フィンドホーンに恋をして(2)日本人体験週間に参加
長いフライトとバスのあとでやっとフィンドホーンのクルーニーヒルについたのはもう真夜中でした。バスの中で眠りこけていた私たちは即 部屋に案内され、眠りにつきました。
まだそんなに眠っていない感じがするのに、小鳥がチュンチュン泣く音で目が覚めました。え、もう鳥が鳴いてるの?何時なの?と時計を見ると、まだ早朝です。4時半くらいかな?
そのうちにメンバーの一人がこっそりと部屋を出ていくのに気付きました。どこへ行くの?と聞くと「外に行く」だって太陽が私を読んでるんだもん。
と言って出て行ってしまいました。
私も急いで着替えて外に出ました。太陽が照っていて空は青くて、クルーニーヒルは本当に美しいところでした。ダイニングの前に前庭があり、そこから下のガーデンに降りる階段があります。ちょうど前にゴルフ場があり、緑が広がっています。
本当に天国のような景色でした。下の庭に降りていく階段のところに大きな木があって、ブランコがありました。久しぶりにブランコに乗ってこいでみます。
そのうちにほかのメンバーも起きてきて、前庭でわいわいと話しながら盛り上がりました。
朝食の時間になり、ダイニングに行きます。大きなテーブルに果物やヨーグルト、ゆで卵やシリアル、トースト、チーズなどが並び、廊下には紅茶やコーヒー、ハーブティなどがポットに入っておいてあります。
好きなだけ取るバイキングタイプの朝食で、肉系はないものの、十分満足できるメニューです。特にゆで卵はおいしかったです。これも固ゆで、半熟と選ぶことができます。
そして朝食が終わった後、いよいよ体験週間の始まりです。
メンバーは15人ほどでした。自己紹介から始まってゲーム、ダンス、シェアリングと今までしたことのないことばかり。
とても新鮮で、楽しいものでした。田舎の都市で、友達もなく、夫の親戚に囲まれて見張られているように感じていた自分が解き放たれたように感じました。みんなのシェアリングを聞くと、みんなそれぞれに人生で問題を抱えていて、自分だけが苦しんでいるわけでないということがわかりました。
本当に別世界でした。グループの中でつながりを感じました。
私が一番気に入ったのはシェアリングでした。
ひとりの人が自分の心の中にあることをありのままに話し、そしてほかの人は全身全霊でその人に集中して聞きます。その間、ほかの人は話してはいけません。その人が話し終わったとき、もし何か言いたかったら「話してもいいですか?」と許可を求めなければなりません。OKが出たら、話せますが、もしNOと言われたら黙っていなければなりません。
自分が思っていることをありのままに話せるのがいかに癒されることか、そして全身全霊で聞いてもらえるのがいかにうれしいものか、この時私は初めて知りました。
思えば私は今までの人生でちゃんと聞いてもらってなかったような気がします。聞いてもらえる場所をずっと探していたような気がします。
ここが私の求めていた場所だと思ってしまったのでした。
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