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声で遊ぼう!ゆっくりムービーメーカーで動画制作体験

こんにちは、ぬじーくです。
先日、VOICEVOXを使った社内向け動画を作ったnoteを投稿したのですが、このときに使ったのはあくまでもVOICEVOXでのナレーション生成で、動画編集はAdobe Premiere Pro CCを使っていました。

今度、社内でさらにVOICEVOXを活用して「ゆっくり実況」のような動画の作成依頼を頂いたので、その前の練習もしてみようと思い、自分のチャンネル用にゆっくりムービーメーカーを使った動画を制作してみました。
今回はPremiereを長年使っている私がゆっくりムービーメーカーを使ってみた感想と苦労した点をシェアします。

ゆっくりムービーメーカーとは?

「ゆっくりムービーメーカー」とは、主にニコニコ動画で使用されているアニメーション作成ソフトの一つです。このソフトでは、キャラクターの口パクや動きを制御することができ、音声入力に合わせてアニメーションを作成することができます。また、背景やBGMなども自由に編集することができ、オリジナルのアニメーション作品を制作することができます。
驚きなのが、これだけいろいろなことができるのに無料というところ。
毎年何万円もAdobeさんに課金している私からすると信じられません💦

使ってみた感想

普通に編集できるやん…

率直な感想はこれです。これまでPremiere Proをずっと使ってきた自分からすると、無料ソフトでここまで編集ができることが驚きでしかありません。
動画のカット編集もできるし、テロップも入れられます。
なんならPremiereだとかなり作るのが難しく、AfterEffectsと併用しないと実現しなさそうな、画像を弾ませたり震わせたりするエフェクトも簡単に入れられます。
これまでゆっくり実況を見ていて「このエフェクトどうやって作ったんだろう…??」て思ってたやつが、どれもゆっくりムービーメーカーには用意されているんですね…納得しました。

ただし、クセはある

ただ、普通に編集できるとは書きましたが、Premiereと比べると考え方に大きな違いがある部分があります。
もちろん、ゆっくりムービーメーカーだけでなく、ソフトごとにそれぞれクセはあります。
私がこれまで触ったことあるFinalCutも、DaVinci Resolveにもそれぞれクセはありましたが、ゆっくりムービーメーカーだけが特徴的だと感じたのは、映像と音声でレイヤーが分かれていないところです。
とはいえ、このことによる影響ってあまりないのですが、動画を編集していて常に音の波形が画面に表示されていないので、説明系などのYouTube動画をカット編集する時などは、ちょっと苦労するかもしれません。
(ゆっくりムービーメーカーでそんな編集をする人がどのくらいいるかわかりませんが…)

合成音声との相性は最強

なによりもビックリしたのは、通常の「ゆっくりムービーメーカー」の場合、標準で音声合成エンジン「AquesTalk」が実装されており、いろいろと設定すると、動画の編集画面下にあるテキスト入力ボックスに文字を入力すると、音声が作られ、画面上にテキストが表示されます。

ゆっくりムービーメーカーの編集画面
一番下にあるのがテキスト入力ボックス

ただし、このAquesTalkはライセンスが少々厄介です。
個人が非商用に使う分には無料で使えるのですが、YouTubeが収益化した場合にはライセンスの購入が必要です。また、法人が使う場合には、動画の公開・非公開に関わらずライセンスの購入が必要です。

ライセンスに関する情報はこちら

価格としてはそんなに高くないので、会社で買ってもいいのですが、会社の場合は色々と手続きが必要で、数千円のためにその手続きをするのもめんどくさく(Adobeくらいの費用になると、普通に稟議申請を起こすのですが、数千円という価格が絶妙なバランスです…)、霊夢や魔理沙は昨今YouTubeさんに目を付けられているような話も聞くので、自分としては採用せず、別の記事でも書いた「VOICEVOX」を音声合成として使っているわけです。

※ライセンスに関しての注意事項

ちなみに、ゆっくりムービーメーカーにはAquesTalkが内部実装されているため、この声を使っていなくても動画編集をするだけでもAquesTalkのライセンスに準拠する必要があります。
そんな私のように「AquesTalkは使ってないけどゆっくりムービーメーカーを使いたい!」という人向けに「ゆっくりムービーメーカーLite」というソフトがあり、私はこちらのソフトを使っています。

まだまだ最適化はほど遠い…

先ほど「テキストを書けば簡単に音声が作れてテロップも表示」という設定はAquesTalkを使わずにVOICEVOXでも設定できますが、これだとVOICEVOXで調整可能な項目を全部調整できず、声に違和感が残るところがあります。
(ゆっくりムービーメーカー経由でも十分聞き取れる声では生成されるので、自己満足な領域だとは思いますが…)

このため、私はVOICEVOX上でいったん音声を全部作りきってからWAVファイルを出力し、それをゆっくりムービーメーカーに配置していくような方法を使いました。
ただ、これだとどうしても動画編集に時間がかかってしまいます。
記事上部に置いた動画で、大体作り始めから完成までに6時間くらいかかってます。

まだまだ使い慣れていないところがたくさんあると感じたので、今後もゆっくりムービーメーカーを使った動画を作成していくのであれば、編集プロセスの最適化をしていく必要があるなぁと痛感しています。

その辺りの最適化で何か気づきがあれば、またこちらで投稿していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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