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昭和のプリン

ここは星乃珈琲店。婚前は家族サービスって言葉が嫌いだったけど(家族にサービスってなんだよ!愛を持って接するのが当たり前だろ!)、この頃は土日を迎えるたびにつくづく、私はサービスしてやってんなーと、思う。

子の好きなパンを金曜日に買っておいて、土曜の朝にトースターでちりちり焼いて出す。さらに着替えさせて、洗濯物を干す。食器を洗う。おもちゃで遊んでやりつつ掃除機をかける。トイレも掃除する。旦那が遅く起きてくる(朝の忙しい時間帯には決して起きてこない)。

お昼には旦那の好きなラーメンを作って出す。麺類じゃないとぐちゃぐちゃうるさい。米飯だと休日感が出ないとか何とか。子は食べるの下手だから手伝う。

午後は買い物に行ったり、公園に行ったりする。旦那がしょっちゅうタバコのため居なくなるので無駄な待ち時間がちょいちょい生まれるのが相変わらず気に入らない。子がそのたびにパパはどこ行ったのと聞いてくるのが面倒くさい。

だんだん眠くなり機嫌が悪くなる子をあやす。そのうち車の中で寝る。

夕方は外食に出かける。全然好きじゃないファミレスに行く。子が喜ぶから、他客に迷惑かからないからという理由で。

帰ってきたら急いで風呂に入れ、着替えさせて髪乾かして歯磨きをする。旦那が風呂に入れてくれりゃいいのに、あまりにも私が入れすぎたせいか旦那だと泣いて嫌がったりする。嫌がるから俺はやめとくよ、と逃げる旦那に、最近は腹が立つこともないくらい期待しなくなった。それから寝かしつけて…

そして朝。日曜も似たような感じに過ごす。

なんかもうこんなことやってると、「私お疲れ様」の時間が必要になる。胸がときめいたり、美味しいお店で舌鼓を打ったり、季節の変わり目に新しい服をチェックしにいったり、百貨店の化粧品コーナーに立ち寄ること、めっきり減ったなあ…。きっと世の中のママになら、分かってもらえると思う。

だから、「昭和のプリン」が必要なんだよ。固くて身がしまってる、懐かしのプリンが。

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