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POOL BAG


POOL BAG

八月のきみの全部を教えてよわたしの水着想像してよ

このノリで手ぶらになってしまいたい まちがえてきみの家で寝たい

わからないまま立ちこめるときめきのせきらんうんせきらんうん明るい

窓の外加速する夏シカトしてぼくらは部屋で花火をしよう

たわむれの夏を切り裂いてふたりは名もない海に飛び込んでいく

つよい雨に打たれ風鈴がクシャリと割れるのを想像する はだかで

あまい熱帯びたうなじにこおりみず 真夏の夜の夢みたことないよ

洗いものしたくないから割り箸で食べるしこのままがいいからもう会えない

こんなにもあけすけだったプールバッグひざで蹴ったら走り出す色

そのあとのプールサイドはねむたくて朧ろ 溺れていたのだろうか

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夏の恋、をテーマに最近詠んだもの。

ひとなつの恋を泳いだだれかさんへ。

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