横山結衣卒業公演感想

横山由依の卒業コンサートが終わったかと思ったら、2日後に横山結衣の卒業公演、そして12月9日には横山由依の卒業公演を控えます

改めて言うまでもないことですが、
劇場から出発したAKBにおいては、劇場での「卒業公演」が本当の終わりであり、
その前に「卒業コンサート」が用意されるのは限られた功労者だけです

とは言え、今回の横山結衣の卒業公演

コンサートに負けないくらいのインパクトがあったようです

私自身はTwitterとかで情報を得てから、オンデマンド配信で見たのですが、
これ劇場で事前情報なしで見たらかなり胸熱感があっただろうなと思います


00.Overture
01. Stoicな美学  横山結衣
02. 蜂の巣ダンス 横山結衣・坂口渚沙・清水麻璃亜・吉川七瀬・小田えりな・服部有菜・永野芹佳・倉野尾成美

ソロから始まり、横山結衣の代名詞とも言えるチーム8でのセンター曲蜂の巣ダンス

メンバーもかなりいいですね
小栗有以、岡部麟、下尾みう、高橋彩音あたりはいないものの、横山結衣と縁の深いメンバーが揃っている

そして

03. Green Flash  横山結衣&村山彩希

これ会場にいたら、村山彩希が登場した時点で、声あげるやつですね

3年半前の牧野アンナ先生プロデュース公演
『ヤバいよ!ついて来れんのか?!』で組んだユニット

当時の報道を引用すると

「AKB48の39枚目シングル『GreenFlash』は、村山とチーム8のダンス自慢メンバー横山でパフォーマンス。ダンスはシングルとは大きく違うより激しく難度の高いものにアレンジされており、圧巻の表現力で魅了。牧野氏はシングル曲の振付に心残りがあったことを明かし、「思いをひきずっていたのでやりたいように作りたかった。もっとドラマチックに感情を爆発させて静と動を表現したかった。村山を(公演で)見たときに『この曲ができる』って思った」と説明した。」

パフォーマンスに厳しい牧野アンナ先生が、村山彩希とSKEの斉藤真木子だけには一目置いているのはよく知られてますが、当時の
公演メンバーで村山彩希の相手にまず抜擢されたのが横山結衣でした

そして、横山結衣にとっても、この曲での関わりも含めて、村山彩希は特別な存在で、成人式配信の時の「理想の大人メンバー」にも村山彩希の名を挙げてます

以前の記事にも似たようなことを書きましたが、ダンススキルとしては、AKBや48グループ全体の中でも、横山結衣のスキルは突出している。
でも、ダンスを含めた表現力、劇場で培われたパフォーマンス力全体としては、いまだにシアターの女神村山彩希が最強なのだと思う。
そして、きっと、そのことを横山結衣自身も自覚していて、だからこそ、折に触れて尊敬するメンバーとして村山彩希の名前をあげるのだと思うし、この特別な卒業公演で、チーム8以外でただ2人、先輩ではただ1人、村山彩希に出演を依頼したのだと思います

一流の振付師が過去のシングル曲の仕事に納得せずに練り直した渾身の振付を、
48グループ屈指のパフォーマー2人のユニットが踊る、しかも、当時から約3年半たって、さらに2人とも実力をアップさせて

劇場パフォーマンスの最高到達点として
AKBの歴史に残るパフォーマンスだったと思う

後の方のMCで「最後にやれてよかった」と横山結衣が言っていましたが、配信でこれを目撃できたのはよかったです

04. エンドロール  横山結衣&本田仁美

そして、ひぃちゃん登場。
AKBの曲の中でも元々ダンス難易度の高い曲
チーム8初期はよく2人でやっていたとのことですが、お互いに当時よりも遥かに存在感を上げての卒業公演での共演、エモいです


05. Relax!  横山結衣・坂口渚沙・久保怜音

そして、チーム8以外のもう1人のゲストメンバー、久保怜音登場。
久保怜音、チーム8から坂口渚沙、アイドル性の高い2人との共演
ダンサー横山結衣からアイドル横山結衣へ

横山結衣と久保怜音の関係もよく知られています

仲良くなったきっかけを調べて見ると、
久保怜音
「前に一緒に遊園地に行った時に、乗り物の列に並ぼうとしたら、小さい男の子がその列に勢いよく走ってきた時があったんです。その時に結衣ちゃんが「先にどうぞ」と言っていて、本当に優しいなあと心を奪われました。 」

