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【株式投資戦略】年率40%を達成した科学的な投資戦略~ファクター投資入門~

どうも、この記事を書いているmotoといいます。

軽く自己紹介をしておくと、

【職業】システムエンジニア
【投資手法】インデックス投資、ファクター投資
【投資成績】2019年:214万円⇒318万円(+ 48%)

2017年:デモで個別株トレードをしてみるも利益出せず...
2018年:インデックス投資をしつつ、投資本を読み漁る(100冊以上)
2019年:ファクター投資で個別株運用を始め、年率40%以上を達成!

といった感じです。

投資を始めて間もないころは、なかなか利益を出せませんでしたが、科学的に実証されている投資手法に切り替えたところ、利益が出るようになってきました。

特に、100冊以上の投資本を読んで、「チャート分析」、「個別企業の分析」など、曖昧な情報の投資判断が難しいことを理解し、統計結果などの定量情報を重視するようになったことは大きかったです。


年率40%を達成したと書くと怪しさ満点ではありますが、これは私が実践した投資戦略で2019年1月~2019年12月の間にそれだけの成績を出せたという結果です。

もちろん、投資の世界に絶対はなく、リーマンショックのような不況であればほどんどの人は利益を出せません。2019年は比較的相場状況が良かったので、その状況ではうまくいった投資戦略ということですね。

「それじゃあ、これからは使えないの?」という疑問もあるかと思いますが、使えなさそうな情報を有料公開にすることはありません。

紹介する投資方法は経済学者などが研究をしていて、

・有効性が高い
・持続性がある

と検証されている投資方法なので、巷にあふれているチャート分析などの胡散臭い本よりも、はるかに価値のある情報だと確信しています。

私の場合は投資資金が少ないので、「214万円⇒318万円(+48%)」で100万円ほどの利益という成績でしたが、私よりも投資資金が大きい人は恩恵も大きくなるはずです。

株式投資の世界は、100万円の投資資金があって1%でも成績をあげれたら、1万円の利益になりますしね。

このnoteは、投資スキルの向上をはかることが出来ます。その知識は、これから何年にもわたって使えることになるので、正直元を取るのは簡単だと考えています。

もちろん、投資スタイルによって向き不向きがあるので、自分のスタイルに合ってそうかは確認してもらうと良いかと思います。

■オススメ出来る人
〇有効な投資戦略が知りたい人
⇒投資戦略の考え方を勉強できる

〇銘柄選定に時間をかけたくない人
⇒最低年に1回だけ作業をして、放置していればOK

〇損切りが苦手な人
⇒1年ごとに銘柄を入れ替えるだけなので、普段から損切りを意識する必要なし

〇日本株中心の人
⇒日本株で特に有効性が高そうな戦略の紹介です
 ※米国株でも参考になりますが、日本株向けの情報が多いです

■オススメ出来ない人
○個別企業やセクター分析を極めたい人
⇒有効な投資指標を使ったポートフォリオ戦略なので、企業分析などの情報はありません

○テクニカル分析信者
⇒一部テクニカル分析の内容も含みますが、ゴールデンクロスやらエリオット波動やらの個別チャートパターンの情報はありません

○デイトレーダー
⇒中長期で保有する戦略なので、デイトレーダーの方は使いにくいと思います


ちなみに、購入後の24時間以内であれば返金できる設定にしたので、何も得るものが無かったと感じた方は返金して頂いてOKです!(各々のレベルに合わないことはよくあるので)

※会員登録をしているなどの条件はあるみたいなので、返金条件を満たしているかはNoteのヘルプで確認しておいてください


【目次】
1.投資にまつわる嘘
2.エビデンスに基づく株式投資
3.ファクター投資
  ファクター投資とは?
  代表的なファクター
  ファクターパフォーマンス
4.投資戦略の最適化
  バリュー
  クオリティ
  サイズ
5.定量分析
  スクリーニング条件
  スクリーニング条件(簡易版)
  なぜ単純な戦略が機能するのか?
  過剰最適化(オーバーフィッティング)
6.タイミング戦略
  モメンタム
  リバーサル
  カレンダー効果
  ファクターの季節性
7.投資心理
8.おまけ
  バフェットの投資手法とは?
  市場平均を上回ることはできるか?
  ファクター投資の有効性は持続するか?
9.まとめ



1.投資にまつわる嘘

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まずはじめに、投資にまつわる嘘についての話をしていきましょう。

よくある話で「急成長している企業に投資したら儲かる!」なんていう人がいます。しかし、経済学者の中では、長期的にはグロース投資(高PBR)よりもバリュー投資(低PBR)の方が優れているというのは常識です。

他にも、有名なテクニカル指標であるゴールデンクロスも期間によって有効性は変わりますし、そもそも有効性が証明されているテクニカル分析自体ほとんどありません。

〇割高な成長株は統計的な成績は悪い
 ⇒成長株投資は難易度が高い

〇有効性が検証されているテクニカル分析は少ない
 ⇒有効性が分からないまま使うのは危険

こういった基本的なことでさえ、知らない人も多いのが現状です。
(嘘の情報が溢れすぎてて何が正しいか判断できない)

書店で初心者用のチャート分析の本を買っている人を見ると、「自分と同じような失敗をしてしまわないかな....」と心配をしてしまいます。

私自身、投資を始めたばかりの時は、やみくもにチャート分析の本を参考にしても、全然利益を出すことが出来なかったからです。

これから株を勉強したいと考えている人には、誤った情報に振り回されてほしくありません。

そういった想いもあるので、私が勉強してきた中で、特に信頼性の高い情報を厳選して紹介したいと思います。


【ポイント】
①:投資情報には信憑性のない情報が多い
②:初心者が情報の信頼性を判断するのは難しい
③:嘘の情報に惑わされずに正しい知識を知ることが大切



2.エビデンスに基づく株式投資

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ここであなたに質問です。

・株価が上がりやすい会社の特徴はなんですか?

