Tomo

オランダのマーストリヒトという街でサラリーマンをしながら絵を描いています。 https…

Tomo

オランダのマーストリヒトという街でサラリーマンをしながら絵を描いています。 https://www.tomoarts.com/ insta: https://www.instagram.com/urlifeisurart/

最近の記事

春はアジカン

春になると毎年アジカンを聴きたくなるのです。 これは10年以上続いている。 なんでだろう。「春は曙」と言うより「春はアジカン」と呟いてみる。 今年の1月に少し田舎に引っ越しました。 と言ってもマーストリヒトから電車で10分。でもとにかく田舎に居を移した。 So far, too goodな2024、引っ越した瞬間から良いことばかり立て続けに起ったので運気が爆上がりしている。 日本にも行った。絵の展示もやった。 前のアパートで4年も陰鬱な期間が続いた。あの部屋は呪われていたの

    • 往復書簡 今日が人生で最も大事な日

      お酒に逃げてしまっているという旨の相談をしたくせに竹鶴を飲みながら返信を書いています。 生姜の煮汁とウィスキーは合うよ。 場所を構える人生か。。 責任から逃げ続けているからこその今の自分の生き方があるのかなと思う。 できるだけ自分は手元に物を持たないようにしてきた。 あらゆるものをクラウド化して(家族関係すらクラウドに入れてたまの電話だけで家族関係を繋いでいる)、自分は両手が空いていて常に今起きていること、今日吹いているに風に身を任せられるようにしてきた。 だから、ホステル

      • 何事もポジティブに捉えることができていたあの頃と、何事もネガティブに捉えてしまう今

        自分の中で何かが変わってしまったのだろう。 カチッとスイッチが入れ替わってポジティブ思考からネガティブ思考になったわけでもないだろうけど、気がついたら入れ替わっていた。 カチッとスイッチをポジティブ思考側に戻したいのだけど、ここ3年ぐらいで凝り固まったネガティブ思考をカチッとは戻せなさそうなので、ググッと、グイグイと、戻していきたい。 まずは身の回りの整理整頓から、とね。 部屋をスッキリ掃除しました。 それから、心機一転を狙う隣の村への引っ越しも決めた。 アルコール摂取も

        • ステンドグラス

          ヨーロッパの街を散歩していると頻繁に出会うのが教会だ。 ちょっぴり大きな街だと大聖堂にも出会う。 外から射し入る光がステンドグラスを通って壁や床にぶつかる。 その瞬間を見るのが好きだ。 特に曇りの多いオランダやベルギーでは、太陽の光がステンドグラスを貫く瞬間を見れるのは毎回ではない。 フラッと入った教会内に射し込んだ光とは一期一会なのです。 周りの人から見る自分の姿の良し悪しなんて、光の当たり方次第でしょうよ。 って思うけど、いざ光が射し込んだときに、素敵な表情を見せれる

        春はアジカン

          ブリュッセルで絵の展示をやっています。

          約一年ぶりに絵の展示をやっています。 最後にやったのは去年の9月、日本でした。 ベルギーでやるのは去年の7月ぶり、リエージュだったなー。 今回はベルギー人の友人とのコラボ展示。 彼は日本で撮影した写真を展示し、僕はオランダで描いた絵を展示しています。 タイトルは「The Other Side」となりました。 ベルギー出身の彼が日本で約5年過ごした間に見た世界と、日本出身の僕がヨーロッパに5年住んで描いた世界が交差する展示。 オープニングパーティが無事に終わり、これから2

          ブリュッセルで絵の展示をやっています。

          往復書簡 ジェットコースターロマンス

          Happy お盆。 気づいたらもうお盆って恐ろしいスピード感ですね。 お互いに時間経過の早さに驚いてるところを見ると、どうやら我々は同じジェットコースターに乗っているようで。 そのジェットコースターからは二人とも違う方向を見ているけれど、同じレールにいるんですよ。振り落とされないようにしようね。近頃の安全バーは信用できません。 お返事ありがとうございます。 ヨーロッパで気づいたことが、お金持ちほど田舎で暮らしているということです。 私程度の者の稼ぎで独身だと、都市に身を置い

          往復書簡 ジェットコースターロマンス

          実家から届いた小包

          毎年2回ぐらい実家の姉に小包を送ってもらう。日本からオランダまでの送料が高いので本当に必要なものだけを依頼する。 今年の5月に送ってもらったものを振り返る。 18歳の時だったか、ブックオフで気になった小説を買って読んだ記憶がある。彼岸先生という小説。この小説のことが無性に気になり、実家の自分の部屋にあるはずだと姉に説明した。 実家が蛤漁師なので、蛤の貝殻を20枚ほど綺麗に洗って送ってもらった。 特に用途がないのだが、無性に蛤が恋しくなった。 地元のうどん屋の出汁パック。

          実家から届いた小包

          猫と暮らす

          動物が得意じゃないんです。。 犬か猫かと聞かれれば断然犬が好きです。。 そんな僕が最近では猫と眠ることがたまにある。 犬は飼い主によって徹底して都市化されているようだけど、猫は家庭内でも自然だ。 自分で外に出て行っては、自然をこっそり連れて帰ってくる。 不思議なもんだ。 その不確実性というか、不可解性が怖くって猫より犬が好きだって過去の自分は言っていたんだろう。 その不確実性というか、猫の持つ不可解性が心地よい。 外と隔絶された家屋の中に、ちょろっと自然を運んでくれる猫に感

