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【2】部屋探しの条件

 一人暮らしでよく聞く部屋探しの条件は次の通り。項目の詳細は後述しますね(すでに記載した項目は省略)。

1)エリア

2)間取り、面積

 一人暮らしの間取りで選ばれるのは、おおよそ次の通り。

1R…ワンルーム、キッチンと居住スペースが1部屋にある。

1K…ワンケー、居住スペースと別でキッチンスペースが設けられている。よく見るのは、玄関から居住スペースまでの廊下にキッチンがある形。それ以外の形だと、面積によってはキッチンスペースが極狭で、ほぼ1Rに仕切りがある程度になるので要注意。

1DK…ワンディーケー、キッチンと居住スペースの他にダイニングスペースがある。キッチンスペースが一定面積を超えると、自動的に1DKと記載される場合も。

1LDK…ワンエルディーケー、リビングスペースがある。

 一般的に1R、1Kは一人暮らし用です。ルームシェアは原則禁止されています。建物によって、入居者以外の居住が発覚した場合には、金銭を要求される場合があるので注意してください。
1DK、1LDKは2人入居OKのものがほとんどです。ただし、入居人数によって初期費用や家賃などが変動する場合があるので、要注意。

 面積に関してですが、最低でも1R/1Kで18㎡以上は必要だと思います。広めを希望する場合は、1R/1Kで25㎡以上と提示すれば安心。
1DK/1DKで25㎡以上だと、1部屋あたりが狭く感じると思います。
もしくは、畳数で伝えてもいいですね。だいたい6畳/8畳/10畳が「狭→普通→広」の段階かと。

(私が広め好きなので、ちょっと感覚は人によりけりです…)

3)家賃の上限(管理費、共益費込み)

4)建物の造り

 この条件で主に変わるのは、「防音性」。自分の生活音は吸音材を壁に貼り付けたりで、抑えることは出来ますが…よその家の物音は抑えられません。

木造…防音性❌ 
テレビの音やドアの開け閉め音、水音とか聞こえます。神経質な方はまず辛いでしょう。

軽量鉄骨…防音性⭕️
住んだ経験がないのですが…そんなに物音は気にならないよ、とよく聞きます。

RC造…防音性⭕️
表記方法の記憶が曖昧ですが「鉄筋コンクリート造」ですね。これが一番防音性は高いと言われます。

 いずれも感覚的なものなので、人伝ての情報はあまり信用になりません。本当に気になるかたは、ある程度お部屋を絞ってから、現地での確認をおすすめします。
(特定の物件で、朝昼晩それぞれの時間に内見して、物音を確認する…というかたもいらっしゃるそう)

5)築年数

 建物の年齢ですね。主に「内装のキレイさ」「耐震構造」に関わります。

築5年以内なら「新築」、築5〜15年以内なら「築浅」だと思います(私は)。

 築浅であれば部屋がキレイ!ではありますが、ネット環境が確立していなかったりして、追加の手間やお金がかかることも。なにより築浅物件は人気で、数自体が少ないです。

 ここ最近は、築年数30年くらいでもリフォーム済みなら十分キレイなので、「出来れば築浅が良いけど、内装がキレイならOKです」と伝えてもらえると、選択肢がぐっと広がります。

6)部屋の向き(日当たり)

 ようは一番大きな窓がどの方角を向いているのか、ですね。「西向き」なら日当たりが良くて洗濯物も乾きやすい!
ですが、周辺に建物がある…という場合もあります。

 不動産屋さんには「○向き」と具体的に希望するよりも「日当たりのいいお部屋が良いです」と伝えたほうが、色々考慮して探してもらえます。

7)室内洗濯機置き場

 ベランダ、玄関の廊下に洗濯機置き場があって、洗濯機が野ざらしになる、という物件があります。
ここ最近の都心部だと、あまりないように思いますが…古い物件や割安の物件だと、間取りをよく見てみると「え、室外に置かなきゃいけないの!?」となるかもしれません。