と聞かれた場合、即答することが出来るでしょうか。

・PERが低い会社
・ROEが高い会社
・急成長している会社
・カリスマ経営者がいる会社
・ビジネスモデルが強固な会社

みなさん、なんとなくの答えを持ってはいると思います。

しかし、それは感覚的なものであって、確信を持って投資をしている人は、ほとんどいないでしょう。それは、株の世界にはいくつもの正解がある上、嘘の情報も蔓延しているので、正しい情報を判断することが難しいからです。

〇有効性は検証されている?
 ⇒有効性が分からない投資戦略を使うべきではない

〇持続性はありそう?
 ⇒再現できない投資戦略に価値はない

この2点について、確証が得られていなければ、確信を持った投資をしているとは言えません。


こういう話をすると「有効性なんか分からないよ!」となる人も多いとは思いますが、心配することはありません。

なぜなら、すでに世界中の研究者が、

・有効性
・持続性

のある投資手法を調べてくれているからです。

わざわざ自分で調べなくて、私たちよりもはるかに頭の良い人たちが、多くの時間とお金をかけた研究結果を公表してくれています。

せっかく、世界屈指の頭脳を持っている学者が調べてくれているので、これを使わない手はありません。

個人の経験から判断すのもよいですが、

・経験=個人的な意見
・科学=世界の研究成果

ということになるので、自分が経験したことよりも、統計的に有効性が確認されている情報に基づいた方が、正解である確率は高いでしょう。

近年は、医療だけではなく、政策、教育、マーケティングなどの幅広い分野で、エビデンス(証拠)に基づく意思決定が重要だといわれています。

投資の世界でも例外ではないということですね。

もちろん、科学に絶対ということはなく、有効とされていたものが有効でなくなったり、そもそも研究結果が誤っていたりすることもありますが、個人の経験よりは、確かな情報である可能性が高いです。


【ポイント】
①:有効性、持続性がある投資手法を使うことが大切
②:有効な投資手法は経済学者などが研究してくれている
③:個人の経験よりもエビデンスに基づく意思決定が重要



3.ファクター投資入門

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3-1.ファクター投資とは?

知らない人も多いのですが、実は経済学者などの研究により、上がりやすい株の特徴が分かってきています。

ファクターというのは、リターンと関連性の高いリスク因子(説明変数)のことを指していて、アノマリーの中でも、持続性、普遍性があり、超過リターンの説明力が高い因子という理解で良いかと思います。

このリスク因子に対して投資することをファクター投資といいます。

インデックス投資は市場全ての銘柄を保有するイメージですが、ファクター投資は統計的に高リターンが期待できる株だけを保有するイメージになります。

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3-2.代表的なファクター

ファクターは種類が多く、全てを説明するのは難しいので、有効性、持続性が高いと判断されている、代表的なものについて紹介します。

〇サイズ(SMB)
時価総額が高い会社よりも、時価総額の低い会社の方がリターンが高くなりやすい。
⇒小型株に投資する方が有利

〇バリュー(HML)
企業価値に対して割安な銘柄ほどリターンが高く、割高な銘柄ほどリターンが低くなりやすい。
⇒割安株に投資する方が有利

〇モメンタム(WML)
中期でパフォーマンスの高かった銘柄ほどリターンが高く、パフォーマンスが悪かった銘柄ほどリターンが低くなりやすい。
⇒直近の半年~1年でパフォーマンスの高い株に投資する方が有利

〇収益性(RMW)
収益性が高い会社ほどリターンが高く、収益性が低い会社ほどリターンが低くなりやすい。
⇒利益率が高い会社に投資をする方が有利

〇クオリティ(QMJ)
オリティの高い会社ほどリターンが高く、クオリティの低い会社ほどリターンが低くなりやすい。
⇒利益率や収益の質が高いなど財務状態の良い会社に投資をする方が有利
※クオリティは収益性を包括している

〇投資(CMA)
投資に控えめな会社ほどリターンが高く、投資に積極的な会社ほどリターンが低くなりやすい。
⇒追加投資や買収が少ない会社に投資する方が有利


このように、株価の上がりやすい銘柄の特徴が分かっているので、それが投資の基本ルールになることを覚えておきましょう。

投資対象となる国や期間により、有効性の高いファクターが変わるので、もう少し深く投資するファクターを検討する必要があります。


3-3.ファクターパフォーマンス

投資戦略でファクターを利用することは理解していただけたと思いますが、特にどのファクターが有効なのかを知る必要があります。

まず、日本株における各ファクターの過去の成績を調べてみました。

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