根も葉もRumor 選抜メンバーについて(4)

根も葉もRumor 選抜メンバーを語る第4弾です
【小田えりな チーム8/チームK】
『選抜を超えた準選抜』
厳密には選抜メンバーではありません。
ただ、手術直後だった柏木由紀に代わり初披露の音楽の日に2列目メンバーに入り、
帽子が印象的な専用の衣装も用意され。

MV撮影の際もダンスシーンに参加、結果、MVだけでなく、同じ日に撮影されたワンハーフのプラクティス動画やダンスバージョンにも参加し

ゆきりんがダンスをマスターしてメンバーに入るようになった後も、日比谷野音では、不在の岡田奈々の代わりにセンターに入った倉野尾成美のポジションに入り、
バズリズムでは大西桃香のポジション、
フルサイズの振り入れ配信、プラクティス動画、CDTVライブライフでは谷口めぐのポジション、チーム8で披露したTIFにも当然参加。
うたコンでは横山由依ボシに倉野尾成美が入り、おだえりは倉野尾成美のポジション。

おだえりのいない根も葉もRumorは、この前のmusic bloodだけ。

おだえりより多く根も葉もRumorを人前で踊ってるのは、TIFに参加したチーム8メンバーの倉野尾成美、横山結衣、本田仁美しかおらず、おだえりより多くのポジションで踊ってるメンバーは当然1人もいません。

何より、歌唱力に定評のあるおだえりですが、この難易度の高いダンスを複数ポジションでしっかり身につけている。

この曲に関しては、準選抜と呼ばれる小田えりな
でも、むしろ、いろんな面で選抜を超えています。
スーパーバイブレイヤー。

AKBの、そしてチーム8の層の厚さを象徴するようなメンバーだと思います


【柏木由紀 チームB  3期】
『AKB史上最大の怪物』
改めてここ数ヶ月のゆきりんを振り返ってみました

ソロシングル→WACK7グループ兼任→テレビ番組で難病発見→AKB単独コンサートプロデュース&出演→テレビ番組で難病公表→新曲選抜メンバー入り→入院→手術→1週間で退院→誕生日てAKB初の30代メンバー→テレビ復帰→MV撮影→根も葉もRumorダンスレッスン→根も葉もRumor初披露

短期間にいろいろありすぎ。激動すぎる

特にあの48曲ノンストップの単独コンサートを演出と出演両方でやりきり、その日のことをYouTubeでとてつもない熱量で解説してた時にはもう難病が発覚してたという事実
ただ、テレビの放送日がまだだから黙っていただけ
その一連の時系列を私達は後で知るわけですが、、、
なんて言うんだろう、プロ意識という言葉ですら言い表せない

とてつもない強靭な精神力

難病を宣告され言い知れぬ不安の中で、あれだけの伝説的なコンサートをやり切る

大手術を経てわずか1週間で退院し、最高難易度のダンスを習得する

30歳でアイドルを続けているだけでも凄いのに、何重もの意味でとんでもない人です

15年というAKBの歴史の中で、様々なスターが生まれました

大島麻衣、高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子、板野友美、峯岸みなみ、秋元才加、宮澤佐江、渡辺麻友、松井珠理奈、松井玲奈、北原里英、横山由依、島崎遥香、須田亜香里、山本彩、渡辺美優紀、川栄李奈、宮脇咲良、
小嶋真子

いずれもAKB史にとって重要なメンバー

でも、中でも特にグループの歴史にとって重要な、「怪物」的な存在感を有するメンバーというと、限られてきます

前田敦子
大島優子
指原莉乃

そして、この
柏木由紀

この4人に絞られると思います

あとの3人はいずれも総選挙1位を複数回とっている
ゆきりんは2位や3位はあっても1位はありません
9位→8位ときて、誰も崩せなかった神7のうち5人をまとめてごぼう抜きして3位になった第3回総選挙をはじめ、常に上位人気ではあったけど、人気No.1ではなかった。

そして今も、
全盛期のメンバーがほぼ全員いなくなって、
世間的な知名度は最上位で、YouTubeで新しいファン層を獲得して今のAKBの中ではマスの人気もダントツだと思います。
ただ、お話し会(握手会)等の指標が示す村内人気は村山彩希と岡田奈々のゆうなぁの次であり、ここに来て韓国帰りのシンデレラ本田仁美がゆきりんを上回りつつある。

でも、女性アイドルグループの中で、上位人気と高い知名度を15年も続けること、
それ自体がとてつもないことなのだと思います。

かつてはアイドルグループは、若いうちしかできない、数年でやめる職業でした
男性アイドルグループについては、SMAPやTOKIOや嵐がその慣例を突き破り、40代〜50代まで続ける職業になった

そこから約10数年遅れて、女性アイドルグループでは、ゆきりんがまず30代の壁を突き破りました
おそらく、ゆきりんよりキャリアで2年下、年齢で2歳〜5歳下のももいろクローバーZがキャリアの上でも年齢の上でもそれに続くと思います。かつて公言していたように女性アイドルグループ版の嵐を目指して。

女性アイドルグループ自体の存続という面では、ハロプロのモーニング娘。が今年で24年目。

でも、よくよく考えたら、AKB48の柏木由紀というのはこれらのいずれの例とも少し違う

かつてのSMAPや嵐はオリジナルメンバー=グループの存続でした
ももクロもたぶんそうなります
メンバーを減らしながらも保ったまま、長年にわたってアイドルグループが存続してきた

一方でモーニング娘。は、メンバーを入れ替えることで長くグループが存続してきた

単体のアイドルで言えば、もっと前から、松田聖子が生涯アイドルと言われ始めた頃から年齢の壁はなくなり、60代に差し掛かろうという今でも健在だし、森高千里も50代でミニスカでコンサートをしている

