見出し画像

小説を書き始めてから半年

経ちました。

振り返ると書くと大げさな気もしますが、これも一つの節目。思ったこととかを書き残しておこうかと思います。

小説を書き始めたきっかけ

確か去年の12月終わり頃だったと思います。到着まで45分掛かるバスに乗り、退屈なwebサーフィンで時間を潰していたところ。たまたまあるnoteが目に飛び込んできたのです。

それは逆噴射聡一郎先生のパルプ小説講座でした。

当時の私は文章を書くことこそ好きだったものの、小説を書くとなると何を書いていいかも分からずじまい。

定期的にやたら長い(そして無意味に暗い)キャラ設定やシチュエーションを書き散らし、それらをどう繋いでいいかも分からず、数日で書いたことをも忘れ、数ヶ月後「あれ、こんなの書いたっけ?」とか思いながらゴミ箱にポイする……そんな生活を送っていました。

当然書きたい気持ちや読んでもらいたい気持ち、評価とか感想とか送ってもらいたい気持ちは消化不良のまま。

そこに現れたのが件の講座でした。そこには独特の例えを交えつつ、物語を進めるための実践的な方法と、力強い言葉が書かれていました。「書けるようになっただろう。では早速書け。最後までだ。とにかく最後まで書け。どんな内容だろうと、一作書き上げたという結果が残る」と。

あまりにも力強い文章に、気づけば私は「書ける気」になっていました。実際はそれから数日間ほど、書こうかなやめようかなとか考えたりしていたのですが、私の大好きな小説「ニンジャスレイヤー」の二次創作コンテスト開催の報を耳にし、ついに書くことに着手しました。

そして実際に書き上げたのがこちらです。

書き出しの頃はやっぱり展開に悩んだり、ここから自分の書いてみたいシーンにどう繋ぐか……とかも悩んだのですが、主人公に目的を設定し、敵役や助っ人キャラにも目的を設定することで、話は驚くほど自然に進み……気づけば「小説を書き上げた」という結果が残っていました。

一度書き上げると小説を書くことへのハードルも自然と下がり、気づけば1ヶ月に1作品ほど、気の向くままに書きあげるようになっていました。

週間連載というものがやってみたく、自身に締め切りを課しながら週ごとに更新したもの街の人や会話などから雰囲気を醸してみたかったもの単純に原作のキャラを戦わせてみたかったもの。色々ありますが、最初の一作が書けなければ他を書けることもなかったでしょう。

半年書いてみた感想

単純に楽しかったというのが第一です。書き上げるまでには苦労も悩みもありますし、なんだかまとまらない話を捨てることは今でもあるのですが、それでも楽しいものは楽しいです。人生はうまくいかないことばかりですが、確かな楽しみが一つ増えました。

そして小説を書き、お話を作ることが出来るようになったことで、辛いことが起こった時も「この気持ちやシチュエーションをなんとか作品に活かせないか」と前向き(?)でささやかな楽しみを見出すことが出来るようになりました。これも書き上げたお陰でしょう。

構成とかテクニックとか、良い小説を書くための手段は山ほどありますし、身につけるべきことは死ぬほどあります。ですが勉強と実際に書くこととは違います。どちらも必要なものですが、それぞれ独立しており、楽しみも独立しているのです。

どちらか一方がなければもう一方が行えないということはありません。小説の知識が足りなくとも、小説を書くことは出来るのです。そして書き上げれば「書き上げた」という事実を得ることができます。それは書くことへのハードルを下げ、人生に新しい楽しみを与えてくれるでしょう。

終わりに

もしこの文章を読んでくれた貴方が「小説、書いてみよっかな?」と思われたのなら、逆噴射先生のパルプ小説講座を強くオススメします。有料(250円)ですが、貴方の人生に大きな対価をもたらしてくれるはずです。

(おしまい)

それは誇りとなり、乾いた大地に穴を穿ち、泉に創作エネルギーとかが湧く……そんな言い伝えがあります。