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ミニマム系ソロキャンパーが買ったものと2021年ほしいもの

こんばんはミナカミです。
2020年はキャンプギアばかり買った年でした。勿論使うために買ったわけですが、結果として、使って良かったもの合わなかったもの、そもそも使わなかったもの、買い換えたいもの新たにほしいもの、煩悩と物欲のめくるめくカオスに翻弄されることになりました。ミニマム系とはいえ悟りを開くにはまだまだ遠いです。まあ、キャンプで悟ったらなにもいらなくなる気がして、それはそれで大変ですね。

今回は、他の方の参考になるかはわかりませんが、昨年買ってみて意外にも重宝したものと逆に使わなかったものを、自分なりの考察をまじえながら備忘録的に書いていきたいと思います。

グルメと映えと女子力皆無のキャンプスタイル

基本のキャンプスタイルですが、タイトルのとおり見事に適当です。強いて言うならロースタイルってだけでしょうか。みんな大好きパ○ノックスならぬMoon Lenceのチェアとキャプテンスタッグのアルミロールテーブルがリビングです。
料理は焚き火に直接クッカーか鉄板をつっこむか、シングルバーナーで軽く煮炊きする程度。そんなわけで食については相当にワイルドで、酒が飲めて温かいものが食べられれば十分です。
テント・マット・シェラフはさすがに凍死&熱中症死しないレベルのものを選びましたが、安さも重視した結果統一感はありません。どのキャンプ場に行ってもダントツしょぼいので、見間違える心配がないのがメリットです。

だいたいなにもしない

ソロのときは、設営が終わったら早々に焚き火をしながら酒を飲むダメな大人になります。焚きつけ用の小枝などを拾いに散策はするものの、殆どの時間は頭からっぽで火を眺めています。隣のテントと距離があるときはスマホでラジオを流したりも。
キャンプをやらない方に「1人でなにしてるの」と聞かれますが、だいたい「頭を使ってない」と返しています。読書とか映画鑑賞とか、逆に気持ちが張ってしまうのでできないんですよね。

売っているものは喜んで買う

胃腸に深刻な脆弱性を抱えており、お手洗いが多くてきれいな高規格キャンプ場がメインです。そういうキャンプ場は高確率で売店が充実しているため、薪、ビール、おつまみなどの現地調達には抵抗がありません。むしろ生ビールがあると嬉しくなってしまう。
ただし、使い切れずに持って帰ってきた薪が溜まっていくのが目下の悩みです。

というソロキャンプにおいて、ここからが本題。使わなかったもの使ったものランキングです。

買ったのに使わなかったトップ3

のこぎりと鉈のセット
そりゃあね、憧れますよブッシュクラフト。刃物片手にキャンプギア自作は人生のゴールです。大草原の小さな家を心躍らせて観た記憶がよみがえります(歳がばれる)。
ただ、現時点で薪を拾ったり切ったり割ったりできるキャンプ場があったかというと、残念ながらありません。。。ていうか薪、買ったほうがどう考えても燃えやすいし質もいいので周りに迷惑をかけずに安心して使えるんですよね。
高規格キャンプ場をメインフィールドにしているうちは今後もあまり使わないと思われます。あと、実際にやり始めてみたらたぶんそこまで大仰じゃなく「バトニングできればいいや」ってなる気がします。そしたらモーラナイフ一択だよな。。。

キャリーカート
はい、まんまとゆるキャン△を観て影響されました。コミケとかで段ボールを積んで引きずってるアレですね。
駐車場からサイトまで距離があって乗り入れできないところにぴったり~☆
と思ってなんの疑いもなく買ったのですが、これがまあ、芝生でも未舗装道でも全然使えませんでした!
どんなにがっちり固定しても、ずれる!傾く!落ちる!の三点セットがもれなくついてきます。この手のカートは舗装されたなめらかな道でないと能力が発揮できないと知ったのは、未舗装路で何回か雪崩を起こしてからでした。
現在、サイトでの荷物置きとしてしぶとく生き残ってはいますが、まったくもって本来のポテンシャルを活かしきれておらず。心苦しい限りです。

SOTO ST-310用の点火アシストレバー
ST-310自体は家でも外でも愛用しています。コンパクトで組み立て簡単、CB缶仕様だから災害時も気軽に使える抜群の汎用性、安定性も火力も申し分なし。寒冷地で使いにくい、輻射熱がリスキーなどデメリットもありますが、ソロ飯の相棒としてはほぼパーフェクトです。スーパーダーリンです。
ただ、点火スイッチは……同じSOTOのスライドガストーチで火をつける方が圧倒的に速いので、せっかく買ったのに活躍の機会はありません。それどころか失くしたことに気づかないまま年越しを迎えました……
ライターで火をつけることに慣れると、こういう事態になるんだなあと新鮮に思いました。

