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わんこ番長と、食べれども食べれども。

フォロワーのわんこ番長が、久々に我が家にいらっしゃった。神棚には作りたての神酒を供えて、観音扉を開けた。さあ、宴を始めよう。

またまた料理を、はりきってしまった。とはいっても、我が子の好きなものをメインにしているのだが。メニューはそら豆ご飯、唐揚げとフライドポテト、イカのマリネ、きゅうりと豆苗の生ハム巻き、シーザーサラダ、オニオンコンソメスープだ。そら豆ご飯は昨年からハマりだした、私のお氣に入りのメニューである。↓

今は豆類が旬だ。旬の食材とは、なんとも滋養豊富で生命力に溢れ、力強い味がする。

わんこ番長は沢山食べてくれたが、早く食べ切った我が子に遊ぼうとせがまれ、中断させられてしまった。いつもゆっくり食べさせてやれなくて、申し訳ない。

心配りのプロ・番長は、私がいつもやたらやたら作るのを悪いと思ったのか、手作り料理を持ち込んでくれた。茄子のグラタンと糠(ぬか)漬けである。茄子のグラタンはトマトソースベースで、中には茄子のほかにシメジとにんじん、玉ねぎ、ウインナー、鶏肉が食べやすいサイズで入っていた。それをタッパーに入れ、さらにチーズを別添えで持ち込み、我が家のトースターでフィニッシュしてくれた。

それと、糠床デビューしたわんこ番長の話がとても興味深かった。野菜の皮のむき具合で、味のしみ方にずいぶん差が出るらしい。さらに、私にも糠をくれた。やったー。発酵食品って、いいよね。ジャパニーズといえば、発酵食品だもんね。

グラタンは食べきれないから、夜に持ち越す。旦那にやるのは勿体無いから、私が1人で食べ切った。美味い。ホワイトソースのグラタンより私はこっちのが好きだ。わんこ番長の料理は、実に美味い。


それからおやつの時間になり、こんなんを出した。

焦茶色の…まるっとしたやつ。こうなってるとコイツの実態が分からんと思うけど、


カットするとこうなる。黒糖のチーズケーキである。お菓子づくりが下手くそな私が唯一作れるケーキで、10年ぶりくらいに焼いた。年季の入ったオーブンがちゃんと動くかかなり不安だったが、それなりに動いた。

チーズケーキは濃厚で甘かった。WEBで見つけたレシピでは砂糖、とあったから、白砂糖だったらもっとあっさり味だったのかもしれない。しかしながら、私は白砂糖を使いたくない。なので、黒糖を入れた。だから、見た目が黒く沈んだ色合いになっている。それでもわんこ番長は全部食べてくれた(ワンホール食べ切ったわけではない)。あの細い体のどこに、そんなに入るのか。わんこ番長は本当によく食べる。よく食べるから残りを持ち帰ってもらうことにした。私の好意を受け取って、毎回持ち帰ってくれるところも、番長を尊敬しているポイントである。

写真左側に写り込んでいるデザートは、これまたわんこ番長が作ってきてくれたミキプルーンのゼリーだ。甘酸っぱくて美味しかった。

今回、我が子がそら豆の鞘をむいたり、チーズケーキの土台や生地を混ぜたり、沢山お手伝いをしてくれた。普段やらない取り組みが、とても楽しかったらしい。また、わんこ番長にたっぷり愛でてもらえて、とても幸福そうだった。幸福そうな姿を見て、私も幸福だった。

ああ、楽しかった。氣兼ねなく聞けて、話せて、楽しかった。相変わらずトチ狂った世の中に疲れている私の魂が、プラスのエネルギーを補填され、力強く反応している音がした。脳細胞のひとつひとつが、嬉しそうに躍動した。

わんこ番長、幸福をありがとう。楽しく食事してくれてありがとう。愛をありがとう。