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不良のすすめ。逸脱せよと漫画の中の師匠は言った

元井です。


今日はもうなんだかずっとイライラしていた。個人的な理由で自分にイライラしていたんだけど、こういうのは良いと思う。自分の中では良い傾向。

で、こういうことを書いた。


たぶん、暴力性がモテるとかいうクソみたいな話は、暴力性が云々の前にこの「早く自立した人間」がモテるというのがあると思う。

つまり反抗期で親に反発自立し、学校にもつば吐いて、不良、と言われた人たち。もしくはそういう気質のこと。


逆に言う。親、教師の言うことを聞き、学校や会社のお達しが一番で、道徳的で行儀が良くて優等生的な人間がモテない。魅力がない。自立していない、自分の頭で物を考えていない。

彼らは自分たちの社会的評価・地位(≒経済的評価)を上げて、魅力を高めようとする。それがうまく行けば結婚にありつける、かもしれない。

それがたまらなく、真面目に頑張ってきたのはすごくわかるんだけれども、真面目で頑張っていればいるほどに、つまらない。

同じだから、同じ基準の中で同じものを目指して、一つの型にハメられてきれいな形になることを目指す、全く同じものが出来上がることを目指している。

その「均一さ」がたまらなく退屈だ。同じ言葉を吐き、同じ理屈でドヤ顔をするわけだ。つまらない。


ちなみに先に書いておくとこの均質でつまらない人間はかつての自分です。反抗期とかやってんの、賢くないよねとかのたまってた。愚か過ぎて吐き気がする。


彼らの中には正解がある。正解を出すと褒めてもらえる。百点を取れる。良い大学に受かり、良い会社に入れる。正解は大事だ。彼らの中では。

その正解という概念でコミュニケーション能力が死ぬ人達がいる。



はっきり言ってしまうと、そういう型にハメられていく中でも「サボって大人の見えないところで好き勝手やってる、うまく恋愛できてる」くらいの余裕がある人は、問題ない。

非常に器用で良いなと思う。羨ましい。自分はそうはなれなかった。



しかし型にハマって必死になって周りの人間が見えなくなるような人間、サボっても一人こもりきりになるようだと、少なくともコミュニケーションにおいては苦戦する。

ここで一人こもりきりになって何かに熱中してしまうようだと、その分野で秀でることになるかもしれない。それは、それで良いと思う。たった一人のレジスタンス運動なんだと思う。徹底的に世間に反逆して、抗って抗って抗った先に、世間一般の言う普通とは違う別の自由な荒野がある。

そこでもまた競争はある。戦いがある。



それはさておき

レジスタンスと書いた通り、反逆しないといけない。いつからでも良い。

何かの顔色をうかがって、正しいこと(なににとって?)を言わなきゃいけない、失敗しても間違ってもいけないという、自分の外の声に反逆しないと、いけない。

そうしないと、のびのびと、自由に、他人と会話ができない。




もちろん、もちろんな、もちろん、好き勝手話すと他人に嫌われちゃう、他人に嫌なことを言ってしまうという人もいると思うんだけれど

それは、ただ単にあなたが他人の気持ちを想像できない失礼なことを言ってしまう奴なだけで、そこはなんとか乗り越えないといけない。


そこを乗り越えるために全てに自制心を決め込んでいる、と主張するかもしれない。

大丈夫、あなたは自由に喋らなくても口を開けば普通に失礼だから。



相手に対して踏み込みも足らず、自分が相手に嫌がることを言ってることを気付けなくて、何でもかんでも喋らなきゃ良いだろうで、口を閉じてるだけで、それは解決でもなんでも無い。



人付き合いを学ばないといけない。


不良も大変だよ?ヤクザもさ!先輩ヤンキーに殴られるんだか。ヤクザだって無礼かましたら灰皿で殴られるんだから。

コミュニケーションの技術や作法というのはどちらにせよつちかわないといけない。

しかしそれはあくまで「眼の前の相手に集中できているかどうか」であって、

「親や社会や世間や、論理的な正しさに叶う振る舞いをしない」と、みたいなものではない。

好きにやっていいんだから。




他人との会話はリアルタイムアクションゲームで、音ゲーのように瞬時の対応が問われる。

判断が遅いと取り残される。曲にノレずに振り落とされる。

瞬時の判断をする時に、親も社会も論理も何も振り払って、自分の頭で最善を尽くす、失敗しても取り戻す、自分の責任で。

そうやってやっと、速度が出る。速度を出すためにも、逸脱して、社会が求める自分、親が求める自分、論理的に正しい自分ではなく、自分の求める自分自身になるしかない。

逸脱せよ、逸脱せよ

逸脱せよ、とは昔の格闘マンガで主人公の師匠が主人公に語っていた。『軍鶏』
 

勉強ができたけれど神経質だった高校生の主人公が、ある日、両親を刺し殺して少年院に収監され、そこで空手と出会う〜という話。

まさに逸脱的な物語。


【追記】
この記事に対するセルフアンサー記事。
そういうお前は不良だったのかよ、自立していたのか、ということへのアンサーです。



 

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