夏期講習受講レビュー

こんにちは。私はGWは昨日で終わり、大学が再び始まりました。受験生の皆さん、この一年を頑張れば来年のGWは自由に過ごせますよ!

さて今回は私が受講した夏期講習のレビューを書いていきます。前の記事と同じようにおすすめ度を星で表して、講座名の隣の括弧内に講師名を敬称略で書いています。最初に断っておきますが、私みたいにくれぐれも多く取りすぎることのないようにしてください。

ではいきましょう。

おすすめ度★☆

英語
夏の共通テスト英語(竹岡広信)
★★★☆☆
リーディングのみを扱い、リスニングは扱わない。8回のテスト演習にプラスして先生が持ってきた問題をやるという多読重視の授業を行う。共通テスト英語で満点を取るための心構えを教えてくれて、大量の解説プリントも詳しく書かれているため得るものは非常に多い。受講者のレベル層が広いため普段の厳しい師とは違った優しい一面が多く見える。わからない単語とかがあったら質問にくるようにおっしゃっていた。通期だと信じられない。ただ英文法S Part2が竹岡先生担当なら内容が後期の共通テスト英語演習と内容が被るので無理して取る必要はない。クラス担任に現役時に受けた共通テストリーディングが8割未満の人は必須と言われるかもしれないが無視して構わない。余談になるがプリントの中にcmと称して基礎英作文問題精巧の宣伝が入っていた。また映像授業も竹岡先生が担当だったが撮影校舎は名古屋校。そこで寝ている生徒がいたのを見つけた先生はカメラに向かって「全国の皆さん!ここに寝ている人がいますよ!」と言っていた。

共通テストリスニングの攻略(栗尾公子)
★★★★★★
6コマで2回のテスト演習を通じて大問別の解き方や全体的な点の取り方を講義する。かなり実用的な点の取り方を教えてくれるため苦手な人にも高得点を狙う人にもおすすめできる。共通テスト演習プラスコースに入ってる人は英語の解説授業の担当が栗尾先生だと前期のいい復習になる。解答用紙を提出して欲しいと頼まれることがあり、提出すると点数と間違えた箇所を見て対策をアドバイスしてくれる。総じて非常にハイクオリティ。

スーパー英語Ⅰ(英文解釈)(麻生誠)
★★★★★
難関国公立大学の英文を使って英語長文の解き方を講義する。前期に英語長文の解き方を教えてくれる先生がいなかった場合取る価値は十分にある。解き方の解説に重点が置かれるためある程度構文が取れる状態じゃないとキツい。英語構文Sや英文読解Sで前期にある程度構文に触れた人にはちょうどいい。麻生先生だと構文や難しめの単語はさらっと口頭で解説されるだけなのでメモは必須。非常にペースが早く5題の長文は3日目の1時間目で終わらせて残りは先生が持ってきた長文をやる。さらに4日目のテスト演習ではもう一題追加されるためこれらを50分で解き切るのはなかなかハード。余談だが3日目に全国入試問題正解を先生が宣伝しておられた。その時は先生の過激な面が見れてとてもおもしろかった。

数学
数学重要β(ⅠAⅡBⅢ)(小山功)
★★★★★
理系数学全範囲を講義してくれるため他教科の勉強時間を圧迫しないためおすすめ。難易度としてはⅠAⅡBは前期XS程度、Ⅲは前期ZSよりやや簡単程度で数学が苦手〜やや得意まで対応している。授業は通期の小山先生の授業スタイルと変わらずわかりやすく教えてくれる。通期のように1時間に3問解くようなことはしないため高速の授業についていけない人でも大丈夫。名言(迷言?)も大量に聞けるため小山ファンにはたまらない。

国語
夏の共通テスト古文(丸谷美衣)
★★★☆☆
本文に書き込んでいく授業なので授業前に本文をコピーしとくべき。テスト演習の解説時には書き込み用の本文を配ってくれる。通期に担当がなくても「古文これだけは!」のプリントが貰える。内容は後期の古文(基幹・共通テスト対策)の丸谷先生の授業と内容が被るため後期も丸谷先生の授業を受けるようで有れば取る必要はない。そうでない人なら古文が苦手な人や満点を狙う人まで取る価値は十分にある。

名大現代文(河田喜博)
★★★★★★
名大の過去問2題とテスト演習の授業。1日目の最初に名大現代文の傾向や対策についての説明がある。そのためテキストの2問目の十分な解説時間が必然的に短くなるため1日目の終わりに本文読解のマーカーがされたプリントが配られ翌日までに読むという形になる。授業は極めてわかりやすい。松本先生や大熊先生とは異なる読解法を用いるが普通についていける。板書は高速かつ大量なので注意。テスト演習の問題は難しめ。2日間の講義にしてはやることの量が多いため若干の講義延長がある。全体的にハードだが、名大志望なら全員におすすめできる。

理科
物理頻出問題(高井隼人)
★★★★☆
基本的な問題を通して前期に習った範囲を基礎から学び直す講座。1時間に1問扱うため基本事項の解説をじっくり丁寧に聞ける。テキストには補充問題もついている。前期に物理Hsや物理Bを使っていた人や物理S使用者でテキストが難しく感じた人におすすめ。高井隼人先生担当だと本当の意味での基礎講座になり上位層でも見落としやすい部分も拾えるため非常に内容が濃くなる。プリント配布はなく全て板書で授業が行われるのでノート必須。

