根も葉もRumor 選抜メンバーについて(3)

AKBの新曲「根も葉もRumor」の選抜メンバーについて語る第3弾です

【岡田奈々 チーム4/STU48 14期】
『最後の三銃士』
根も葉もRumorのセンター
AKBの次世代エースと呼ばれた三銃士、さらには三銃士と同世代の他グループメンバーで結成されたてんとうむChu!のメンバー。
調べたら、もう8年も前、2013年7月がてんとうむChu!の結成、三銃士と呼ばれ始めたのはその少し前ですし、いずれにしても、恋するフォーチュンクッキーの前だから、AKBにとっては全盛期も全盛期。
当時の空気感を思い出せば、前田敦子卒業後、少し陰りが見え始めてきたところに、恋チュンでもう一度大爆発という時期。ドームコンサートもバンバンやって、テレビにも出まくってた時期だし、そもそもテレビ自体の地位が今とは比較にならないくらい高かった。
そんな全盛期に次世代として推されていたので、さすがに数年のブランクのある私でも岡田奈々のことは知ってました。
8年が経過し、三銃士の現役メンバーは岡田奈々ただ1人。
てんとうむchu!7人のうち現役メンバーは3人、岡田奈々、HKTの田島芽瑠、そしてNMBの渋谷凪咲。
そう、ここしばらくで渋谷凪咲はテレビで大ブレイクし、岡田奈々はAKB本隊の大黒柱として、大逆襲のこの曲のセンターをはる。
8年という長い歳月を経て48グループのトップに立つに至った2人のことを考えると、歴史の重みと新しい時代の到来を両方感じます。
過去のAKB、全盛期のAKBに対してどうあるべきか?という質問に対して、答えはいつも一緒です。
良いところを残しつつ、自分達なりのAKBを作っていくべき。
だからこそ、この曲のセンターは岡田奈々でなければならなかったのだと思います
柏木由紀のように発展途上期から全盛期、そして低迷期と全ての歴史を経験してるメンバーでもなく、
15期以降のように全盛期を過ぎてからキャリアをスタートさせたメンバーでもなく、
最初のスタートが全盛期で、そこから右肩下がりで落ち続けてきた、そう書くとあまりに身も蓋もない感じがしますが、そういうなぁちゃんだからこそ。
その中でも、コツコツとパフォーマンスを磨き、歌唱力はグループトップクラス、MVでも「ダンスは苦手」と言ってたけど、この最高難度の曲で並み居るダンス強者達を向こうに回して堂々とセンターをはれるダンスを披露。何よりファンとの真摯な向き合い方は、盟友村山彩希と並んで握手会(お話し会)人気のNo.1に君臨するに至った。
一方で「まじめすぎる」ことを馬鹿にされるくらいのキャラだったのに、あるべき自分を探してもがき、髪を切って染めて、超絶イケメンのビジュアルになった一方で、百合好きを公言し、小学生男子のような下ネタで喜ぶキャラに。本来の真面目さはグループを引っ張るリーダーシップとして昇華され。
変わってはいけないこと、変わるべきこと、
自由に個性を発信してよいこと
グループの下降期にマジメにもがき苦しんできたなぁちゃんだからこそ、このどん底からの逆襲のセンターにふさわしいのだと思う。

【小栗有以 チーム8/チームA】
『誇り高き鋼鉄の美少女』
倉野尾成美のところで「体力お化け」と書きましたが、AKBのもう1人の「体力お化け」と言えばゆいゆい。
しかも、ゆいゆいの場合は汗一つかかず、前髪が乱れることもない。
驚いたのは、5月の単独コンサート48曲ノンストップの時、もちろんノンストップと言っても時々ユニット曲とかあるので、全員が48曲踊ってるわけではありません。でも、1人につき20曲前後は踊っている。
しかも、終盤、期別ユニットが終わって選抜が出てきての
抱きしめちゃいけない

seventeen

(ここで全員合流し)
ファーストラビット

LOVETRIP

ハイテンション

only today

ポニーテールとシュシュ

君と虹と太陽と

しかも、ポニシュの「ラーラーラララー」のところからアウトロ省略してノンストップでそのまま君と虹と太陽を踊り出しという過酷アレンジ

そうやってダンス曲を8曲続けた後の「夕陽を見ているか」のイントロでゆいゆいのアップ、そしてセリフ。

「この曲は先輩方が大切な機会に歌ってきた曲です。峯岸みなみさんの卒業でついに1期生の皆さんが全員卒業となります。先輩方が繋いで下さったバトンを受け継いで、これからは私達の世代がこの曲を大切に歌い継いでいきたいと思います。聞いてください、夕陽を見ているか」

