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EDLPは本当にお得?特売日を設けないPrice戦略

ビジネスシーンでたまに見かける“マーケティングの4P”とは、「Product、Price、Place、Promotion」それぞれの頭文字をとったもの。モノやサービスを売りたいとなった時は、4Pを軸に戦略を考えるとよいとされています。
今回はPrice戦略の1つ、エブリデー・ロープライス戦略(EDLP)についてまとめました。

エブリデー・ロープライス戦略とは

EDLPとは?簡単にいえば「“いつでも低価格“をウリにする販売戦略」です。特売期間は設定せず、商品価格は年間を通して同じ低価格で販売します。発端となったのはアメリカの小売業最大手であるウォールマート。特売によって集客を図るハイロー・プライス戦略とは一線を画す戦略です。

EDLPの特徴

  • 年間を通して低価格で販売するため、顧客の多店舗買い回りを避けられる

  • ”常に安い”=他店との差別化につながる

  • 特売を行わないため、チラシなどの広告宣伝費が削減される

  • 価格が変動しないため店内表示張替えなどのオペレーションが減る

  • 大規模な仕入れや、売上・在庫を正確に管理する必要があり、実施には資本力が必要

EDLPを導入する企業の例

  • オーケーストア

  • 100円ショップ

  • 業務スーパー

  • 西友(ウォールマート傘下) など

特売とEDLPどっちがお得?両者とも「消費者の買い回りの促進」がポイント

本日のお題は「商品価格」。しがない消費者である私にとっては身近なテーマに感じました。

自分の消費活動を思い起こしてみると、私もモノの値段には日々踊らされています。たとえば特売日をうっかり見逃した日は、なんだか損をしたと悔しくなったり。一方で売り場で思いがけないセール品を見つけた日は、宝物を見つけたような気持になって浮かれていたり。

しかし冷静になって考えてみたときに、ふと気づいたことがあります。私がセール品に一喜一憂するのは、「モノを手に入れること」よりも「モノをお得に手に入れたというラッキー感」にハマっているからなのかもしれません。モノが必要かどうかではなく、いま買わなきゃ損!という思い込みで購入判断をしてしまう。結果として余計なものをたくさん買っているな、と反省することも多々あり…。

EDLPの特徴は(他店の特売品よりは安くないかもしれないけど)いつでも”そこそこ安い価格”でモノが買えること。必要なものを必要なタイミングで買っても損はしない、消費者に与えられるこの信頼感が一番の強みなのかもしれませんね。

それでも結局、EDLPも特売も、消費者の買い回りの促進を狙う部分では一緒。購買欲を刺激する仕掛けが目白押しです。節約名人を目指すなら、買い物をする店舗選びの前に、まずは自分なりの購買判断基準をしっかりともつことが第一歩目ですね。


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