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youndに酔いしれる夜

途中まで降っていた雨はあがり、星空が見えていた。終演後の入り口付近での喧騒を後目にバス停に向かう。
とても気分が良かった。
ここ最近はUTEROから足が遠のいていたのと、お笑いライブに足繁く通っていたこともあり、久しぶり感が強かった。
秘密とは違ったまさにライブハウスといった感じのUTEROやっぱり良いな。どちらも好きなライブハウスではあるが。
バスに乗り込み揺られながら、色々と思い起こした。

nape’sの初企画ライブfunayoiを行くことに決めたのは、4月から出向している職場での休みとなっていたのはもちろんのこと、youndが出るからだった。
2019年のボクの誕生日に初めてインディーズバンドのライブハウスに行くことになった、そのキッカケであり最推しバンドと言っていたyound。
しかしここ数年のうちに他のライブにもたくさん行くようになってからというもの、youndのライブに行けていない事を心苦しく思っていた。
前回見たのは2022年6月だ。

タイムテーブルを見るとyoundはトップバッターだった。
ボクは右手スピーカー付近の最前をキーブ。
3ピース体制。2019年に初めて見た時も3ピースだったなぁ。メンバー違うけど。
youndはとにかくメンバーの変遷が色々あったなぁと思う。
終始、耳馴染みのある大好きな曲たちだった。youndの良さを再認識する。
全然来れてなかったけど、最推しはyoundで間違いない。そう感じる。

youndの出番が終わった時、ふっと「もう今日はこれで帰ってもいい」と
一瞬思ってしまうほどだった。色々思いを巡らしていると、ふと肩を叩かれる。
MaSさんだった。相変わらずコミュ障なボクにも声をかけてくれる人がいる。
嬉しいことだ。
二組目はthe perfect me
2021年1月に秘密で見て以来だった。
ベースにNYAIのたにがわさんがいた。ギターはBellbottom From 80’sのオカモトさん。
三組目はFoods
楽器は弾かないスタイル。歌が上手いなぁ。
ラストはnape’s
心地良く、きける、ゆらゆら揺れるような。フロア後方で聴く。

柳橋を出たバスはいつの間にか終点、博多へと到着する。
地下道へ降り地下鉄の改札の方へ向かう。
nape’sも良かったけど、今日に限ってはボクの思い出補正もあってかyoundが至高だった。youndのおかげでUTEROへ行きライブを見て、西風というイベントを知り
ライブハウス通いが始まる。youndが好きな静岡県のシンガーソングライターともつながる。ボクの今の音楽好きにつながっているのはまさにyoundであり
2019年1月31日のUTEROなのだ。
そしてその日のことを書いたnoteが少し話題となりフォロワーが増えたり
そのnoteに書いた内容を漫画にしたら一部のコアなファンが出来たりした。
全て今につながっている。本当にたくさんのライブにいった。
yound以外のバンドのライブにいったりお笑いライブにもいったり色々広がっていったけれども、今日、10ヶ月ぶりにyoundを聴いた時。ボクは2019年に居る気がした。
ボクの原点を再認識した。とても楽しい夜でした。

『現在停車中の車両は西唐津行き最終電車です』
ライブ帰りによく聴くアナウンスが今日も流れる。
地下鉄福岡空港駅を出たボクはいつもの帰路の途中にあるローソンに寄り
晩御飯を買う。
歩きながら色々を思いを巡らせる。
ライブハウスで音楽を聴くのは楽しい。最高だ。
しかし時折それでいいのかと思うこともある。
不意にもうライブに行くのはやめようかなと思うこともある。
なぜだか分からないけど、変な不安や気持ちに襲われることがある。
しかし、結局ボクは2019年以降今までライブハウス通いをやめる事なく続けている。
帰宅してそんなことを色々考えているうちに睡魔に襲われ眠りにつく。

目が覚める。
昨日の事を少し思い出した。
終演後あおたさんに「5月13日来てくださいよ〜」と言われた。休み希望は締め切られているはずだが、なんとか行きたい。
「今日のこと絵日記描いてくださいよ」
あ〜、あおたさんからそんな事言われるの初めてだな。
いつもはいじられることが多いからなあ。
そいういえば昨日もyoundのTシャツ着て行ってたボクに
「いいTシャツ着てますね、まさかバッグはNYAIじゃないでしょうね」
とかいってたなぁ。こっちの方があおたさんらしい。
そしてボクは昨日の事を綴るべくnoteを書いている。
BGMはもちろんyoundだ。

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