力学特講[HG](入江力)
★★★★★★
前期範囲に加え、後期範囲の力のモーメントのつり合いや万有引力も含めた力学全範囲を扱う。ただ入江先生担当だと後期範囲の分野の問題は解説せずプリント対応になる。難易度は物理Sよりも難しい。クラス担任から配られる講座紹介のプリントには物理が苦手な人は必須と書かれてあったが苦手な人が取ったら予習で100%爆死する。どうしても取りたいなら受講日までに何らかの形で力学の基礎を固めとくべき。テキストには補充問題も付いている。後半になるほど難しい。授業は例年は理論ノートを使って理論解説→問題の解説という流れで行われる。2022年度は理論説明をほとんど行わず理論説明は各自理論ノートやYouTubeを見るという形になった。とはいえ概略は説明してくれる。理論ノートに基づいて問題解説が行われるため、テキストの順番通りに問題解説は行われない。延長は半端なく1日目と2日目は35分延長、3日目と4日目は45分延長し、3日目は1コマあたりの授業時間が伸びて休憩が一回減った。ただし大幅な延長をする分かなり丁寧でわかりやすい講義が聞ける。問題は★表記を入れた問題解説プリントを基に解説される。ちなみに★は難易度ではなく問題の分類。先生はプリントがあるから板書は取らなくていいと仰るが、図が見にくいこともあるので板書は取ろう。ただし入江先生は問題文の誘導に沿った解き方をせず、解説に微積分を積極的に用いるため慣れてない人は注意。余談になるが後期の大学別対策の授業で本講座の受講を前提としたことを話すことが多々あった。(電磁気特講と夏からの波動も同様)ただYouTubeなどで補完可能なので問題はない。

電磁気特講[HG](高井隼人)
★★★★★★★
電磁気分野のほぼ全て(電気振動と交流は扱わない)を扱う講座。問題の難易度は電気分野は前期物理S程度。磁気分野は学校で配られるような教科書傍用問題集程度。これは元々この講座が現役生のために作られたことに起因しているかららしい。特講の中では基礎の方から扱う方なので苦手な人でも十分受講を検討可能。似たような講座として夏からの電気があるが、どちらを取るかは個人に任せる。電気分野の克服をしたい人は夏からの電気を、磁気分野の基礎の講義を聞きたい人は特講を薦める。後期にも電磁気特講があるがこちらは難易度が高く、基礎的な説明はあまりない。つまりこの講座が電磁気の基礎的な説明を聞けるラストチャンスである。高井隼人先生担当だと基本事項を先生の持ってきたプリントの問題を通して解説し、その後テキストの問題という形になる。プリントの問題は電磁気の根本的な部分を問う問題が多いので基本を確認するにはうってつけ。先生の解説もわかりやすいため全くの初学者じゃない限り対応可能。板書量は多い。各日10分程度延長する。余談になるが2022年度は名古屋校で入江先生が電磁気特講の休講を出してしまったため、高井隼人先生に変えた人がいた結果、名古屋地区で高井隼人先生ファンが増えた。そのため冬季の電磁気特講の映像担当が高井隼人先生じゃないことを嘆く人が多かった。(その後関西地区で申し込みが多かったため映像が増設された。これを申し込んだ人はもちろん、中には大阪校まで遠征した人もいた。)

化学特講Ⅰ(計算問題)[HG](吉田隆弘)
★★★★★
難関大学の化学の計算問題を16コマで全て網羅してしまおうという講座。そのため質・量共に超ハード。基本事項は頭に入ってないと厳しい。予習段階で要項を読み、基本演習と演習問題を解く形になるが量がかなり多いので前もって進めるべき。特に平衡分野は重いので覚悟して取り組むべき。テキストには参考問題も付いている。当たり前だが難関大の問題がほとんど。吉田隆弘先生担当だと基本事項は頭に入っており、基本演習はもちろん演習問題の予習をしてる前提で講義が進められるので必ず基礎知識を頭に入れて予習してから臨むこと。とはいえ問題に入る前に星印を入れて重要事項をまとめてくれる。これがものすごくわかりやすいため過度な心配は不要。一部の問題と発展事項はプリント対応になるが板書による解説が中心なのでノートは必須。板書は簡素で図や式が中心。方針は口頭説明でのみなのでメモはしっかり取ろう。演習問題毎に類題を参考問題から選んで紹介してくれる。平衡分野の解説は目から鱗以上である。合言葉は「すべてはKへ」。各日数分延長して最終日は30分ほど延長する。

地歴公民
共通テスト日本史B〜近現代〜(鈴木和裕)
★★★☆☆
日本史の明治時代〜現代までを扱う講座。テキストはその年の共通テストの過去問と近現代のセンターの問題、講義用ページと講義用問題、授業では扱わない近現代の文化史一覧から成る。鈴木先生担当だと初回授業で共通テスト日本史の勉強法から入り、その後講義→問題解説という流れになる。板書はほぼせず口頭でのみの説明なのでメモは必須。ある程度知ってる前提で話すので一通り通史を学んだ状態でないとキツい。しかし一通り通史を学んだ日本史好きならかなり有意義な時間になる。ただ近現代は後期にしっかり扱うので無理して取る必要はない。パンフレットに理系日本史選択は必須と書かれてあるが無視して構わない。(同様のことをクラス担任も言っていた)

こんな感じですね。みてくれたらわかるように私は多く講座を取りすぎました。浪人生活が終わるまでに復習が終わらなかった講座もあったので取りすぎは厳禁です。後悔のない講習の選び方をしてください。

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