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【完結済み】サイコロシアン・ルーレットについて

(1300文字)

よくきたな。わたしは餅辺です。あなたは現在note上で連載されているパルプ小説「サイコロシアン・ルーレット」をご存知ですか?

ご存知ですか? とてもありがとうございます。ご存知ない? でしたらこの場で少し説明させてください。


タイトルでもあるサイコロシアン・ルーレットとは、サイコロ(ダイス)と拳銃により行う単純明快なゲームです。『ダイスを振り・出た目分の銃弾を拳銃に込め・自分のこめかみに向けて発砲する』。ルールはそれだけ。原子レベルの自己再生可能な肉体をお持ちの方や、電子生命体の方は簡単に雰囲気を掴むことができるでしょう。

……そんなゲームをやって何が面白いのかって? 確かに自分でやる分には面白くは無さそうです。ですが、他人にやらせる分にはどうでしょう?


小説の舞台となるのはアメリカの田舎町クアドン。ここでは2つのギャング・グループ……歴史あるゴルデル・ファミリーと、新興組織ブルーオーシャンが、ある利権をめぐる冷戦状態にありました。ところがある日、お互いのグループの若者たちがついに怒りを暴発させて衝突、それが大規模な抗争に発展してしまいます。

長い対立の末、互いにフラストレーションは溜まりに溜まっています。このままでは両者共倒れになるまで争いかねません。そこでブルーオーシャンのボス、ミハエルは「決闘のようにお互いの代表者を戦わせ、それを以て今回の抗争の落とし所としよう」と提案したのです。

そこで戦いの代わりに用意されたのが、このサイコロシアン・ルーレットでした。命懸けのゲームでありながら、運次第では生還が可能。代表者の犠牲を減らせる可能性があり、尚且つ狂気じみたゲームで町民に残虐性を誇示する。まさに一石三鳥の策でした。少なくとも互いの組織にとっては。

ですが、両組織を代表し選出された5人にも、当然それぞれの人生があり、守るべき矜恃があります。乾いたテーブルの上で、命を賭けるにはあまりにも無機質な碗や銃、ダイスと向かい合った時、彼らは何を思うのか? そもそもギャングたちはなぜ、クアドンで対立を続けているのか? そしてこのゲームは主催者の展望どおり、不穏当に幕を下ろすのか? 事態の顛末を見届けられるのは、生き残りと読者たるあなただけ……そんな小説です。


サイコロシアン・ルーレットは第10話までが投稿済み。このnote投稿の当日にも連載が行われています。

「エッ10話!? そんなの読む時間ないよ……帰ってパラッパラッパーしよ……」

そんなあなたもご安心ください。1話あたりの文量は2000文字〜2500文字(1話のみほぼ半量)程度に収まっており、サクサク読んでいくことができます。

物語は折り返し点を越え、クライマックスが近づきつつあります。是非リアルタイム連載を読み、生き残りたちと共に事態の顛末を見届けてください!

【おしまい】


最後に私信となりますが、この小説を読んでくださった方、スキを付けてくださった方、感想ツイート行為をしてくださった方へ多大な感謝を。おかげで作品をここまで毎日投稿することができました。いつもありがとうございます!


それは誇りとなり、乾いた大地に穴を穿ち、泉に創作エネルギーとかが湧く……そんな言い伝えがあります。