漫画 「ちいさなお店のカウンターから」
あとがき
ラストまで読んでくださって、ありがとうございます。
この物語は、「Le Pote(ルポット)」という、沖縄のスコーン専門店が舞台になっています。(アイオカ アイランド ラジオをお聴きの方はご存知だと思います。あの「ルポット」さんです。)
去年のはじめごろ、私は毎日のように「ルポット」さんに通っていて、カウンターの端っこに座って、たくさん時間を過ごさせていただきました。ちゃっかり、まるで店員さんのような顔をして、、(笑)過ごしていました。
その頃の私は、会社員を卒業したものの、その年の個展ツアーの計画もまだ決まっていない時期で、ぽっかりあいた人生のエアポケットのような休憩時間を過ごしていたのですが、今から振り返ると、とても濃い時間を過ごしていたなーと思います。
「ルポット」に集う、個性豊かなお客さんたちと、店主のみゆきさんとのやりとりや、そこでかわした色々な会話や体験は、その後の私の創作にとって、とても大きなインスピレーションをくれました。
今作に出てくる「おばあちゃん」と日向ぼっこをしながら、軒先で美味しいスープを飲んだことは、忘れられない良い思い出の一つです。
不思議なくらい時間がゆっくり流れていて、レトロな窓から差し込む日差しが、とても気持ちよいお店でした。
今はもう「ルポット」さんはこの店舗での営業は終了していて、季節の「スコーン便」をお届けする通信販売の営業に変わっているのですが、今も変わらずに魔法の味を届けてくれています。
(スコーン専門店 LePote:
https://www.instagram.com/lepote2015/)
というわけで、今作は「ルポット」さんで過ごした、私の体験をベースにして創作した漫画になっています。初の漫画作品の制作は、専用のペン先が普段使っている、鉛筆や絵筆に比べると硬くて、体への力のかかり具合が違うのか、思った以上に腰&肩にきて、ツボ押しマシンのお世話になりながらの制作になりましたが、、(笑)あの頃の思い出をひとつ形にすることができて、よかったです。
次回作もお楽しみに。
Thanks!
motocchi 2020.7.7