とのこと。

久保怜音はそのキャラからもメンバー人気がとても高くて、そのことをネタにした「久保怜音被害者の会」というネ申企画が作られたほど

その時に横山結衣が語ってたエピソードは
「一番仲良かったメンバーが卒業した時に、お揃いの指環をプレゼントしてくれて、「これからはさとが結衣ちゃんのことを一番近くで支えてあげるから」と言われた」でした。

06. 純愛のクレッシェンド  横山結衣・谷川 聖・中野郁海

07. 根も葉もRumor  横山結衣・谷川 聖・中野郁海

そして、その一番仲良かったメンバー、谷川聖と、チーム8の最初のセンター、ダンスメンバーとして横山結衣のライバルであった中野郁海のチーム8OGが登場

しかも、その後、村山彩希、本田仁美、久保怜音という本来の選抜メンバーを差し置いて、根も葉もRumorのパフォーマンス

確か中野郁海の根も葉もRumorはTikTokに載っていましたが、まさかこのために練習していたとは

横山結衣、最後の根も葉もRumor


08. 虫のバラード  横山結衣
09. 紛らしている  横山結衣
10. 月と水鏡  横山結衣

歌の実力も十分な横山結衣のソロシリーズに続いて

11. 青空のそばにいて 横山結衣、村山彩希、久保怜音、谷川聖、中野郁海

なんともレアなメンバーでの青空のそばにいて

12. ファーストラビット
横山結衣、坂口渚沙、清水麻璃亜、吉川七瀬、小田えりな、服部有菜、永野芹佳、倉野尾成美、本田仁美

チーム8現役メンバーによるファーストラビット

8メンバーからメッセージVTR
横山結衣からメッセージ

13. 10年桜
1番 横山結衣、清水麻璃亜、吉川七瀬、小田えりな、服部有菜、永野芹佳、倉野尾成美

2番 横山結衣、本田仁美、坂口渚沙、中野郁海、谷川聖、村山彩希、久保怜音

最後 全員

47の素敵な街へをやらなかったのはちょっと意外でしたが、これでよかったのかもしれません。

特に2番の並びのオールスター感がすごい

48グループのトップダンサー横山結衣
IZ*ONE帰りの世界的スター本田仁美
シアターの女神村山彩希
チーム8初期のダブルエース、中野郁海と坂口渚沙
AKBの次世代エース 久保怜音

これまで揃ったこともないし、
これから揃うことは絶対にない、
オールスターメンバー

バックボーンも今の立場もそれぞれ全然違うけど、たった一つだけ、共通点を探すとすれば、全員がパフォーマンス巧者だということです

ダンスとパフォーマンスに生きた横山結衣のフィナーレを飾るに相応しい

これで村山彩希や久保怜音を呼ばずに、チーム8の卒業生だけを呼んで、47の素敵な街へで締めていたら、たぶん、ノスタルジックな空気に包まれていたでしょう

それはそれで悪くないけど、
このメンバーでラストソングを歌うことによって、卒業公演でありながら、AKBの未来を感じさせるフィナーレとなりました

どうして、そう感じるのかと言うと、
1つは、上で書いたように全員がパフォーマンス巧者だからだと思います
「ダンスでAKBを引っ張る存在に」と語っていた横山結衣が残した大きな足跡だと思う

そして、もう1つは、「卒業」ということに付随する1期生や全盛期メンバーの登場がなかったからです
もちろん、横山結衣には元々深い接点はないから当然と言えば当然ですが
つい2日前の横山由依の卒業コンサートには1期生からのビデオレターや、一番会場が盛り上がったのは、大島優子をはじめとするNot Yet勢揃いでしたし

5月の峯岸みなみ卒コンの時も人によっては冒頭の峯岸チーム4勢揃いに1番エモさを感じた方もいたと思います、それこそが峯岸みなみが長い歴史をAKBに紡いできた証明でしたが、でも、やっぱり、インパクトは続々と登場した1期生や2期生の方にあったと思います

でも、この横山結衣卒業公演は、卒業生ゲストも全盛期とは全く関係なく、本田仁美、村山彩希、久保怜音と、関わりの深い現役メンバーを並べただけで、特別感・スター感がでるようなラインナップ

1つ前の横山由依卒業コンサートの記事に「もう2度と大島優子がAKBのステージに立つことはないと思うと寂しい」と書きましたが、

その2日後の横山結衣卒業公演では、全盛期メンバーが全くなくても、卒業公演を特別なものにできるようになった

16周年、17年目を迎えようとしているAKB、ついに、完全に世代が変わった、そう感じさせるこの2日間でした

そして、根も葉もRumorのパフォーマンスで、新しい時代の扉をこじ開けたのは、紛れもなく横山結衣でした

卒業おめでとうございます

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