冬キャンプ2年目ソロキャンパーの叫び
こんにちは、限界(まで横着したい)ソロキャンパーのミナカミです。
最近天候に恵まれたキャンプが続いていたのですっかり気を抜いていましたが、先日行った某所で「これぞ冬キャン!」という体験をしたため、備忘録ついでに冬ソロキャンプの注意点や気づいたことを書き連ねていきたいと思います。
なお雪中キャンプではありませんので、全体的に装備はぬるめであります。
また、今回もストーブ系は持参しませんでしたが、結論として最低気温が氷点下5度程度ならまったく問題なさそうです。
そしてあくまで軽量気味ソロキャンプですので、荷物は最低限であることをご承知ください。
やかんと湯たんぽは切っても切れない
起きているときは焚き火もあるし好きなだけカイロも貼れますが、寝ているときに寒かったら死んでしまう。というわけで、今回は意を決して日本古来からのアナログ最強暖房器、その名も湯たんぽを持っていったんですよ。もちろん銀色に輝くブリキのアレです。これさえあればシュラフの中は春のよう、きっと朝までぐっすりに違いない!
しかし、そんな私の考えがギットギトに甘かったことを、着いて早々痛感することになりました。
……ねえ、この湯たんぽに入るだけのお湯、どうやって沸かすん、、、?
見たら銀のあいつの容量は2.4リットル。とてもじゃないがそんな量のお湯を沸かせるものはありません。現地でクッカーを洗わない派のため、クッカーで沸かすという選択肢もなし。
詰んだ。
てか、なぜそんな巨大サイズを買った。
完全にテント内のオブジェと化した銀色の物体(しかも限界まで冷えている)を眺めながら、私は心に誓いました。
次はナルゲンボトルで簡易湯たんぽにしよう、そうしよう。。。
寒すぎてみんな早く寝るのバンザーイ
いや今回は日没から本当に寒かった。寒かったので、私だけでなくみんなして早々にテントに引っ込み始めました。時刻は20時過ぎ。クワイエットタイムは22時からですが、寒すぎて外に居られないのです。 電源のないフリーサイトエリアは、こうしてはやばやと沈黙に包まれました。電源ありの区画サイトエリアはもう少し宵っ張りだったようですが、それもものすごい違いがあったわけではありません。日付が変わる前にお手洗いに起きたところ、キャンプ場全体が寝静まっておりました。 冬キャンプは寒ければ寒いほど消灯=静寂が早くていいものです。みんな早く寝ようぜ(老人のさけび)
アルストの地味な暖房効果
早めにテントに引っ込んだとはいえ、別に眠いわけではありません。 もちろん二次会の始まりです。通気口を確保して、アルコールストーブで持参したホット用ワインをあたためます(バーナーは家に置き忘れました)。 そうしたらこれがまあ、とんでもなく暖かいのです! アルコールストーブが点いているのはせいぜい5分。それでも、テント内がほかほかになるくらいの暖房効果があり、結局寝るまでそこそこ暖かく過ごせました。 代わりにテント内がワイン臭くなりましたが。。。
氷点下を舐めていた
翌朝、顔が寒くて目が醒めました。
スマホを見ると7時半。山に囲まれたこのキャンプ場にも、そろそろ日光が射すころです。
今がいちばん寒いなあ、と思いながらお手洗いに行き、温度計を確かめたところ室内が氷点下5度。外はもう少し低いはずです。
ガスライターはポケットに入れて寝ていましたが、外気温に出した瞬間言うことを聞かなくなりました。もちろんアルコールストーブに火がつくはずもありません。
ここで役に立ったのはアナログ着火器具、マッチでした。素晴らしい。こいつがいなかったらお湯も沸かせない、焚き火もできない、自分も凍えてしまうの三重苦になるところでした。ジッポーも持っていましたが、マッチの安心感、半端ないです。
なお、テントから外に出した純銅とチタンのカップはそれぞれ過冷却状態となり、ペットボトルの水はパリパリと凍り始めました。金属も落とし穴だった。
冬キャンプは凍っていない水の確保が大事だなと、しみじみと思う光景でした。
やっぱりナルゲンボトルで湯たんぽ、翌朝飲み水のにしよう。。。
シュラフカバー買おうぜ
経験的に、寝ていて顔が冷たいと感じるのはだいたい0度前後からです。枕元に置いていた水が無事だったことからも、おそらく幕内はギリギリ氷点下にならないくらいだったと思います。
が、それでも外気温とはかなりの差があるもので、結論からいうと結露してシュラフがしとしとになりました。
ナンガあたりの撥水シュラフを買えば良いのですが、それはもう少し先の話(貧乏人)。
モンベルのダウンハガー800#2とシュラフカバーで、あと数シーズンはしのぎたいところです。
いや、モンベルのダウンハガーも軽くて暖かくてとてもいい寝袋ですよ。使いどころとメリットデメリットを理解すれば、なくてはならない快眠の相棒です。なんせコンパクトで携帯性最高。ストレッチも効いているので、シュラフの中ですら寝相の悪い私のような人間でも安心。また、内部にもう1枚シュラフを重ねたり、毛布を入れたりも楽々です。
ゴミ袋は45リットルも常備しようぜ
さて撤収となったとき、私は当然、凍りついたテントを前に悩みました。
チェックアウトまで2時間、乾かして乾くような状態ではありません。そして濡れたまま収納できるほど外袋に余裕があるわけでもない。
当座をしのぐ収納手段として手持ちのゴミ袋を引っ張り出しましたが、どれもスーパーのレジ袋程度。とてもじゃないですが濡れたテントを雑に突っ込めるようなものはありませんでした。
結局、泣く泣くコンテナに突っ込んで帰宅後コンテナごと干しましたが、45リットルのゴミ袋は、ウエットティッシュやタオルと併せて車中に常駐させておくべきと痛感した次第。
山は、花粉が早い。
そして今回改めて気づきました。
山間部は、花粉の飛び始めが平地より早いのです……
マスクなど薄皮一枚だぜ、と言わんばかりに襲いくるくしゃみと鼻水に半泣きになりながら、なんとか山を降りました。
1月なかば、そろそろ花粉に備えた専用装備が必要です。。。
そんなこんなで、去年と比べると「生存」より「快適」に軸足をおいて考えられた今回の冬キャンプ。寒いし装備は増えるし撤収も面倒だったりするのですが、やっぱりきんと澄んだ空気と満天の星空、独特の静寂は冬ならではです。
来シーズンはさらに冬キャンプを楽しむべく、まずはシュラフカバーと焚き火用のリフレクターを導入しようと思います。
さて、これからはついに軽量化の季節、春キャン&初夏キャンに向けて心が躍る時期がやってまいります!
今年こそ限界軽量キャンプをキメてドヤァしたい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?