そこに倉島イーサン勲という男がいた。
5/5の子供の日に2歳半の子供を連れて蒲田の東急プラザの屋上「かまたえん」まで行ってきた。小さな観覧車があったりする懐かしさを感じる屋上広場といった感じだ。
それというのも、その数日前、約2年ぶりくらいに倉島イーサン勲というシンガーソングライターに会っだからだ。もう7年ぐらいの付き合いで、今、制作中のアルバムが完成間近という話や、7月にブルース界の重鎮、有山じゅんじとライブをする話など、いろいろ話してる中に、最近、東急プラザの屋上で子供向けのイベントをしているという話を聞いたので、それならウチの子を連れていくよ。という話になった。
気分の良い晴れた休日。子供連れの家族で賑わう屋上に私たちが行ったときは、ちょうどアロハミュージックが流れていてフラダンスチームが踊っていた。そして午後2時になると全身タイツの猫姿の芸人と共にTシャツ、ジーパンにキャップという姿の倉島が出てきた。コワモテの外観ながら全身で子供に愛嬌振りまきつつ、最初にケロポンズの「エビカニクス」を1曲やり、芸人のクイズコーナーへを流れをつくる。それが終ると「アンパンマンたいそう」「パプリカ」と、子供たちに人気のありそうな曲を倉島らしい癖の強いブルースアレンジで演奏する。
俺にはその姿が不思議とかっこ良く、そして清々しく見えたのだ。
その久しぶりに会ったという数日前に倉島が語っていたのは、もちろんライブだけでは食っていく事は出来ない。だけど、それでバイトとかやっちゃったら、居酒屋の店員(もしくはコンビニの店員とか)が趣味で音楽やってる、という事にしかならない。そこには絶対いきたくなかった。というような事をガチガチの関西弁で言っていた。俺の曖昧な記憶ですみません、コレ、関西弁で聞くとなかなか説得力あるのよ。
子供たちの前でやってると反応がダイレクトに返ってくるので分かり易くて良いとも(確かに忖度する事無いしね)
他のミュージシャンに言わせれば、子供向けの曲を演奏するなんて自分がプライドにかけて出来ないという人もいるだろう。でも、彼にとっては、どんな形だったとしても音楽で生きていくということがミュージシャンとしてのプライドなんだと感じた。
実はまだ倉島のことは撮影したことが無い。そろそろアラフォーの域に入ってきて、撮ってみたいと思わせるアーティストになってきたように思う。
最近はYouTuberやインフルエンサーのように好きな事やってそれが収入に繋がるという時代になって来たっていう話もよく聞くけど、こういう不器用にやってる奴って好きなんだよね。
興味があったらサイトでも覗いてあげてください。(全然更新していない所とかが相変わらず駄目なポイントだけど)5/21に大岡山グッドストックでバースディライブあるようです。有山じゅんじのオープニングアクトで出るのは7/20。
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