見出し画像

マザーハウストップ5人が語る “Playful”に働くとは?

皆さま、こんにちは!
MH語プロジェクトチームの上林です。
「ん?MH語?プロジェクトチーム?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マザーハウスでは「マザーハウスらしい」とされる言葉たちをまとめて “MH語”と呼んでいます。
私はそのMH語を盛り上げるためのプロジェクトチームに所属しています。

MH語はただ単にマザーハウスらしいというだけでなく、会社としてもとても大事にしている言葉たちになります。
そこで、今回は社長をはじめとする役員がどのようにこの言葉のことを考えているのかについて少しお伝えできればと思います。
(MH語についてもうちょっと知りたい!という方はこちらもどうぞ)

店長会と呼ばれる月に1回店長やマネージャーが集まる会議にて、経営トップの5名にざっくばらんにMH語についてディスカッションしてもらいました。その中で私が個人的に印象に残った一場面をぜひ皆さまにも読んでいただければと思います。
その場面というのが、MH語の中でも最近追加された “Playful” について5人が語っている場面。MH語の中ではまだまだ歴史が浅いですが、過去にはPlayfulをテーマに商品企画をしたことがあるほど、マザーハウスが大切にしてきた言葉になります。

Playful-----

難しい問題に、難しく答えるのではなく、楽しく、美しく、面白くアプローチしていくこと。わくわくすることや、楽しい・美しいものが世界を変える。
    

─ ディスカッション登場人物 ─
山口 絵理子:マザーハウス取締役社長、兼デザイナー
山崎 大祐:マザーハウス取締役副社長
王 宏平:コーポレート部門、SCM部門の統括を兼務
日比谷 菜美:店舗部門統括責任者
神村 将志:コミュニケーションデザイン部門統括責任者

ディスカッションスタート!
山崎:立場的に役員と呼ばれる5人が揃っているんですけど、この5人が並ぶって珍しいよね~
それではまずは、王さん!人事や経理周りを担当してると思うんだけど、よく使う言葉ってなにかあるかな?

王:人事周りの議論だと「Playful」、わくわくみたいな言葉はよく意識しています。
議論してるとどうしても真面目になっちゃうんですけど、なんかもっとわくわくするやつないの?みたいな話をちょうど昨日も人事メンバーでしてました。

山崎:Playfulって、MH語の中で一番新しい言葉だよね。この言葉って商品発表とかでよく使われていて、商品に対する姿勢から生まれたりしてるんですよね。
山口さんが考えるPlayfulってなにか、どう感じてるのか教えてもらえますか?

山口:うーん…楽しんでるモノとか人って凄く強いなって思うんです。
何かしなきゃいけないからしたものじゃなくって、楽しみながら作っちゃったものってそれなりの息吹があるんですよ。なんか縫製のピッチだけでも変わって見える。
そういう人とかブランドってほんとに強いなっていう気がしてるから、自分自身デザイナーとしてもやらされてるっていう気持ちは絶対なし。
「わくわくしながら作っちゃったよ」「それをどう料理するのか考えてみよ」こういうベクトルの方が恐らくこの時代に非常に貴重で、人間の純粋さがとても伝わると思ってるのね。

山崎:へえ〜そういうマインドでデザインしてるんだね。どんどん他の意見もあれば…

ディスカッションの様子

日比谷:私もPlayfulはすごく大事だなって思っていて。マザーハウスって「途上国から世界に通用するブランドをつくる」結構重厚感がある理念を掲げているんですけど、実際にお客様が店舗に行ったときに「あ、なんか楽しそうじゃん!」っていう、みんながお店に入りたいかもと思ってもらえるような境界線の無さは感情や空気感でしか表現できないと思います。
それを実現できる可能性を提示できているのはすごく意味があるんじゃないかな~

山崎:ほんとにお店にとってもPlayfulは大事だよね。
一方でこの言葉って、解釈や体現の仕方が人によって違う言葉なんですよ。
ある意味マザーハウスらしいな〜と。
みんなでこの言葉を「作っていく」という作業がすごく重要だと思っています。
よくあるのが、みんなから「Playfulってなんですか?」みたいな答えを求められる質問を聞かれることがあるじゃない。

王:はいはいはい、よくありますね~

山崎:なんでわざわざこんな曖昧な言葉を使っているのかっていうと、自分たちで答えを見つけていくためだと思わない?

王:多分、このMH語の解釈の正解はこれなんですっていうのがあれば分かりやすいんですけど、でもそれってなんかマザーハウスとは違うよな…っていうのがあって。
逆に日々の仕事の中でそれが一つの正解になってしまうことの方が気持ち悪い気がしますね。それぞれの解釈はあるけれど、共通のプロトコルみたいなものがあるっていう方がいいのかなって思う。
改めて、MH語をみんなが考えたり議論するプロセスがすごく大切かなって思います。

山崎:神村くんの意見も聞いてみたいな。

神村:MH語ってブランディングのセオリーにも近い気がしていて。7つのワードって内部環境的なところがあって、マザーハウスってこういうことを大事にしてるよねってことを表していると思ってます。じゃあ、外部環境は常に変化していて、10年前と今でPlayfulって果たして同じですか?っていうと違うじゃないですか。
常に私たちってこういうスタイルの人たちだよねって見てもらうためには、決められた箇条書きを守る事じゃなくて、「今の時代のPlayfulって何なのかな」っていうのをMH語を通して議論して常にアップデートしていく必要があるんじゃないかなって。
そうじゃないとだんだん古〜くなっていって、つまんない会社になると思うんですよね。

山崎:その通りだよね。だから、僕らはよくある「ミッション、ビジョン、バリュー」みたいなのにしてなくて。あえてそういうことしてないのは、自分たちで考える余白を作るってことなのかなって思います。

ーーーーーーーー

その後も熱い議論が続いたのですが、今回はここまで!
皆さま、いかがでしたでしょうか?
個人的には、デザイナーとして生産現場の中心にいる山口さんに人事や経理周りを担当している王さん、店舗を統括している日比谷さんに販促を一任している神村さん、それぞれ違う視点で働いているんだけど、本質的には同じ軸を大切にして働いている、しかもPlayfulに仕事に向き合っているっていうのがとってもマザーハウスらしいな~と思いながら、このディスカッションを聞いていました。

今後もMH語に関して発信していければと思いますので、なにか「こんなことをもっと知りたい」ということがあれば、noteへのコメントをお願いします!

この記事を書いた人:上林 郁帆(物流担当)


読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!