知花朝章と知花公相君
以前、筆者は「知花公相君」という記事を書いた。知花公相君は知花朝章(1847-1927)から遠山寛賢(1888-1966)へ伝えられた型である。空手界では、従来、知花朝章についてほとんど知られていなかった。また、知花朝章と知花朝信を誤解している例も散見される。それゆえ、この記事では、知花朝章について書いてみたい。
『沖縄県人事録』(1916)に、知花朝章の経歴を紹介した項目がある。それによると、知花朝章は1847年5月27日、首里当蔵町に生まれた。妻は摩文仁御殿の摩文仁朝位