思った以上の快適さにもう手放せないトップ5

鋳造ペグ(中国製ノーブランド)
言うまでもありません。何度となくこのnoteで主張してきたとおり、重量級の頼れる漢。軽さは正義ですが強さはジャスティス。自転車と装甲車の違いと言いましょうか、佇まいは正反対ながら、そこにはどちらも揺るぎない美しさがあります。
鋳造ペグは国内ですとソリッドステークとエリッゼステークが二強ですがメイドインチャイナでもそこそこ使えます。エントリーモデルとして不足なし。
安いテントの付属のペグを見て「えっ、これで本当に固定できるの……」と思ったその瞬間が買い時です。
ただしどいつもこいつも本当に重いです。そしてその辺の石で軽率に打ち込めるほどヤワじゃない。ハンマー必須で重量ドン、さらに倍!それに耐えられれば、この上なく信頼できる陰の主役となってくれるでしょう。

ノーマディックのコンパクト財布
普段使いの長財布を持ち歩くのが邪魔で、デニムのバックポケットやサコッシュに収まる小さい財布を買ってみたところこれが本当に快適になりました。
およそ10cm四方のボディに、折りたたんだ紙幣、カード4~5枚、少しの小銭が余裕で入ります。カード類はクレカ、免許、保険証とSuicaだけ持ち歩ければ十分なので、キャンプと釣りで大活躍中。ナイロン製で汚れや水分を気にしなくて良い点もポイント高いです。
あ、かわいげとか色気とかセンスの良さはまったくないです。どこまでも実用性のかたまり。

トランギア メスティン
改めて説明の必要もありませんがメスティンはやっぱり偉大でした。容赦なく焚き火に投入するので煤だらけなうえにあちこち変形していますが、薄手のアルミ製なため、フリーハンドで形を整えられるという利点もあります。炊飯において圧倒的な実用性を誇るのは勿論、最近は燻製にもはまっています。
ただ燻製をやると、いくら厳重にアルミホイルを敷いても内側が煤けます。私のメスティンは外も中も真っ黒ですが、そこはかとなくスモーキーなごはんができるのが自慢です。

ペトロマックスのサンドイッチアイアン
インパクトのある見た目どおり、ミニマム系から大きく逸脱した、重くて長くてごつくて取り回しにくい、鋳鉄製のホットサンドメーカー。完全に胸熱浪漫枠です。
しかし鉄の力は伊達ではありません。肉まんを焼けば外はカリフワで中はジューシー、ホットサンドもさっくさくのふっかふかに仕上がります。上下がセパレートするので、焚き火に直接投入して2枚のフライパンとしても利用可能。
唯一かつ最大の問題は、存在感がありすぎてソロでは使わない(使えない)ということでしょうか。。。
息子と行くキャンプの場合は、このホットサンドメーカーが朝食に欠かせません。のんびり鉄を熱しながらパンを焼く時間、そのあいだのちょっとした会話も朝の楽しみなのです。

snow peakのアルミシェラカップ
軽さは正義、チタンは真理と言ってはばからないわたくしではありますが、スノーピークのアルミ製品にはぐぐっっっ!と心を動かされます。メスティンと並び私にとって無敵のトレック900もかなりの推しですが、なによりシェラカップがとてつもなく愛らしいのです。
やや厚手のアルミが描くぽってりとした質感と輪郭、少しくすんだアルミ材の輝き、絶妙な重さ、そして多くのキャンパーが称賛する持ち手の形状。さらに計量用の目盛まであるというゴリ押し的な機能性。ああもうすべてがたまらない。
眺めるだけで胸が躍り、持っているだけでニヤニヤが止まらない。キャンパーならばそんなギアが誰にでもあると思います。そして私の場合は間違いなく、このシェラカップが当てはまります(惜しいことに他にもたくさんありますけど)。
ほぼ1000円という低コスト、驚くほどの入手しやすさ、ある意味ではもっとも身近にスノーピークブランドを実感できるギアではないかとすら思います。
某ヨドバシのスノーピーク売り場で、なんの気なしに手に取ったその30秒後、レジで支払いをしていた日のことを今でも覚えています。シェラカップはこれだけあればもうなにも要らない……そう決意したほどの魅力が、手のひらサイズのカップに宿っておりました。ひとつしか持っていませんが、そしてたやすく壊す気もありませんが、死ぬまでに買い溜めしないとと思える逸品です。
まあ、とはいえ厚みの分だけちゃんと重いので、1gを削りとるようなウルトラライト勢にお勧めできないのは確かですけどね。

