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当事者意識に気がついた

仕事でよく「当事者意識をもて」と言われる。

スティーブン・コヴィーの7つの習慣でも第一の習慣として取り入れられていることは有名である。それくらい当事者意識って大事なんだと思う。なんとなく大事っぽいのはわかるんだけど、その解釈って人それぞれなビッグワードな気がするんですよね。

当事者意識とは何か?について考えてみました。

リクルートの掲げる「圧倒的当事者意識」

リクルートでは仕事のスタンスのトップには「圧倒的当事者意識」という項目が定義されている。

全ての仕事の先にはお客さんがおり、お客さんの目線に立った仕事をすることそれが「圧倒的当事者意識」とのこと。うーん、言っていることはわかるんですが、私が当事者意識と聞いてイメージするものと、なんとなく整合していないようなモヤモヤ感が残ります。

私の考える当事者意識って、他人任せにするんじゃなくって自分で物事をドライブさせていこう!って感じのニュアンスなんです。組織で仕事をしていると、自分が全力じゃなくても会社は潰れないし、なんとかなるだろうと考えている人がいる。そんな状況を戒めるための言葉であり、他人に甘えるな!って感じを想起させる。

当事者意識の欠落に気がついたフィットネスクラブでの出来事

毎週日曜日の朝に娘をベビースイミングに通わせている。1月最初のレッスンが実家に帰省中で参加できなかったので、水曜日のレッスンへと振り替えた。平日昼間のレッスンだったので、私は半休をとって付添いとして参加した(子供一人につき親が同伴必須のレッスン形式)。

水曜日はフィットネスジムが休館で朝のベビースイミングコースのみが開講していた。なので、そのフィットネスクラブを使用するのはベビースイミング利用者だけであった。

さらにさらに、父親同伴で参加しているお子さんは一人もおらず、全員母親が付き添っていた。と、いうことは、その日、フィットネスクラブの男性更衣室を使用するのは自分ひとりである。

朝一の更衣室に入ると、きれいに清掃が済んでおり、ゴミひとつ落ちていない(当たり前)。普段から共有スペースを乱雑に使用することはないが、自分ひとりしか使わないとなると、少しでも汚れていたら自分の責任である。なんでなのか理由は自分でもわからないが、強は更衣室を汚してはいけないという強迫観念にかられてしまった。

プールから上がり、着替えると、足元に薄っすらと水滴が溜まっていた。普段であれば(他にも利用者がいる時であれば)、その程度は全然気にしないのだが、今日は状況が違う。私以外の利用者がいないのである。

更衣室利用後にはしっかりと掃除をしておきました(笑)

赤信号みんなで渡れば怖くない効果

なぜこのような行動になったのだろうか?

私がきれいに更衣室を使うおうが、尋常じゃなく汚したところで清掃は必ず実施されることだろう。すなわちフィットネスクラブから見たら固定費であり、支出は変わらない。強いて言えば、実際にお掃除をしてくれる方の手間が(多少)小さくなるくらいだろう。

みんながやっていれば、その行動自体は正当化されるという「赤信号みんなで渡れば怖くない」効果だろう。典型的な思考停止、グループシンクですね。集団の中では当事者意識ではなく、周りに自然と流されてしまっているという現象である。自分も会社メンバーに対して口うるさく当事者意識を持つようにと言ってきたが、自分の行動が興味のないところでは、周りと同じような行動をしてしまっていることに気がついた。

ポジティブな側面でこの効果が発揮されるのであればよいのだが、おおうにしてネガティブな場面に作用することが想定される。人間は成長願望がある一方で、誰もが楽をしたいという強い根本的な欲望をもっている人間である。嫌われるのが怖い、成長が止まってしまうのが怖いと思いつつも周囲がやっていることであれば、自分も同じようにしていれば危機感が拭われるのであろう。結果、サボっていることは蔓延連鎖を生む。

これは弊社のような小さなチームでは致命的である。一人ひとりの貢献が大きいので、少しでもネガティブな要素を正当化できてしまうことは最大限取り除かなければならない。

ザ・ラストマン~どうすれば当事者意識をモテるようになるのか

元日立社長の川村孝さんの著書「ザ・ラストマン」で述べているやり抜く力の重要性を説いている。

教育に依って「ラストマン」を育て、一人々々が「ラストマン」の意識を持つ事が日本の未来を切り拓くというビジョン、そして、「みんなの給料を『自分』が稼ぐ」という意識を持てば"遣り甲斐"を感じる事が出来て仕事も楽しめるという意識改革の必要性の両者が本書のメッセージ。自分がやるしかないなーそんな感覚で、しかし楽観的に、淡々と実行し続けることこそが重要です。

私の言葉にすれば、如何に自分の重要性を高めることができるのかが鍵であろう。地球環境などの大きなテーマを考える際にも、自分がやらないと駄目だ!と奮い立たせないと世界を変えていけないですね。

今日も一日頑張っていきましょう!

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