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なぜコミュ力が高い人は挨拶を大事にするのか?

冒頭から質問で恐縮ですが、あなたは、
挨拶は必要だと思いますか?

「挨拶は人間関係の基本でしょ?」と思われた方も多いと思いますが、10月14日放送のAbema TV「アベマプライム」という番組で、
「挨拶は必要か?強要されてまでするものか?」
が特集されておりました。

「挨拶は必要か?強要されてまでするものか?」

ABEMA 変わる報道番組 【おはようございます】挨拶強要はアリ?ナシ?ひろゆきと考える

いま挨拶が論争になっているということです。

なぜかというと、まず、今はフレックスタイム制で、9時に出社する人もいれば、12時に出社する人もいる。夕方に退社する人もいれば、出社する人もいる。
自分が帰るのに、今から出勤する人に「お先に」と言って帰るのも気が引ける。フレックスタイムだから、挨拶も自由でいいのでは?ということです。

また、人と会話するのが苦手で、挨拶で声をかけないといけないのは苦痛…という方も増えているようです。

実際、アベマプライムに出られている方で、「自分は声が小さいので、もっと大きな声で挨拶しなさいと言われるのが苦痛」という方もいました。
「大義がない挨拶なら、やっても意味がない」という方も。

改めて、あなたは、
挨拶は必要か?強要されてまでするものか?
どう思いますか?

「なんで挨拶は必要なんですか?」と聞かれたら?

恐らく多くの人は「挨拶は必要」と答えるのではないかと思いますが、仮に後輩から、
「先輩、なんで挨拶は必要なんですか?」
って聞かれたら、何と答えるか?
一度、考えてみてもいいと思うんです。

ここからは、私の見解です。

まず、挨拶は必要かと言われれば、必要。
強要されてまでするものか?は、強要されてまではする必要はないという立場です。

なぜ挨拶が必要だと思っているか?

挨拶をする側ではなく、挨拶をされる側。
つまり相手の軸から考えたいと思います。

理由が3つあります。

①相手の状態を推し量るため

挨拶という言葉の語源を調べてみると、禅宗にいきつきます。
禅宗では、相手の悟りが深いか浅いかを推し量るために挨拶をするそうです。
つまり相手の状態を確認することです。

実は我々も、悟りの深浅ではないですが、挨拶をすることで、何となく相手の状態を推し量ることをやっています。

例えば、「おはようございます」と挨拶をした。相手からも「おはようございます」と返ってきた。
その返ってきた挨拶によって、「〇〇さん、今日も元気だな」とか「あれ、少し元気なさそうだな」とか。
何か感じ取ったりしますよね。
もし元気がなさそうだったら、「何かあった?」と声をかけることもできます。
少しそっとしておいて、あとから何かサポートしてあげることもできます。
要するに、挨拶することで、相手の状態を把握して、その後のコミュニケーションにつなげることができるのです。

少し余談ですが、以前柔道と合気道をかじっていた時期があります。
練習で相手と対峙するとき、例え先ほどと同じ相手だったとしても、必ず「よろしくお願いします」と言います。
キックボクシングのスパーリングの時もそうです。例え同じ相手でも、毎回始める前に「よろしくお願いいたします」と挨拶します。
もちろん礼儀ということもありますが、これも「疲れているのか」「いきなりくるのか」「間合いを見てくるのか」、相手の状態を推し量るために挨拶をしているのだと思います。

日常生活でも、挨拶をすることで相手の状態がわかり、そこからコミュニケーションの取り方を変えて、相手との関係性をさらに良好にすることができます。

②コミュニケーションのきっかけ

例えば、営業マンがいきなり「この商品を買ってくれませんか?」と商品の説明をし出したら、きっと嫌われますよね。

でも、挨拶は嫌われないです。
「こんにちは。はじめまして。よろしくお願いします」
こういった挨拶から「どんなお仕事されているんですか?」と話すきっかけになります。
挨拶されて「何だよ?」ってムッとされることはありません。
挨拶がコミュニケーションのきっかっけになります。

③相手の存在を証明するため

相手のことを認識しなければ、挨拶はできません。
本人がいないのに「平山さん、おはようございます」って言ったらおかしいですもんね。

つまり挨拶をするということは、「相手をちゃんと認識しましたよ」という合図になるのです。

人間、一番辛いのは無視です。
存在をないものとするのが生きていて一番傷つきます。

無視の逆は?
そう、気づくこと。
気づく一番が挨拶です。
「あなたは今、確実にここにいますよ」
という証明になります。

強要されてまでする必要はないが

ここまで、挨拶が必要な理由を相手軸で3つ述べてきました。

強要されてまでする必要があるかと言われれば、最終的にご自身で判断されるといいと思います。
信念を持って挨拶をしないなら、それでいいと思います。
けれども、挨拶の本当の意味合いを理解して、それでも挨拶をしないのか、ただ何となくしないのか。
もし漫然と挨拶しないなら、挨拶の意味をしっかり理解してから、するかしないか決めたほうがいいと思っています。
ぜひ、挨拶の意味を、そしてご自身の見解をつくってみてください(^-^)/


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・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
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1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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