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炊飯鍋デビュー

我が家には土鍋が3つある。
そのうち2つは同じ形のもので、1合炊き用の鍋である。これらはなかなか美味しく炊ける。

あと1つが3合炊き用である。こっちに問題がある。

3合炊き用の白い土鍋。専用の蓋は割れてしまい、ガラス葢などで代用している

3合炊き用はもともと炊飯を目的としていないためか口が広く、土鍋自体に深さがない。そのせいか、米粒が対流しないのだろうか。どうにも、焦げつきやすい。何度鍋底を洗っても毎回焦げついてしまう。

焦げつきまくった残念な鍋底

特に、調味料を使う炊き込みご飯となるとお手上げだ。ついには炊き上がる数分前に既に焦げついて、ご飯が燻されてしまうようになった。こうなると食えたものではない。鍋料理には辛うじて使えるだろうが、炊飯には絶望的である。

毎回毎回、一合炊きの小鍋を使うのも手間だし、やはり3合炊きくらいのサイズがちょうどいい。旦那に言うと、炊飯鍋を買ってみてはどうかと提案された。炊飯鍋というと、ご飯炊き専用の土鍋のことか。ホームセンターで見たことはあるが、あれってどうなんだろう?

早速、ネットで口コミを見てみる。なんというか、実にさまさまな意見が寄せられている。絶品!とか、最高に美味しい!とか、もう炊飯器には戻れません!とか、喜びに満ちた声もあれば、わりと大したことないとか、普通の土鍋の方が美味しいという冷めた声もあった。一方で、ちっとも美味しく炊けないとか、どうやっても芯が残るという不満げな声もあれば、必ず吹きこぼれるから使いにくいとか、内蓋がぬるぬるして滑って取りにくいとか、使い勝手の悪さを指摘する声まである。はたまた、2回炊いただけで蓋が割れたとか、新品を注文したのに蓋が割れたまんま届いた等という、論外な声すらあがっていた。むむむ、なかなか判断が難しい。

しかしながら口コミを見て冷静に考えてみた。ご飯が美味しく炊けないというのは、多分、扱う人が土鍋の癖を心得てないからだろう。私は土鍋をここ8年ほど愛用しているので、それがなんとなく分かる。土鍋は生き物のように、それぞれの癖がある。形や大きさが違えばどのくらいの水加減、火加減がいいかとか、炊く時間や蒸らす時間はどれくらいが理想的かとか、当然異なる。それに、都市ガスとかプロパンガスとか、各家庭のガス火の強さにも左右される。だから、説明書通りに炊いても美味しく炊けるときと、そうでないときがあるのだ。

とにもかくにも、破損して届いたり、使ってるうちに破損しなければいい。あれこれ物色して、1番見た目が気に入ったヤツをポチった。

萬古焼の炊飯鍋。蓋は緑色のほか、白や青、黄、茶などさまざまなカラーバリエーションがある

破損せずに届き、ホッとした。実物を手にしたら、ずっしりと重さがある。3キロくらいだろうか。これだけ重くないと、良い仕事ができないのだろうか。


蓋を開けるとこう。外蓋と内蓋がある。

下の、小さくて黒い蓋が内蓋。


先住者の白い土鍋と比べても分かる通り、新参者の黒い土鍋は深さがある。側面が底面に対して垂直になっており、形は炊飯器の釜に似ている。これなら米粒がしっかり対流するのではと、にわかに期待する。

どちらも同じ3合炊き用の土鍋


お米を研いで水を入れ、ガスレンジにセットする。

説明書によると、強火にかけて沸騰させたら、火を止めよとのことだ。
白米を炊く場合は普通の土鍋と違い、その後ゆっくり弱火で炊くという手間が要らないらしい。さすが、二重蓋になっていると頼もしい。ガス代も節約できるというわけか。

20分放置してからできあがったご飯を食べてみたら、少し芯が残り、硬かった。どうやら我が家の環境だともう少し弱火で炊く工程を加えた方が良いらしい。


翌日、リベンジした。

今度は沸騰してから10分ほどトロ火で炊いてみたら、いい感じにふっくらした。ふむふむ、これが我が家での正解なんだな。



美味しくいただいた。ごちそうさま。


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