          猫と暮らす

          イースターって結局どんな祝日なんだっけ

          今日は月曜日だけど、イースターという祝日のおかげで会社はお休み。 オランダは世界的に見ても祝日が少ないだけに、月曜日に会社が休みなのは珍しく感じる。 ヨーロッパに住んで5年目だけど、いまだにイースターの正体をちゃんとわかっていない。 卵とうさぎの形をしたチョコレートがスーパーで大量に売られるということぐらいしか気づきがない。 そして月曜日が終わると毎年のようにこの卵とうさぎ型のチョコレートは安売りされるのだ。 いつもなら素通りするイースターを今回はブルージュで過ごした。

          イースターって結局どんな祝日なんだっけ

          夕暮れを見ることしかしていない

          西ヨーロッパに住み始めて良かったなぁと思うことの一つが夕陽だ。 世界中どこだろうと夕陽は美しい。 日本も例外ではなく。 でも今住んでいる街の好きなところの一番は夕暮れだ。 美しい。 不満ばかりの生活だけど、この夕暮れをいつも見ることができるのは、素晴らしい。 恵まれている。 お金じゃないよ人生は。 この夕暮れを今日も見られたことが値千金さ。

          夕暮れを見ることしかしていない

          往復書簡 マイクロ社会

          こんにちは。 お返事ありがとう。 この往復書簡に関しては一月以内に返信を書くのが健康的なのではないかと頭の片隅に置いて過ごしています。 ただぼんやりと。半年に一回でももちろん健康だ。 春の温度差に気をつけていたつもりだが、やはり体調は崩れるものですね。 周りの人もばたばたと体を病んでいるようで今年は一段と難しい冬から春への移行となっている。 得意料理を聞いたはいいが、定義を明確に設定していなかったのはこちらのほうなのでむしろ悩ませてしまったことをお詫び申し上げ云々。 こち

          往復書簡 マイクロ社会

          絵を描くこと

          絵を描き始めて三年ほど。 その前までは絵心なんて皆無でむしろ芸術のセンス無しを自虐のネタにするほどだった。 でもなんだろうな、色んな人に出会って、色んな経験をして、色んな挑戦をした。 その中で一番楽しめて、周りの人からも良いと言って貰えて、自分でも納得できる結果を産めてるのが絵なんだ。 飽き性だけど三年やってるよもう。 絵が生業になるようなことは現実的じゃなくて、趣味に毛が生えた程度なんだろうけど、少なくとも自分では考えながら日々絵のことを中心に考えて生活してるよ。 絵

          絵を描くこと

          ポストカードを送る習慣

          4か月ほどサボっていたポストカードを送る習慣を再開しました。 ポストカードを友人に送るようになってからもう3年ぐらいになるかな。 コロナ禍が始まった時ぐらいに、自分の絵をポストカードにして、それを世界中の友人に送ろうと思いついた。 “オンライン疲れ”の癒しとして、遠くに住む友達のことを想いながら生の言葉を絞り出しペンで文字を綴ることが新鮮だった。 ここ半年ぐらい、会社に週2で行き始め、人とまた直接関わるようになってからはポストカードを書くペースが落ち、ついには3か月経って一

          ポストカードを送る習慣

          書かなきゃならん時には書かず、やらねばならんことがある時に書く

          中学の同級生が経営している喫茶店に自分が描いた絵を飾らせてもらうのだけど、自分のプロフィールが書かれた名刺的な紙を添えてもらいたいとの要望があり、慣れない脳の筋肉を使っています。 その作業から逃れるために、そうだnoteを書こう、という気になったのであります。 心のオアシスはnoteと生姜を煮込んでいる鍋のフタを開けた瞬間に立ち上がる蒸気です。 自分の絵の活動をどう表現すればしっくりくるものかと考えいると落胆します。 なぜなら、考えを文章にまとめることががっかりするほど苦

          書かなきゃならん時には書かず、やらねばならんことがある時に書く

          往復書簡 都市から離れる

          1ヶ月以内に返事を書こうと思っていたらぎりぎりになった。 こういう余裕を持った期限を決めると決まってお尻に近いぎりぎりまで温めてしまう。 人は余裕を持ってトイレに行けない物なのかもしれない。 本当にこの先にはもうしばらくトイレは無いよって言われるとなんだか勝手に催すのだ。 お返事ありがとう。 最近こちらは文章を書くことから離れてしまい、ポストカードを友人に送ることすらも忘れてしまっている。 こうして文章を書くきっかけがあることにもありがたみを感じる。 最近芽生えた感情とい

          往復書簡 都市から離れる

          人生の行き先とは

          北海道の五稜郭のような構造の堀はオランダにたくさん見られる。 五稜郭はオランダ様式だから当然だよね。 ってオランダの田舎を散歩しながら思う。 若い頃は自分の人生を前に進める感覚が強くて、ずんずん前進しているように思えた。 それが今や、人生において前進とはなにかすらわからない。 死に向かって着実に老いている毎日が前進なのか、いや後進なのでは。 こういうことを考えだすと、恐怖感で眠れなくなり、気づいたら月曜の朝になり、無心で穴を掘るだけの平日をまた過ごす。 そもそも人生に

          人生の行き先とは