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芸能人に会いたい、ってどんな感覚なんだ(*編集、追記有)

メモ)2023.2.8編集、追記有り

「誰か会いたい人とかいないの?芸能人とか」

 東京に来てから、たびたびこの質問をされる。まぁ一応、そういうことが出来ないこともない職種だからだ。

 そんで聞かれた私は、毎回返答に困る。いやぁ本当に、いないのだ。会いたいと思うような人が。

 というかそもそも、芸能人に会いたい、ってどんな感覚なんだ。相手はただ人前に出ることが仕事という人間なだけで、他の社会人と一体何が違うんだ。顔の造形、歌唱力、演技、トーク…そりゃあ特筆した才能や能力がある人はすごいと思うけど。他の専門家や会社員にだって、経歴に見合った能力なんかを持ってるじゃないか。それらと一体なにが違う。

 こんな考え方をしてしまうのは、たぶん、私自身がほとんどテレビやメディアに興味がなくて、その影響力の大きさを真に体感していないからだと思う。つまり、私は井の中の蛙ってワケですよ。空の広さは見上げて知ってるけど、大海原へは出たことがない。

 にしたってあまりにも答えられる名前がなくて、いつも質問されるたびに申し訳なくなる。そりゃ、知らないワケじゃないんだよ?記事で扱う芸能人の名前くらい、少しずつ覚えてきてはいる。でも覚えたばかりのその方々に会いたいかと言われても、「いや別に」というのが本音。

 たぶん、私自身が新しい職場で新しい仕事を始めたばかりで、もっと身近なところの興味が尽きていないからな気もする。今の私にとって「芸能人」も「編集者」も「カメラマン」も「校閲者」も、どれもが真新しいおもちゃみたいに新鮮で面白く見えるのだ。特別、「芸能人」だけがキラキラ輝いて見える、という感覚が今ひとつ理解できない。

 さらにいえば私は、人の見た目について特別の興味がない。たぶんもうちょっと興味があれば、「こんな美しい人を生で見たい!」みたいな気持ちが湧いてきてた、はず、なのに。

 美しいものは好きよ?みんなが綺麗、カッコいいと思う人を見て、私も綺麗、カッコいいと思うし。でも、うぅん…わざわざ生で拝んだって、私自身が美しくなれるわけでもなしに、と思ってしまうのだ。

 どうなんだろう。一度、大物芸能人に会ったりしたら、なにか大きく気持ちが変化することもあるんだろうか。めちゃくちゃミーハーな私、ちょっと今は想像できない。

 ツテで誰にでも会わせてあげると言うのなら、今の私は著名な研究者のかたや専門家のかたにお会いして、心ゆくまで話を聞きたい。出来たら言語研究関連が良いな。

 記者として、こんなんで大丈夫か、私…
万一、芸能人のかたにお会いできるようなことがあっても、失礼のないようにだけはしたい、と思います。

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