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短歌連作『ずっと無題』



この街の終わりを叫ぶ選挙カー 環状八号線にねばりけ

ぼくたちはずっと無題のぼくたちはアイドルばかり追いかけている

ぼくメリーゴーランドで一等賞を獲ったよほめて世界終わって

金色が眩しいですね六百万くらいですかね けむり たそがれ

百年前わたしは何をしてたっけ財布と両手はあった 家族も

犯罪の感じがわかってしまうんだあたためた手で壊してるとき

日が暮れてグレた子供が起きだして街は正しく黒光りする

透明の鬼が走ってやってきて豆投げたけどメンチ切ってる

百年前わたしはなにか殺めててかれこれ数百はころころころ

帰ったらケーキがあるよだから今きみに殺られるわけにいかない

ぜんぶ海 水平線のミルフィーユ 青の裂け目からずっとおさかな

閉鎖したレインボー・ブリッジで仔うさぎを追いかけているこの夜の終わり

できるだけ虹のところに触ってねよくわからないとは思うけど


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年末に作ったものです。やりかたを、いつもとすこしかえてみました。

昨年は短歌を始めて皆様にたくさんかまってもらえて楽しい年でした。

今年は、変化することやめちゃくちゃになることを恐れずに生きたい。

今年も宜しくお願いします。あけましておめでとうございました。



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