「NHK高校講座 政治・経済、倫理、現代社会の魅力を勝手に世間へ発信する会」を立ち上げました。

マザー・テラサワです。哲学芸人を自称し、哲学や社会科学的な目線でもってお笑いのネタを創作するという試みを続け、東京都内のライブを中心に活動しております。

noteを使って定期的に文章を書いて発信したいという気持ちは以前から抱きつつ、どういう軸で何を書くかということが定まらない状況が続き、なかなか実行に移さずに来てしまった訳です。

そこでふっと、タイトルの通りの会(?)を立ち上げる決意をしました。

「NHK高校講座 政治・経済 現代社会 倫理」


(番組ホームページより。すみません、地理が混じってしましましたね。。。)

これらの番組に目をつけたのは色々理由があります。一つは私自身の学問的な基礎鍛錬のためです。とかく基礎というのは蔑ろにする傾向がありますが、案外当たり前だと思っていることがそうではなかったということも多いのです。齢36になりますが、哲学芸人を名乗る手前、なるべく恥をかきたくないという気持ちがある訳です。

そういう点では、私は本当に心の小さな人間です。

それはともかく、、あとは番組自体に対する興味からです。まずは一体この番組を誰が聴いているのかという点が非常に気にかかりました。いずれもNHKラジオ第2放送で流れている番組でございます。調べていくと、何でもNHK学園という通信制高校で勉強をしている人向けというコンセプトがあるらしいです。

この時点で、ひっそりと、しかし確たる信念をもって作られている番組だということを確信しました。「決して口当たりの良い人気取りのコンテンツでは無い」と。

また、高校時代を振り返ると、受験の優先順位的に政治経済、倫理、現代社会はとかくマイナー科目として位置付けられてきたというのが私の認識です。

にも拘わらず、昨今では「道徳教育」の必要性が叫ばれています。「道徳教育」の為には「道徳とは何か?」という根源的な問いかけから始める必要がるのではないかというのが私見です。その問いを欠くと、特定の「道徳」の形態をただひたすらに盲信することにしか繋がらないので。それは厳密な意味での「道徳教育」とは言えません。

政治経済、現代社会、倫理こそ、そうしたことを考えるヒントや判断材料を与えるジャンルのはずです。なのに高等教育においてはマイナーにある・・・この矛盾は一体何なんなのだろうかということが沸々と私の中で最近疑問が沸いて来たのです。

日本社会の、とりわけ現代においては、とかく思想や人間の内面に関する話が避けられる傾向がある一方で、偏ったスピリチャルセミナーや政治団体、宗教などを盲信する人がいます。統計をとった訳ではありませんが、皮膚感覚ではこの傾向は近年より拍車が掛かっているのではないかと個人的に考えてます。

そういうことを色々踏まえまして、哲学芸人という訳の分からない私が少しでもそうしたジャンルのことを語ることでほんの少しでもそういう懸隔が取り除ければ・・・・ということを思うに至りました。

2019年度が始まり、これらの番組も学校の暦と連動して放送が展開されるみたいです。私もこれから一年、初学生になったつもりで勉強していく所存です。

とは言っても、ただ無味乾燥に番組内容を紹介するのはナンセンスですので、可能な限りユーモラスに、そして芸人的な着眼点でもって番組レポートを行っていきます。

とりあえず今年一年、よろしくお願い致します。


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