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自衛隊の管制官について

こんにちは、元航空管制官です。

自衛隊にも管制官がいるのはご存知でしょうか。
実は航空自衛隊のみならず、陸上自衛隊、海上自衛隊にも管制官はおります。

今回は、国土交通省所属の管制官以外にもスポットを当ててご紹介したいと思います。

防衛省所属の管制官とは

自衛隊管制官の特徴としては、複数ある管制業務のうち、着陸誘導管制業務を行っています。

着陸誘導管制業務のことを、一般的にGCA(ジーシーエー、Ground Controlled Approach)と呼んでいます。
国土交通省でも何か所かでGCAをする官署があったのですが、今は那覇空港のみとなっています。

自衛隊にも、国土交通省の航空保安大学校に該当するところがありまして、小牧(名古屋)にある第五術科学校になります。

①陸上自衛隊

陸上自衛隊が管制するところで民間機が就航する空港は、札幌の丘珠空港になります。

②海上自衛隊

民間機が就航するところは徳島空港になります。
先の大戦で激戦地となった硫黄島にも管制官がいまして、海上自衛隊が担当しています。

基地での管制業務に限らず、護衛艦におけるヘリコプターの発着の管制業務も行います。

③航空自衛隊

民間機が就航する基地は5か所ありまして、新千歳(北海道)、三沢(青森)、小牧(名古屋)、小松(石川)、美保(鳥取)になります。

新千歳は雪による悪天や、交通量が多いだけに管制業務が難しそうですね。
ブルーインパルスを日常的に管制したいのであれば、松島(宮城)になります。

【最後に】
簡単ではございますが、自衛隊の管制官を紹介しました。
事務室勤務(官署による)や、本省・局勤務となると、自衛隊管制官の皆さんと関わる機会が多いです。

参考になりましたら嬉しいです。

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