彼は鎌倉時代の禅僧で、曹洞宗を開いたことで知られます。道元の教えはスティーブ・ジョブズにも影響を与えたと本で読んだことがあります。
特に『他は己(吾)にあらず』という言葉は、相手と自分は根本的に異なるという認識の下でのコミュニケーションの重要性を示しています。

この考えをCWなどのツールに活かし、カッコ【】の活用で【リクエスト】【質問】【提案】【共有】【コメント】などを明確に使い分けることが大切です。
相手の視点を理解し、適切に情報を伝えることが、効果的なコミュニケーションにつながります。この考えは、お互いの考えの違い尊重し、理解し合うための基礎となります。
このような意識をお互いに持つことで組織のコミュニケーションが向上し、生産性が高まっていくと考えています。

とはいえ、文字だけのCW(チャットワーク)では伝わらないこともあるので、雑談や電話、スポット会議などを活用してより効果的にコミュニケーションの効率が高まるように各々意識していただければと思います。

私たちが日々の業務や人間関係において直面するさまざまなコミュニケーションの場面で大切な考えかたを学びより良いコミュニケーションを実現していきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

●補足
ちなみにこの『他は己(吾)にあらず』は、CJライブラリー推薦図書2024の現場のドラッカーで引用されているアルパインマーケティング岩渕さん(前社長)からご指導いただいた内容です。その時の手書きの紙がタイトルにアップした写真です。私も日々勉強中ですが、より良いコミュニケーションとなるように努力します。

アルパインマーケティング岩渕さん(前社長)の手書きメモ



カスタムジャパングループ
村井基輝(むらいもとき)

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このメッセージ『CJメッセージ』は、 
CJグループの皆様と会社と関係が深い方々に共有しております。





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