 ちなみに室外に置くデメリットは「洗濯機の故障や老朽化が気になること」くらいだそうです。ちょっとした工夫で解決出来るので、あまり気にしないという人も多いみたいですよ。

8)風呂・トイレ別、独立洗面台

 この項目は完全に個人の好みだと思いますが、重要視する人は多いでしょう。家賃帯にも大きく関わるので、自分の許せる範囲やお財布事情と相談ですね。

風呂・トイレ・洗面台が一緒
…ビジネスホテルなどで良く見る形式。家賃は抑えられますが、湯船に浸かりたいかたには向いていません。

風呂・トイレ別
…風呂の中、湯船のすぐそばに洗面台がある形。湯船に浸かることは出来ますが、鏡やドライヤーなんかは部屋に用意する必要があるかもしれません。
家賃帯は比較的抑えられると思います。

風呂・トイレ別、独立洗面台
…風呂、トイレ、洗面台の全てのスペースが独立していて、多少のズボラさんでも生活しやすい形かな、と思います(私は身支度を全て洗面台で済ませるので)。ただし、家賃帯が高くなるのが難点。

 また、最近の物件だと、広いスペース内で3つとも独立してはいるけれど、「風呂にしか扉がない」という形があります(トイレ周りには仕切りがない)。過去に住んだことがあるのですが、築浅物件ということもあったので、個人的には気になりませんでした。
まぁ正直、衛生面さえ気にならなければ、どの形も慣れなのかなと思います。

9)コンロ・キッチン周り

 料理が好きなかた、今後したいなと考えているかたは、必ずその旨を伝えましょう!

コンロの種類

…簡単に「ガス」「IH」の2種類ありますが、料理好きなかたは「ガス」を選ぶかたが多いです。
「IH」は機械から鍋が離れるとエラーが出たりして不便なんだとか。でも「IH」なら、多少狭いキッチンでもモノを置けたりもするんじゃないかしら…たまに、ガスコンロを別で購入して「IH」の上に置いて使う人も見かけます。
それから、広め部屋や古い物件だと、コンロスペースが空いていて実費での購入が必要な場合もあります。間取り図だけでは分からないことがほとんどなので、写真や内見で確認しましょう。

ガスの種類

…ガスコンロの場合、「都市ガス」「プロパンガス」「オール電化」いずれかが資料で確認できます。
一般的に「プロパンガス」はガス代が高めになります。(個人的には、一人暮らしならそんなに気になるほど高くはなかったような…)

備え付き冷蔵庫

…ビジネスホテルにあるような小さな冷蔵庫が、キッチンに備え付けられていることがあります。
個人的には使わないと思うのと、間取りに冷蔵庫置き場がないことが多かったので、私はこれがある部屋は避けていました(あくまでも個人的な考えです)。
確か、間取り図を見ただけでは、この冷蔵庫があるかどうかは確認できないのでは…

10)エアコン付き

 都道府県にもよるようですが、関西・関東の都市部は基本的にエアコンがついていると思います。なければ困るので、念のため条件としては伝えておきましょう。

11)インターネット/Wi-Fi無料

 近年だと良く聞く条件ですが、これは物件によって設備が大きく変わります。
入居時にルーターの購入などが必要な場合もあれば、契約時に伝えられるパスワードですぐに繋げられる場合も。

 ただ、いずれのパターンでも言われるのが「休日など時間帯によっては繋がりにくい」というもの。在宅ワークなどで頻繁にネットを使用するかたは、別途ネット契約するということも多いようです。

 ちなみに、インターネットは会社にもよりますが、月3〜4,000円程度。この条件だけで物件数は大きく変わるので、あまりにも希望に沿う物件がない場合は、条件から外してみるのも手かもしれません。

