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書きたいことが山ほどあるのに何も書かないのは書きたいことが一つもないに違いない


しばらく何も書いていなかったけど、日常に何も起こらなかったわけではない。
むしろ感動の連続であった。

8月にダブリンでしこたまギネスを飲んでリアムギャラガーのライブを見た後にまたパブでギネスを飲みながら、この日の感動を絶対にnoteに書くのだと心に誓った。

9月には4年ぶりに日本へ里帰り。
みーんな変わらんねぇ!
4年以上ぶりに会う各友人に、変わらんねぇ!と連発。

日本は美し国だ。
食べ物の感動が鼻を通して目を通して舌を通して俺を優しく包んだ。

日本ではたくさん本を読んだ。
古本屋、特に各地のブックオフで本を買いあさり、買った本の半分は日本滞在中に読破して実家に置いてきた。
4年ぶりの里帰りにも関わらず読書の感動に煽られた。

森鴎外の”青年”では、利他的な”個人主義”と言う、理想的な響きを持った主義というもののラベルの一つに出会った。
外国に身を置いているからこそわかるのだろう。個人主義の良きところと悪きところ。
この4年間で俺も個人主義という言葉をよく使うようになった。それも、こちらの西欧の人たちのスタンスを揶揄するネガティブな形で使用することがほとんどだ。
しかし、そういう自分が嫌になってきたところだった。
利他的な個人主義とは上手く言ったもんだ。気に入った。


しかし俺はこんなことを書くために今回初めてスマホからnoteを書いているわけじゃぁない。

8月にダブリンで見たリアムギャラガーのライブの感動を今さらになって記録したかったのだ。

2022年、人生で初めて友達を亡くした。それも年下の。
その時に考えたのが、死ぬ前にやりたいことがあるとしたら何だ?ということだ。

素直に言って俺はやりたいことも叶えないことも行きたいところもないのだ。
叶えたいことは全て叶えた。実現したいことは全部実現した。行きたいところには行ける。
この今の状態で、死ぬ前に何がしたいのだろうと考えたら、それはリアムギャラガーのライヴを生で観たいということだった。

それは簡単なことだったよ。
調べたら簡単にチケットが買えた。
しかも2回もライヴに行けたのだ。

ダブリンでのライヴの2週間前にベルギーはHasseltのフェスに出演することを知ったのでそちらのチケットも購入。
会場は自宅から車で30分だった。

簡単に叶えられてしまったけれど、これは真摯に唯一の死ぬ前に実現したいことであった。
これを2回叶えただけでもとっても素晴らしい1年だったと言えるのではないでしょうか。

この “Roll It Over”を2度も生で聴けたのだ。全身で。



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