これら偉大な歴史を作ってきた先人やグループ

でもゆきりんはこれらの先達とはまた別の、新しい、そして今のところは唯一の道を切り開こうとしています

それは、メンバーを入れ替えて変化し続けるグループの中で、初期からのメンバーがずっとい続けるということです

かつては小嶋陽菜が、最近では高柳明音も横山由依も、大場美奈も山内鈴蘭も、みんな30歳という節目の前で辞めていく

須田亜香里や大家志津香はたぶん30歳を超えるでしょう、でも、その意義は未踏の道を切り開こうとしている柏木由紀のそれとは違う

須田亜香里にも、大家志津香にもそれなりの物語はあります
でも、総選挙2位の須田亜香里ですら、その物語の厚みは柏木由紀とは比較にならない

柏木由紀が古くからのメンバーではあっても、オリジナルメンバーではないというのもむしろ重要で、だからこそ様々な多様で豊潤な物語を内包しています

ハロプロ好きの少女が鹿児島から出てきて
まだブレークしていないグループに入り

3期生と都落ちした少数の1期生からなるチームBに所属、
未熟な末っ子チームと呼ばれながらも、劇場を守り続け、
いつしか少しずつ支持を広げて
リクアワでの「初日」の感動の1位

「握手会の女王」と呼ばれ、
一瞬のカメラワークを逃さないパフォーマンス、
バラエティでの「リアクションの女王」
自分の出来ることを地道に積み重ねていった結果の第3回総選挙での「神崩し」

前を行く先輩達がいるからこそ、
グループ内での「下剋上」の感動が生まれる。その元祖ともいうべき立場でした。

一方でグループ全体としてはまだブレークしていていない。
その中で同期の渡辺麻友とともに中心メンバー、選抜メンバーの1人として、「大声ダイヤモンド」→「RIVER 」→「ポニーテールとシュシュ」→「ヘビーローテーション」→「フライングゲット」に至る、
国民的アイドルへと駆け上がっていく場面を最前線で体感し貢献してきた

チームBのキャプテンもやり、フレンチキスでユニットデビューをし、ソロデビューやソロコンサートもし、恋愛スキャンダルもあり、地方グループとの兼任を2度もし、うち1度は新しいグループの立ち上げに関わり

グラビアをやり、お天気お姉さんもやり、ドラマにも出演し、舞台もやり、1人でのラジオを10年も続け、バラエティ番組や芸人とのラジオ番組、、

そうした中、1人また1人と卒業生を見送り、
いまだグループの最前線にいて

ここにきてYouTubeを始め、すっぴんも公開し

あらゆる変化を受け入れ乗り越えて、時に自分で変化を作ってきた

変わっていないことと言えば、ずっとチームBに所属し続けていることくらい
唯一やってないことと言えば、表題曲の単独センターくらい

最初に書いたように、今年はといえば更に激動の最中にい続けて

48曲ノンストップの単独コンサートをプロデュースし、
今この根も葉もRumorで最高難易度のダンスにチャレンジ
その間に10万人に1人という難病宣告と手術を経ながら、
後輩達と一緒に最前線で戦い続けている

どん底まで落ちたグループの大逆襲をかけて

AKBとは何か??

それはいろんな要素があると思うし、
この一連のシリーズを書いてるうちに改めていろんなことを思いました

AKBとは「劇場」である、それは村山彩希が体現しています

AKBとは「努力することの価値」である、それは倉野尾成美や岡田奈々に色濃く受け継がれている

AKBとは「シンデレラストーリー」である、
それは本田仁美に、あるいは前作センターでシンデレラになり損ねた山内瑞葵に当てはまる

AKBとは「不遇からの逆襲」である、それはかつてのチームBのように、別物扱いされたところから長年かけて独自の支持を得て、今回の18人の選抜メンバーに7人、準選抜の小田えりなを入れると8人も送り込んでいるチーム8に象徴されている
同時にそもそもグループ全体の今の立場がそうだし

AKBとは「ファンとの近い距離」。大西桃香や下尾みうのように毎日のようにショールームをやるメンバーもいて

AKBとは「パフォーマンス」「ダンス」「歌」「サプライズ」「無茶ぶり」「ガチ」

と、ここまでいろいろ書いてきたようなことは、全て柏木由紀の歴史の中に内包されている

それらも全てひっくるめて、AKBの最大の特徴を一言で言い表すとすれば、 

「AKBとは物語である」

だと思います
総選挙や組閣といった人工的な装置で意図的に物語を作り出しつつ、でも、時にそれを超えて様々な感動や驚きの物語が生まれてきた

それを最も体現する存在は現メンバーの中では明らかに柏木由紀だし、
前田敦子、大島優子、指原莉乃といった過去の物語の主役達と比べても、
経験値において今や柏木由紀が圧倒的に上回っている

これから先の未来の物語も含めて考えたら、
もはや唯一無二、AKB史上最大の怪物は柏木由紀と言ってよいと思います

これから40代、50代とAKBを続けていくことで生まれる物語もたくさんあると思います

板野友美が女児を出産したというニュースがこの前流れましたが、15年後にその子とゆきりんが劇場やコンサートで「僕たちは今話し合うべきなんだ」を一緒に歌ってることとかを想像すると、胸熱になります

生涯現役
生涯AKB

AKBという50年、100年続く物語の中で、柏木由紀は「生ける伝説」として、その時々のメンバーと一緒に戦い続けている
それは決して勝手な妄想ではないような気がします

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