12)2階以上、オートロック付き

 これは主に「防犯面」を重視して追加される条件です。

 1階だと、ベランダや部屋の中が目線の届く範囲に入ってしまうため、洗濯物を外に干したりするかたは避けたい人が多いようです。そのため、1階の部屋には「家賃が抑えられる」というメリットが。

 個人的に見てきた中では、1階の部屋には男性が住んでいることが多いような…オートロックもないと、道路に面して扉を開け閉めする物件もあるため、人目は気になりますよね。
(過去、思いっきり道路に面した1階に住んでましたが。まぁ当時は多少、警戒心は強くなってました)

13)温水洗浄便座、浴室乾燥機、宅配ボックス

 これは本当にお好みで追加していただく「こだわり条件」。当然ながら、追加すれば物件数は限られますし、家賃帯にも影響します。

温水洗浄便座
…トイレのウォシュレット付きかどうか、ですね。新しい物件や部屋だと、だいたい付いていると思います。この条件を追加するかたは多いです。

浴室乾燥機
…風呂の中に竿があって、洗濯物なんかを乾燥してくれる、部屋干し派には超絶嬉しい機能。残念ながら普及率はそんなに高くありません。

宅配ボックス
…郵便ポスト以外に、大きな荷物でも対応できる専用ボックス。番号キーなどで施錠と解錠が自由に出来るので、不在時でも業者さんも玄関先に荷物を放置する必要がなく安心。
こちらは新築物件でなければ、ほとんど導入されていないのでは…?

14)引っ越し時期

15)その他(ペット、ピアノや楽器の使用)

 こちらは追加条件の中でも「特殊」に分類されるもの。

駐輪場
…自転車、バイク置き場。近年では置き場がある物件が少ないので、必要な場合は要確認です。バイクの場合は、大きさによって難しかったり、追加料金が発生したりします。

駐車場
…都市部では基本的に、一人暮らし物件に備え付けの駐車場はありません。不動産屋さんに必要な旨を伝えておけば、近隣に駐車場がある物件を探してくれる場合があります。

ペット
…一人暮らし用の物件では、ペット可の物件はかなりハードルが高めです。理由は「騒音」「匂い」「内装が傷つく」など。物件によっては「小型犬ならOK」「猫だけNG」という場合も。ときどき「高齢のわんちゃんで…」など、管理会社さんとの交渉によってOKが出る場合もあります。
また、ペット可の物件でも、入居時に追加の敷金などが発生することがあるので、物件を決める前に確認しておきましょう。

楽器の使用
…こちらもペットと同じで、かなりハードルが高め。また、「ヘッドフォンの装着などで音が漏れない」などの条件で、OKが出る場合もあります。
ドラムやサックスなど、明らかに大きな音が出る楽器がOKの物件はほぼ皆無かと…それ以外の楽器でも、入居してから騒音苦情が出てしまうと、強制退去や金銭の要求が発生する可能性があります。出来れば事前に、どんな楽器を持っている/使用するかは、伝えておきましょう。

 また、楽器の中でも「グランドピアノ」は特別です。こちらは「重量物」という扱いになるので…とにかく、不動産屋や管理会社への相談が必要です。
楽器を使用するための「防音室」を持ち込みたいという場合も同様。たしか法律に関わるお話だと思うので、チラッと調べてみたほうがいいかもしれません。

16)敷金・礼金について

敷金は「部屋のクリーニング代として支払うお金」、礼金は「オーナーさんへのお礼として支払うお金」。
敷金はその部屋を退去するとき、大きな破損や汚れがない限りは一部の金額が払い戻されます。礼金は退去時にも戻ってきません。

また、敷金礼金については地域差があるようで。関西は敷金を設定されている物件が多いですが、関東は礼金を設定している物件が多いですね。あくまでも私の感覚ですが。

個人的には「敷金はいいけど、礼金は払いたくない」です。違いを理解した上で、不動産屋さんには出せる上限額を伝えましょう。

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