次点
ノーブランドのオクタタープ
オクタです。レクタ(四角形)でもヘキサ(六角形)でもなく八角形です。そしてD.O.Dのオクラタープでもありません。
八角形! ペグ打ち箇所多すぎ!!!
と思いつつ自由度の高さに心躍りまくり。4箇所にポールを立てて安定性をアッピールしてもいい、2or1箇所でムササビウイング的に高低差を出してもいい、もちろんオガワ張りも可能、と、とりあえず無限の可能性を秘めたインフィニットなタープです。しかもTCとくれば!焚き火待ったなし!
ただしでかい、重い、かさばる、設営めんどくさいことこの上なし。そしてテント以上に重量系ペグを占拠する大飯食らいです。
今年めいっぱい使ってみて確かめ、みごと殿堂入りした際には、年末に全力で讃えます。1万円台前半という圧倒的価格だけでも既に殿堂入りの価値がありそうな気もしますが。

2021年にほしいもの

すでに必要十分な装備はあるのですが、それでもさらなる快適さや軽量化を求めて買い直したい、もしくは新規に導入したいものが以下。まだ持っていないものなのでややテンション低めです、ご容赦を。

光量調整ができるコンパクトなLEDランタン
メイドインチャイナの激安LEDランタンは抜群に操作が楽な反面、光量調整ができずわずか3時間でまばゆい輝きを失う子でした。今日日のアイドルでももう少し長く輝けるわ!と思いつつ、見た目だけでベアボーンズリビングのフォレストランタンを買ったりもしましたが、結局のところほしいものとして行き着いたのは、コンパクトで長持ちしつつも最低限の光量が確保できるLEDでした。写真を撮ったり云々するには、なによりも点灯しやすさが必須だったのです。
→年明けすぐに店頭で実物を確認できたため、悩んだ挙句レッドレンザーML6を買いました。若干重さはありますがなんといってもデザインが秀逸。ドイツ製の質実剛健かつシャープでモダンなフォルムは、これまた見ているだけで笑いが止まりません。
ML6はメイン照明として、サブにML4の暖色版がほしいなあ!

チタンペグ
全幅の信頼を置く重量系の頼れる彼(鋳造ペグ)ですが、残念なことにいつもいつでも一緒にいられるわけではありません。さすがに愛が重すぎるのです。
そこで視野に入ってくるのがチタンペグ。こちらは少々お金のかかるグッドルッキングガイでございますが、やはり軽さは正義。ごめんよジャスティス。
ただしお金がね。そうお金がね。。。チタンは高いんですよ、これがいわゆるイケメン税ってやつですかね。。。

火消し壺
焚き火をしていて一番悩ましいのが引き時です。なぜなら熾火を放置して寝てしまうわけにはいかない。
熾火って炎は上がっていないものの高温を保っている状態なので、ひっくり返ったり風に吹かれたりすると、簡単に燃え移ってしまうんですね。また、水をかけると激しく水蒸気が上がったり煙が充満したりと、これまたリスクが高くおすすめできません。
現在はトングで細かく砕いて消してからテントに引っ込むようにしていますが、全部消えたか不安は残るし、大きな薪を崩していくのも切ないものです。
火消し壺があれば、熾火の状態の薪を入れて火を消し、次の日以降炭として再利用が可能。非常に地味な存在ですが、焚き火を楽しむならあったほうが絶対安心できるなーと思っています。
存在同様見た目も地味なのが難点でしょうか。。。

次点
コット
「ハンモックはさー地面と距離があるから冬キャンプではむしろあったかいんだよねー」と、某ちゃんねるを観ながらぶつぶつ呟いていた私に、アウトドア成分0.0%の夫が言いました。
「コットとかいうやつはどうなの?」

いや、マットもエマージェンシーシートもグランドシートも防寒着も湯たんぽも、割と寝床環境は揃ってるのにコットも買い足すとか贅沢すぎませんかと。そんな贅沢をするならチタンペグ(略)

……ええまあはい白状するとほしいですコット。ていうかコット買ってサーカスTCに乗り換えたいです!ワンポールテント!憧れの薪ストーブ!レッツ真冬のぬくぬくキャンプ!

ただ、メーカーの見当までつけていない時点で私のコット熱はまだまだ生温いため、今のところは次点扱いです。
予算が潤沢にあればヘリノックスのライトコットがほしいですが。。。

さらに次点
クロスカブ50
一般道をのんびり走りながらキャンツー日本一周憧れます!
が、私を知るすべての人が「心配だからやめて」「車にして」「巻き込まれて死ぬ未来しか見えない」と懇願してくるため、おそらく実現することはないでしょう…

そんなわけで物欲まみれでお届けしましたが、限られた予算限られた時間のなかで、今年もめいっぱい楽しんでいきたいと思います!

長々とありがとうございました!


ていうかここまで書いて気が付きましたが、全然ミニマム系ソロキャンパーの持ち物リストじゃねえ!


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