見出し画像

盆棚

毎年お盆になると、実家では盆棚を作る。

盆棚というのは、お盆専用の仏壇みたいなものだ。8/13に盆迎えといって、実家が檀家になっている寺に行き、お布施をする。持参した提灯の蝋燭に火をいただいたあと、墓地へご先祖を迎えに行く。自宅の敷地入り口に麦わら(または稲わら)で迎え火を焚いて、ご先祖に自宅の位置を知らせる。ただ、迎え火は今年は雨のため省略した。

画像2

実家の提灯はこんなやつ。家紋は笹リンドウ(正確には「丸に笹竜胆(まるにささりんどう)」と言うらしい)。それと、個人情報だから見せられないけれど背面に屋号も入れてある。屋号は、実家の1代目(ちなみに私の父は5代目である)の名前を使ったものだ。


画像1

盆棚にはほおずきや笹竹などで、木枠本体を飾り付ける。過去には祖父が組み立てていたが、今は父が組み立てている。

木枠には、実家の宗派である真言宗の始祖、弘法大師を描いた掛け軸や、先祖たちの戒名を授かった時の掛け軸を飾る。

画像3

画像4

盆棚の棚自体には薄いゴザを敷く。そこに位牌と祖父母たちの写真、線香立て、蝋燭、おりんを設置し、仏花や旬の果物を飾る。さらにいただいた御仏前やお中元、お寺からもらってきたお茶や水、母が親族の集まりの時に作った料理などを備える。

画像6

蝋燭に火を灯し、線香を立ててみた。


画像5

実家のおりんと、りん棒。私が子どもの頃にはすでにあったから、かなり年季が入っている。子が面白がって何回も鳴らしていた。

東京の自宅には神棚はあれど、仏壇すらないから、盆棚を見て、祖父母の顔を見て、線香の香りを嗅いで、おりんの音を聞くと、とても心が休まる。

16日の盆送り(ご先祖様を墓に送ること)には行けないけれど、滞在中は毎日、線香を立てよう。

画像7


皆さんの家でも盆棚を飾りますか?どんな家紋ですか☺️?