映像でみると、ほんの少し微かにほっと息をついてる感じはあります。
でも、たったそれだけ。
文字通りノンストップでダンス曲を8曲連続披露した後、息を切らせることもなく、汗もかかず、前髪も乱さず、この長台詞を一言も噛まずに澱みなく言い切る。

まさに鉄人。

しかもよくよく考えたら、前の日に峯岸みなみ卒コンがあっただけではない、チーム8はその昼に全国ツアーのファイナルをやっているのです
チーム8でも、小栗有以、岡部麟、倉野尾成美に関しては、多くの楽曲で中心メンバーとしてセンターやフロントにいて、その後の単独でも選抜メンバー。選抜ではないものの単独にも参加してて、その前のツアーファイナルでは前座のソロ披露に舞台の主役までやった小田えりなも含めて、この4人に関しては、AKBにとって濃密な2日間の中でもとりわけ濃い時間を過ごし、その単独コンの終盤に至るまでのエネルギーの消費量、精神的肉体的プレッシャーは他のメンバーとは桁違いであったはずです。

一見、ほんわかとした美少女のゆいゆいの底なしの体力、何よりアイドルとしての美意識の高さ、精神性の高さ
誇り高き鋼鉄の美少女
あのアイドルサイボーグと呼ばれた渡辺麻友が後継者として指名しただけはあります

そんなゆいゆい。今回の根も葉もRumorでは、2列目センターでずっきーとシンメ。
ゆいゆいがこれも見た目とギャップがありますが、ダンスが上手いことはよく言われます。
今回の選抜の中でダンススキルを順位づけすると、
横山結衣は別格として、
フロントの村山彩希、本田仁美、下尾みう、2列目の山内瑞葵、3列目の倉野尾成美、このあたりがトップクラスで、たぶんその次に来るのがセンターの岡田奈々とこの小栗有以だと思います
特にAメロの前半で、岡田奈々の後ろ、岡部麟と3人で踊るところのキレキレ感はやばいです

ただ、
ここから先は私の想像です。
たぶん、誇り高きゆいゆいはこの先もそんなことを言うことは絶対にないと思いますが、
今回の振り割りに関しては、シンメのずっきーの方が圧倒的に目立っています
シンメと言いながら、基本ポジションがシンメというだけで、実際には目まぐるしくフォーメーションや組み合わせを変えて踊ります。ずっきーに関しては、Aメロ後半でダンス強者5人のセンターで踊るところを筆頭に、「ボーダレス」のところなど、見せ場がたくさんある。特にフルサイズができて、2番の後半で「ここからだ」って感じでみんなが輪になるところ、その中心もずっきーでした。
ゆいゆいにとってずっきーは後輩だし、表題曲センターを経験したのもゆいゆいの方がかなり早いし、これまでライバル視したことはないと思います。
でも、今回をきっかけに、ゆいゆいの内なる闘志に火がついたとしたら、

小栗有以と山内瑞葵が、ダブルエースとして、かつての「あつゆう」のようにライバル心を持ちながらも心の底で共感し合いながらグループを引っ張るようになれば、、

さらにはここに2人と同い年の本田仁美がエース争いに絡んでくると思いますし
下尾みうも今年20歳の同い年。
48グループで言えば、田中美久、矢吹奈子も同い年。

1991年度生まれ
前田敦子、高橋みなみ、板野友美、河西智美、増田有華、柏木由紀、仲川遥香、大家志津香、北原里英、松井玲奈、高柳明音、須田亜香里

1993年度生まれ
渡辺麻友、島崎遥香、山本彩、渡辺美優紀

1997年度生まれ
宮脇咲良、白間美瑠、加藤玲奈、高橋朱里、村山彩希、北澤早紀、小嶋真子、岡田奈々、向井地美音、湯本亜美、小田えりな、大西桃香、清水麻璃亜、高橋彩音、稲垣香織、森保まどか、本村碧唯、中井りか、瀧野由美子

2001年度生まれ
田中美久、矢吹奈子、小栗有以、本田仁美、下尾みう、山内瑞葵

これまで「黄金世代」と呼ばれてきた世代に負けない可能性を持ってると思います
「成人式コンサート」とかやってほしいなぁ

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